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お肌の美容にいい御神水

先般、七夕の話を致しました。

それぞれの地方で行われる七夕祭、梅雨の最中もあれば、満天の星空もあります。どこかにズレがありますね。これもカレンダーのなせるところです。

今でも旧暦のカレンダーを作ってるところがあるはずです。ご商売によってはこのカレンダーの方が仕事の流れにマッチするそうです。めくら暦(農暦)という古い暦も作られています。

さて、この暦ですが、美容に使われている事は知る人ぞ知るです。無意識でそうなさってるのかもしれませんが、この暦の上の二十四節気、日差しを測るのにもってこいなんです。夏至と冬至といえば何故かお解かりいただけるでしょう。

春と秋、ご婦人方のお召し物やお化粧が映えるときです。映えるとは日差しに映えるです。
 
さて、ここで話が変わります。

最近は、女性のご参拝がとても増えました。お気づきの方も多いと思いますが、御祈願は縁結びだけでなく多岐にわたります。

お話を伺ってみますと、「美しくなりたい」というお話がとても増えている様に感じます。コスプレなどの社会現象などでも判りますが、なりきり願望もそのひとつでしょうか。女性のファッションを拝見しても大変な工夫が分かります。「美の追求」「可愛くありたい」がよく伝わってまいります。

私はその時、美人の誉れ高き宗像三(女)神の話をいたします。残念ながら当社にはお祀りしてませんが、市杵島比売命(いちきしまひめのみこと) 多岐理比売命(たぎりひめのみこと) 多岐津比売命(たぎつひめのみこと) のご神徳をお伝えします。

詳しくは他の機会に譲りますが、人の美を現すものには、目に見える容姿をはじめ、言葉や立ち居振る舞いなど様々なものがあります。

しかし、これら美徳の根元は、美しい心から発信されます。

お化粧も、ファッションも、コスプレも自分を輝かせるものなら大いに結構でしょう。

ただし、まず自分の心に着せて御覧なさい。心が美しければ美しく映えるでしょう。心が醜ければ醜く映ります。どこの神社でも、どうぞ「美しくなりたい」と御祈願してください。御祭神はお応えくださいます。

その上で、日差しが穏やかで一番の秋は11月、あるお社のお祭りをご紹介します。美容関係者の方は必見です。それは「うつくし御前社」の御祭礼です。

美御前社は京都八坂神社境内の摂社で、美徳成就の祈願をするお社です。美の神の御神徳をお受け頂き、常に心身の清浄に心掛け、道の開運を祈願して下さいと伝えています。祇園の舞妓さんなども多数参拝されるお社です。

美守り(うつくしまもり)という女性をより美しく輝かせてくれる御利益をもたらすお守りが人気です。

御社殿前には、特にお肌の美容にいいとされる御神水が湧き出ており、肌の健康はもとより、心から美しく磨かれる「美容水」があります。この美容水ですが、お肌の健康を守るために、二、三滴だけ顔につけるのだそうです。あるとき、おばちゃんが、両手で美容水をすくってジャブジャブと顔を洗ってるのに出くわしました。げに恐ろしいシーンをみてしまいました。

なお、お水取のお水はひとつ置いて右隣の摂社の右端にございます。

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