つくる、つながらない、とどかない(2020)。
昨年の大晦日に自分自身の一年間を振り返る「つくる、つながる、とどかない(2019)。」という記事を書きました。備忘録として今年も自分の一年間を振り返ります。
・2020年(平成32・令和2年)を振り返る
今年は新型コロナウィルスの影響が私生活や仕事に打撃を与えました。今年は新型コロナウィルスに振り回された一年でした。
・今年は人前で演奏ができませんでした
昨年は何度か人前で演奏する機会がありましたが今年は全くありませんでした。人前で演奏はしなかったものの、ツイッターのフォロワーの方の呼びかけで自宅で演奏した動画をツイッターに投稿しました。
外出自粛の真っ只中に投稿したツイート。顔出しはとても恥ずかしいので抵抗はありましたが、それ以上に私に企画参加の声をかけてくれたことの方がうれしかったです。
・YouTubeに活路を見出す
今年は人前での演奏ができなかったので、その代わりYouTubeでの配信を中心に創作活動を行いました。
・今年制作した唯一のオリジナル「Trésor(トレゾール)」
今年は作曲より自分の好きな曲をアレンジしてベースだけで演奏した「ソロベース」のほうに注力していました。今年は4曲アレンジして配信しました。
・浜木綿しぐれ ソロベース
・君蛍 ソロベース
・演歌百撰ED ソロベース
・広島ブルース ソロベース
年末には以前利用したことがあるTuneCore Japanがシングルリリース一年間無料のキャンペーンを行っていたので、ごく一部の人たちには好評だったオリジナル曲「私はヒモになりたい」をリリースしました。
オリジナル1曲の制作とソロベースの演奏動画4本の制作、過去に制作したシングルのリリースが今年の成果です。結果はいずれもほぼ無反応でした(何本かの動画に”いいね”が1~2個ついたくらいです)。反応はないものの私は以前からYouTubeでの配信に関心があったので、YouTubeを当たり前のように利用することになったのは大きな前進だと思いました。
世間ではライブハウスでの演奏を配信する動きがあり今後はもっと増えると思われます。私の場合演奏を録画した動画を配信しましたがこれからはライブ配信も考慮したほうがいいのかなと思った年でした。
・方針転換を考える時期だと感じました
今年の創作活動を通して感じたことは、「もう昔のようにはいかない」ということでした。以前の私ならバンドを組んでライブハウスでライブがしたいと考えていましたが、今の私にはバンドを組んでライブハウスで演奏するのは無理なのではないかと感じたからです。
若いころからバンド活動を続けて年を取ったのなら「結成〇周年」みたいな積み重ねがありますが、私にはバンドでの積み重ねがありません。今からバンドを始めても手遅れなような気がしています。
それなら今の自分の身の丈に合った活動に方針を変えるべきなのではないか、と考えるようになりました。
私は一人で活動しています。活動の中心はDTMでの作曲です。作曲した曲はYouTubeやSNSに投稿して見て聴いてもらうことでアーティストとしての活動を周知してもらうといった具合です。
制作した曲をYouTubeやSNSに投稿することは今後も継続しますが、今後は自分の演奏(ソロベースやベースでの弾き語り)をライブ配信することも視野に入れたほうがいいかなと考えています。
・今年を漢字一文字で表すなら
年末になると京都のお寺で行われる今年の世相を漢字一文字で表す行事がありますが、私も真似て私の今年一年を漢字一文字で表すことにしました。
私の今年一年を表す漢字は「滅」です。
・今年は自滅しました
今年はアニメ「鬼滅の刃」が大ヒットして社会現象にまでなりましたが、それにあやかったわけではありません。
私が「滅」という漢字を選んだのは「自滅」から引用しました。今年の私は自分が積み上げてきたものを自分で壊してしまいました。
新型コロナウィルスの影響で私の仕事は休業を余儀なくされ事実上無職のような状態になりました。生活が立ち行かなくなり私は仕方なく派遣会社に登録して仕事を斡旋してもらうことにしました。
派遣会社に登録したものの私の担当者からは、私の外見(長髪、髭)では仕事を紹介するのは難しいと言われ、見た目を変えるように指示されました。
以前の私ならそんな指示をされた時点で派遣会社との契約を破棄していたでしょうが、切羽詰まっていた私は今まで大事にしていた髪を切り髭を剃る決断をしました。この決断は大失敗でした。この時の悔しさは一生忘れません。
見た目を変えた私は派遣会社から紹介された職場に採用されて働くことになりましたが、職場の人間関係に適応できず仕事の内容もなかなか覚えられなくて精神的に追い詰められました。そして仕事に就いてすぐに身体の具合も悪くなりこのまま仕事を続けるのは不可能だと判断した私は派遣会社との契約を解消して仕事を辞めました。残ったのは自分を蔑む惨めな気持ちだけでした。全て無駄な努力でした。
この出来事を通してわかったことは「私はまともに働くことができない」ということでした。
・わしはなぜ、ふつうのことが、できないのかな
世間の人たちはこのことについて「甘えるなっ!お前以上に辛い境遇で頑張っている人がいるんだぞっ!」と叱責するのでしょうが、無理なものは無理なのです。私は他人にはできることができない人間なんだと感じました。
週五日(人によっては六日だったりするのでしょうが)8時間(人によっては9時間だったりするでしょうが)、働くことが私には至難の業に思えます。それでも世間の人たちは働いて人によっては結婚して子供を育ています。立派過ぎます。
これは私がフォローしている方の過去のツイートですが本当にその通りだと共感しました。
「わしはなぜ、ふつうのことが、できないのかな」
今年はそのことを痛感しました。
・模索してもどうしていいのかわからない
仕事ができない、働けないなら現在行っている音楽活動で少しでも収入を得られないかとフリーランスとして誰かに楽曲を提供するとか、ベースのレッスンをするとか模索しましたが、過去に他人に楽曲を提供したことも楽器の演奏を教えたこともないので実際には何をしていいのかわからず、また私の楽曲など欲しがる人はいないのではないか、私にベースを教わりたい人などいないのではないかと自信が持てず結局何もできないままでした。
・自分の創作した作品は一銭の価値もない
とにかくお金を稼げないかと思いnoteに有料の記事を載せても誰も購入しませんでした。私の記事のほとんどが全文読める投げ銭方式ですが、投げ銭を与える価値がないということでしょう。
結局私がnoteに投稿した音楽・記事は、無料なら聞いてやる・読んでやるが有料ならいらないという代物でした。自分の無力さを実感しました。
・絶望を感じた2020年
今年は自分が何もない空虚な人間なんだという現実を突きつけられた一年だったような気がします。もう後はあの世から迎えが来ることを待つだけです。
いつ迎えが来るかわかりませんが、生き物として最後の瞬間まで悪あがきするでしょう。私の場合悪あがきの手段はやはり音楽です。この期に及んで音楽が嫌いになったわけではないので音楽は死ぬまで続けていくと思います。ただ続け方を今までとは変えると思います。バンドではなく一人で、ライブハウスではなく自宅で自分の身の丈に合ったやり方で音楽に接していきたいと思っています。
・SNSは遺書代わり
noteやYouTubeが存続し続ける限りそれらに自分の作品を投稿し続けます。”スキ”や”いいね”が付かなくても構いません。私は今後も自分の好きな音楽を創作して、自分の好きな曲を好きなように演奏するだけです。他人が認めなくても構いません。今の時点でも私の創作した音楽は誰も認めてないのですから。noteやYouTubeは私にとって遺書の代わりです。
・来年も絶望は続く
今年は創作した喜びより現実の厳しさに打ちひしがれた一年でした。来年は良いことがあると信じたいですが、今年以上に悲惨になるという気がしてなりません。先のことは考えず、未来に希望も持たず、今の自分の状況をどう解決するのかだけを考えて生きていくしかないのかもしれません。
この記事をどう結んでいいのかわかりません。もし最後まで読んでくれた方がお見えでしたら厚くお礼申し上げます。
良いお年を。