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たまには自分の老いと向き合おう

・以前からジャケットをひとりで着るのは難しくなっていたが、今年は本格的に、肩から二の腕にかけて、痛くて、あがらなくなった。Tシャツを着るのも、しんどい。夜、痛くて寝返りをうてないこともある。そこで風呂に入る。温めると、なんとかなる。

・目がまた悪くなった。本だけ、あるいはPCだけ、見ているぶんには問題はないが、本を読みながらPCでノートをすると、字がかすむ、ぶれる。

・奥歯が一本、割れた。

・散歩をしていると、若い女性に追い抜かれることが多くなった。僕のほうが脚は長いはずなのに。
十年前から同じルートを散歩しているが、息切れをするようになった。

・どんどん男性ホルモンが弱くなっているようだ。気をつけて納豆を食べるようにしている。でも男性ホルモンの減退に伴って、仙人のようにすっきり枯れることができるかと言えば、そうでもない。
からだか、こころか、脳か、自分のどこかに、生臭い、おどろおどろした、粗野なものの残滓を感じる。

・たとえ老化で弱くなっても、卑怯にだけはなりたくはない。僕は偽りを憎む。

・担当の女医さんは、数年前に初めて診察をしていただいたときに比べて、ずいぶん活発に明るくなられた。嬉しい。今日はクランチのやりかたについて、わざわざ模範演技すらしてくださった。感謝である。

とはいえ、女医さんからは煙草を禁じられた。就寝前にホットミルクと一緒に3本程度、吸うだけなのだが。煙草は血管を硬く脆くするのだそうだ。
そう言えば、以前、チョコレートを禁じられたとき、「バレンタインでも、もらってはいけません」と言われたっけ。忘れもしない。2023年の2月だった。

しょんぼりと、かつての教え子にその話をしたら、筋トレのYoutubeを教えてくれた。2023年2月15日から8月15日まで、一日も欠かさず、その筋トレを実践した。

しかし効果はまったくなかった。免疫力すらつかなかった。コロナにかかったのは、その夏だった。この一件を女医さんに話したら、ケラケラケラと笑われた。笑顔がとても素敵なかただ。


晩秋

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