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鶴居村の奇跡!

前回、北海道旅行について触れ、その際、台風7号の影響で釧路から羽田行きの便がキャンセルになることをさらっとお伝えし、函館からの臨時便で羽田に戻れることを書きました。

本記事を読んで下さる方にとって、あまり再現性がある話しでもないのかなと思い、詳細を書くつもりはなかったのですが、昨今の異常気象に伴う交通機関の麻痺が目立っている状況を踏まえ、この台風の影響に伴って、私がどういう対応を取り、最終結果に至ったのかを記載する事で、もしかしたら、今後ご家族で旅行される方々にとって、何らかためになるかもしれないと思い、noteすることにしました。

まず大前提として、旅行において、あらかじめ起こりうるリスクが分かっている場合、私が言えたキリではないのですが、決して無理してはダメで、機会損失やキャンセル料は一旦脇において、冷静になって判断した方が良いと思います。命あっての人生ですので。

あくまでこれは、今回の台風影響に伴って、どういう対応を取ったのかを書きたいと思います。



〇出発当日


まず、今回3泊4日の北海島旅行(結果4泊5日になりましたが)でしたが、台風7号の前に、台風5号の影響でそもそも羽田からの便が飛ぶのかどうかも分からず、そこを気にしていました。結果、出発前日の時点で、台風5号の影響は無く、行けそうだなーと思い、一安心。

一安心も束の間、出発日のお昼ぐらいでしょうか、次の次の台風7号が発生したという話しになり、これが関東地方に直撃するかもしれないと言うニュースが入ってきました。その時点での予報は、釧路から戻るフライトである8月16日の金曜日に、ばっちし東京方面に来そうなことになっていたので、もう出発直前ですが、これはかなりやばいことになるなと。

かなりやばい=フライトが欠航になると言うことです。国内線は弱く、すぐに欠航になってしまう印象があったので。

フライト3時間位前に、「これちょっと大丈夫かなぁ」と言う話を私の方からまず奥さんに話をしました。私は大雑把なA型と言う風によく言われており、ある極端な部分においては、結構細かく調べてアクションを取る方です。で、今回のケースは欠航になる臭いがプンプンしていたので、「もしかしたら、北海道から最悪帰って来れなくなるかもしれない」と、奥さんに伝えました。

というのも、16日のフライトがキャンセルになった場合、間違いなく17日-19日位まではかなりの確率で、振替便は取れないだろうと思っていました。お盆休みで既に出発日の時点で満席であり、臨時便が出ない限り、無理だろうなと。ただ正直、台風5号の予報も外れた事や、この時点で欠航になるかも明確に分からなかったので、リスク承知で北海道に行くことにしました。

上の子が中学1年で、これから家族でなかなか旅行に行くと言う機会も少なくなる中、リスクはあるものの、行ってみたい気持ちが上回り、踏ん切りがついた感じです。

しかし、バックアップはちゃんと持っておこうと思い、出発の時点で 16日のフライトがダメになった場合に備えて、16日の夜の新幹線(新函館北斗ー東京間)を抑えていました(キャンセル手数料を支払う前提で)。この時点では、フライトが飛ばなくなったとしても、新幹線は動くだろうと思ってました(この読みも甘かった事が後で分かりましたが)。

ただ、もうお盆の時期なので、新函館北斗から東京までの直通列車のはやぶさが一杯で、まずは仙台まで行って、そこからまた別の新幹線とういう苦行のルートしか取れず。

上記を経て、羽田から飛行機に乗りました。


〇北海道初日



北海道に着いた後、初日のホテルで、台風状況を見たところ、どうやら本格的にこれはヤバそうだと言うことが分かりました。これが13日の夜。

この時点で16日の新幹線も運休になるかの判断がつかなかったので、新幹線は一旦ホールド。新幹線で帰る工程は、大人の我々でもかなり大変であり、できれば子連れでは避けたいというのが本音でした。

なのでそれもあって、16日の早朝もしくは17日の別のフライトが無いかを探して動いていました。

もはやJALの振替便はあてにならないと思っていたので、ジェットスターあたりのLCCで空きがないか、札幌→成田間のフライトをチェックしてました。

13日夜に、奥さんが16日午前中11:30ぐらいのフライトであれば、4人分、ほぼJALと同じような値段でジェットスターが空きがあると探してくれたのですが、この夜時点で、まだどうなるのかが正直見えていなかったので、このジェットスターの座席は買うことはできませんでした。(→結局、このジェットスター便も欠航)

で、恐らく後々振り返ると、この時点でもしジェットスターで朝9時などのフライトが取れていれば、その便で帰ることが正解だったような気がします。なぜなら、結局16日の札幌からのフライトは、唯一早朝便であれば運行してたのもあったからです。

なので、国内で繁忙期の旅行で、もしこのような状況に陥ったら、まずジェットスター等、他LCCの便を、もう迷わず買ってしまうと言うことが、正解なような気がします。(その場合、JALやANAの国内線のチケットは、キャンセルが効くものを買ってるケースに限りますが)

〇二日目


そんなこんなで、14日のアクティビティを楽しみながら、逐一フライトの情報台風の情報を見ていました。14日の日中では、まだJALからANAから、正式な連絡(3時間毎に更新される感じ)が来ていませんでしたが、どうやら新幹線も16日は危ないと言うようなニュースが流れ始めたので、14日夜18時頃に、新幹線を念の為、17日午前中ににずらすことにしました。
最悪16日がダメでも17日なら大丈夫だろうと思っていたからです。

なので、ホテルについては、釧路から、もしかしたら、振替便が取れるかもしれないと言う事に備えて釧路で追加1泊、さらに函館のホテルも、上記新幹線の変更に伴って、16日-17日で1泊追加で抑えました。

案の定、予想通りというか、JALから14日の20時前ぐらいに欠航の連絡が入りました。
「振替便については、サイトから申し込みください」と言った時点で、変わらず満席の状況。例え満席でも、JALやANA、ジェットスター含めて誰かが16日早朝便や17日でキャンセルが出るかもしれないという一縷の望みにかけて、調べていました。

保険は、新幹線だけでしたが、もし仮に17日午前中の新幹線も欠航になった場合、もうすべての代替手段が無くなると言う事で、それを想像すると正直かなり焦りました。本当にもしかすると、東京に戻れないかもしれないという焦りです。

そんなこんなで、上記を抱えながらも旅行は続きます。

〇鶴居村の奇跡


そして15日夜、釧路の上の方にある鶴居村(マナミキャビン)での出来事。

東京方面には帰れるだろうとは思うものの、本当にこのまま新幹線で帰るのかがどうなのか、疑心暗鬼な状況でした。この時点でまだ新幹線で17日にちゃんと運行するのかも定かではなかったため、北海道から脱出する手段として、他の地方空港着のフライトや、苫小牧から日本海に出て船で帰ると言う手もなくは無いのかなと思い、考えられる手段を調べていました。(ただ高速バスだけは、子供達が酔ってしまうので、ここは避けました)

JALでもファーストクラスなどで、たまに空きがポンと2席出ることがあったり、4人席で検索すると出ないのですが、2人席ならごくたまに空いてそうなケースもあったので、最悪、奥さんと娘さんだけ先に飛行機で帰ってもらうのもありかなとも思っていました(奥さんは月曜から仕事、娘さんは17日も18日も部活があったので先に帰りたかった)。

一方の私は、月曜が休みだったので、息子と残って後で帰ろうと言うプランもちょっと考えてたりしました。

まぁ、それでも家族バラバラ帰るのも現実的ではないなーと思っていたので、考えが堂々巡りしていた感じ。

ここで、鶴居村の奇跡が起こります。確か15日の19時ちょい過ぎだったと記憶しています。

鶴居村のマナミキャビンで、晩御飯を食べて少しゆっくりしていたところ、奥さんから、「ちょっと待って!!!函館から17日朝の便で、空きがめちゃくちゃ出てるのがある!!」と言うセリフが…。慌てて奥さんのスマホ画面を見ると、本当に空きがあって、しかも4席横並びで取れる状況。よく状況を理解できていないまま、とにかく速攻で申し込みをしました。問題なく入力が進み、最後の最後、決済の部分で私のクレジットカードで申し込んだのですが、スマホのショートメールに送られてくる暗証番号を入れる必要があるのですが、この一番重要な局面で、何と私のスマホは圏外…。

キャビンの中では全くつながらない。これはマジでやばい=ここでチケットを取れなかったら、末代まで祟られる状況。

(というか、"My wife is going to kill me"という感じでしょうかw)

という事で、裸足でマナミキャビンを飛び出し、鶴居村の綺麗な星空のもと、電波を探しながら歩きまわった事は、今となっては良い思い出です 笑

ようやくキャビンと道路の間の空間で、スマホを神に祈りながら天に向かって振りかざし、暗証番号を無事にゲットでき、決済に至ったわけです。
これを、鶴居村の奇跡と呼んでいます….。

そんなこんなで、17日朝のフライトを確保することができ、16日はこれまでの全てのストレスを開放し、壮大な釧路湿原に心を癒され、釧路の美味しい海産物を堪能することが出来ました。

と、おいおいどうやって釧路から函館まで移動したんだと思われた方がいるかもしれませんが、実は元々、今回新千歳から入っていたと言うこともあり、レンタカーを借りて釧路まで行ってました。

当初は釧路空港でレンタカーを返す予定のものを新千歳空港に変更し、新千歳まで釧路から車で戻ることにしました。そこから、特急列車・北斗に乗り換えて函館に向かいました。釧路を出たのが昼の12時過ぎで、函館のホテルに着いたのが21時前でしたので、結局9時間位かかりましたね。

次の日のフライトは、問題なく運航し、娘さんは17日土曜日の部活を休むことになってしまいましたが、それを除けば、1日延長しただけで帰れたので、本当に奇跡だったと思っています。

とにかく、奥さんが熱心にANAのサイトを見続けてくれ、幸いな事に15日19時の臨時便オープンとほぼ同じタイミングでサイトに辿り着き、チケットを入手する事ができたので、本当奥さんに感謝しかないです。(それとANAにも感謝です、元々スターアライアンス派なので、今回の件で更にロイヤリティーが高まりました)

自然災害の多い日本で国内旅行に行くならば、こういったケースは、誰にでも起こりうることだと思いますし、ある程度のリスクを考えながらも、安全第一で考える事が大事だと思います。

ただどうしても行きたいと言うケースがあると思いますので、そこは必ずバックアップを取った上で動かれるのが間違いなく良いと思います。

ではでは、今日も一日頑張っていきましょう~!



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