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「HARD THINGS」から学ぶ、チームでコミットする力

木下さんのジブン株式会社ビジネススクール、12月4時限目の課題図書である「HARD THINGS」を読みました。これは読み応えのあるタイトル通り、中々Heavyな内容でした。


◯ ジブンが納得できる意思決定


課題図書の目的として”チームで結果にコミットする”事を理解するために本書が推薦されていました。そして、この本はCEOと言う立場から見た苦難、苦境を赤裸々に露呈した内容であり、当然ながら、会社を経営する立場の方々にとってとても参考になるものと思います。

海外販社に駐在していた当時、小さい会社でしたが現地の代表責任者としての役割を担っていましたので、経営という難しさを多少なりともかじった事がある身としては、やっぱりどんなに大きな会社だろうが小さい会社であろうとも、経営者として会社を動かしてる方々は、本当にすごいなと改めて思いました。

ただ一方で、本書はCEOのみならず、自分で何かを決断しなければならない状況に置かれた人にとっても、大いに役に立つと思います。

何かを決断する時ってとことん調べたくなりますよね。新卒の内定先選定や転職先を決める等、特に人生に大きく関わる決断をする時ほど、何かと色々と調べたくなります。

思い起こせば、ジブン自身についても、転職活動をしていた際、転職候補先の情報については、有料の口コミ情報を入手したりと、本当めちゃくちゃ色々調べました。それでも完璧な情報を入手する事は、その転職会社で働く以外、現実的に難しい。不完全な情報の中でも、どこかで決断しないといけない。

こう言う場合、誰が何と言おうと、最終的にジブン自身が納得できれば良いと思うんですよね。
それで仮に失敗したとしても、どこかで踏ん切りをつけられる時がきっときます。

これまで転職を2回しましたが、1回目の転職は、完全に失敗しました。その当時は、本当にどうしようもないぐらい絶望しかない状況でした。それでも、2回目の転職を経て、今ではあの当時、1回目の転職をした事に後悔は無かったと言えますし、あそこで転職して動いていなかったら、今見ている景色も見られ無かったわけであり、きっと何より転職しないで動けなかったジブン自身に後悔してたと思います。

本書では、CEOの仕事は”意思決定”と定義付けています。会社という組織の中での決定であり、会社が生きるか死ぬか、その決定の重大さやプレッシャーは計り知れないものがあると思います。
でも、ジブン自身の人生を動かすジブン株式会社においても、結局の所、決断するという行為は、ジブン自身であるのだから、広義に捉えれば、誰しもが意思決定という仕事をしていると言えます。

結論に辿り着くまでに様々なプロセスがありながも、最終的にはジブンが納得さえすれば、振り返った時に後悔しない人生を歩めるものだと思います。

◯ チームのコミットメント力が大事


本書では、決断に至るまでのCEOの深層心理や孤独を見事に描写されており、ジブンで乗り越えなくてはならない事は確かにそうなのですが、CEOが1人で全てを背負い込む事を意味してるのではなく、重荷を分けられるところはしっかり分ける重要性も説いていました。

「俺たちは、出血を止めなければ死んでいく。ここが踏ん張りどころだ!」と切実に全社員に話をし、その言葉に応えて、チームで危機を乗り越えて会社を救ってくれたエピソードがいくつもありました。

「CEOになるためには、利己的で冷酷で非情な人間でなければならない」と言う大きな誤解があると述べ、「実際にCEOとして成功するには、働く人々がCEOのために働きたいと思うような人間でなければならない。真に偉大なリーダーは、周囲に、この人は自分のことより部下のことを優先して考えてくれていると、感じさせる雰囲気を作り出すものだ」との記載があり、まさにCEO、幹部、従業員との間で上記の重荷を分けられるだけの信頼関係が十分にあるからこそ、チーム一丸となって何かをやり遂げようというコミットメントが生まれるんだと思います。

最重要且つ緊急の際には、最小限の言葉で絶対に明確に伝える必要があるため、時には「くそったれ!!」と極めて強いメッセージをCEO自らが使う場面も同様に幾つも見受けられましたが(笑)、
それでもその必死さという想いが、下位者に伝わってるのであれば、ある意味合理的とも感じてしまいました。

CEOが、ストーリーをきちんと語っているという点も非常に印象的でした。社員一人一人に対して、なぜこの会社で働くことを選んだのかと言う根本的な疑問に答えを与える事、またお客様に対してはこの製品を買うべき理由、そして投資家に対して投資すべきストーリーをきちんと語っているからこそ、社員がこのCEOにしっかりついてきてくれるんだと思います。そうでなければ、単なる怒り狂ったおっさんで終わってしまいます。

◯ 木下さんは現代版の二宮尊徳


木下ファミリーの皆さんが、狂犬と呼ばれる木下さんについていくのも、木下さん自身が、Voicyやnoteを通して想いやストーリーを語り、実際にご自身が半端ないアクションを日々継続して行い、我々に背中を見せてくれているから、これだけの人達が突き動かされているんだと思います。
まさに、現代版の二宮尊徳にしか見えません。(時には地方を旅するウパ様として...)

組織で何かを成し遂げるには、強いリーダーシップと勇気のある意思決定は不可欠であると同時に、それに呼応するチームメンバーの力強いコミットメントがなければ、上手くいかない事を今回の課題本を読んでよく理解できました。

ではでは今日も1日頑張って行きましょう!

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せいふふ
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