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梅澤高明さんとちきりんさんのVoicy Fes(日系自動車メーカーの将来性)を聞いて、ズバリ思ったこと!厳しい未来が待っている。

おはようございます〜
Voicy Fesでの梅澤さんとちきりんさんの対談は、本当中身が濃すぎで、ためになりましたねー。

と言うことで、忘れない内にリキャップしたいと思います!

まだ聞いていない方は、今からでも遅くありません。今月中であれば、聞くことができます。騙されたと思って是非聞いてみてください。

この1回だけで、Voicy Fes代の元が取れると言っても過言ではないと思います。

https://r.voicy.jp/RY91rOjQVqG


◯ EVが出遅れているのではなく、EVを販売しても売れ無いのが、今の日系メーカーの正しい認識


「日系メーカーの将来性は大丈夫ではなく、ヒヤヒヤもの」と、梅澤さんはおっしゃっていましたが、これは嘘じゃなく本当の話し。私も完全に同意です。

まず、その一番の理由として、日系メーカーのEV化が出遅れていることです。Vociy Fesの中で、2022年の各国EV比率は、以下とお話しされていました。

日本:3.1%
中国:29%
欧州:21%

ちなみに、米国は8%、グローバルでは14%であり、日本が圧倒的に出遅れているのが分かります。さらに日本は、上記販売の内、約半数は日産・サクラ、三菱・EKクロスEV等の軽自動車が占めています。

これらは国内向けモデルなので、海外の競合他社EVモデルと戦えるものではないのです。

いやいや、日本だって、日産のLeaf以外にも、ARIYAだってあるし、トヨタのbZ4Xやスバルのソルテラがあるじゃないか、と思われる方もいると思いますが、EV主戦場の中国では、上記の日系各社のEVモデルは月販1,000台にも届いていないのが実情であり、全くもって売れていません。

つまり、日系メーカーがEVを出しても、全く歯が立たずという状況になっています。


〇中国自動車メーカーの躍進は、今後加速するばかり!



実際に中国では、EV比率の上昇に伴い、日系メーカーのシェアは2022年には19.9%まで落ち込み、23年Q1では16.7%まで大幅に下落しています。

みずほ銀行 中国産業概観 【中国自動車業界レポート(2023年1月)】


中国でのEVマーケットは、今までテスラを代表とするハイエンドでラグジュアリーなセグメントと、五菱の宏光MINI EV等のような廉価EVとで、棲み分けができていました。

が、しかし、そこにBYDのモデルが入ってきました。BEVの"元 Plus(Yuan Plus)"や、PHEVの"宋(Song) Pro"と言った、安くて性能が良いEV•PHEVモデルに、日系メーカーの各モデルは、根こそぎ台数を奪われているのが現状です。

だってそうですよね。先進性もなくEVでもなく、加えて価格が高い日系メーカーの車の価値は、相対的に下がってしまうのは、仕方がないことだと思います。

「ちょっと待ってよ、これは中国市場の特有の話しであり、グローバルに見れば、中国メーカーにポジションをひっくり返されるなんて、あり得ない」と思う方もいると思います。

残念ながら、これは正しい理解では無く、既に日系メーカーは台数を奪われ始めています。

例えば、今まで日系メーカーの牙城であった東南アジア。特にタイでは、日系メーカーのシェアは90%近くまでありましたが、一方でタイEV市場における中国メーカーのシェアは70%を占めています。

つまり、タイでもEV比率が高まるに連れて、中国市場と同じように、日系メーカーのシェアが奪われる構図が既にでき上がっているのです。

更には、中国メーカーは東南アジアを中心に各国に現地工場を建てて、EVモデルを投入すべく、バンバン投資をしていますので、一旦周り始めた流れは、不可逆的に戻ることはないのです。

加えて、極めてまずいことに、中国メーカーの戦略は明らかに日系メーカーからシェアを奪うことを狙っています。

なぜなら、それが手取り早く一番シェアを奪いやすく、やり易いからです。「古臭い日本のガソリン車(含ハイブリッド)なんてやめて、デザインや性能で優れているEVを買いましょう!」と、時代の潮流に合わせて、販売・マーケティングをしっかりやれば、難しいことではないです。

「車は家電と違って、安全性が重要、だから品質が悪い中国メーカーの車なんて論外」と言う考え方は、22年度で既に年間700万台以上のNEV(BEV、PHEV)を中国国内での販売実績を残している中国メーカーに対して、もはや通用しなくなってしまったんです。

BYDの脅威について、少し補足すると、遅かれ早かれどの市場においても、今後BYDのモデルがわんさか入ってくると思います。

日本でも、SUV BEVの「ATTO 3=元 Yuan Plus」が投入され、今年は小型車のドルフィンも入ってきます。

日本人の印象からすれば、BYDなんて中国のただの一企業に過ぎないと思っている人がいるかもしれませんが、侮るなかれ、今年に入って単月でのEV販売台数では、テスラを抜いて、販売台数首位となってきています。

合計の世界新車販売台数でも、Top 10に入り、もはや日産と同等レベルと言った感じになっています。

BYDは、バッテリーメーカーから車両をやるようになった会社であり、 EVの肝も言われるバッテリーを押さえていることが最大の強みです。昔はトヨタのパクリとも言われた同社ですが、今は全くそんな事はないです。

圧倒的なコストパフォーマンスとデザインや性能面で、日系メーカーのモデルを凌駕してしまっています。

日系メーカーのハイブリットの技術は確かに優れているし、簡単に真似できる代物ではありません。製造から廃却までを含めればハイブリットの方が、発生するCO2が少なく、むしろ脱炭素社会に貢献しているとも言えます。

一方で、中国と欧州はEVをルール・政策の変更によって推し進めようとゲームチェンジをしようとしています。

たとえハイブリットの方が環境面に優しいエンジンということが事実であったとしても、この流れには逆らえないのが、実態というわけです。悲しい性です。

ではでは、今日も一日頑張っていきましょう!


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