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『古武士は何処?』

私が勝手に名付けている近所の方々。

『お疲れさんおばさん』

『画伯』

『重量挙げ』

そして『古武士』。

時折出会ったりすれ違ったりするたびに

『ああ元気そうでよかった』と勝手に安堵しているのだが

このところ『古武士』の姿が見えない。

私より少し年上の歩く姿が悠然とした方、それゆえ『古武士』と命名したのだ。

10年ほど前に連れ合いを亡くされその後アパートに一人暮らし。

朝と夕方には欠かさず近所のスーパーに買い物に行っておられたのだがもう何日も見かけていない。

もちろん『寒い日々』尚収まらぬ『コロナ禍』。出びかえておられるのかもしれぬがそれにしても気になる。

住まいはおおよ知っているが名前も知らぬ方。尋ねる関係ではない。

少し離れたところに『息子さん夫婦と孫』がおられるそうなのできっと日々の『面倒』は頼めるのだろうが、この時節心配だ。

常に身ぎれいにして『かくしゃく』とされている方。私も『かくありたい』と『手本』にさせていただいていたが元気な姿を拝見したいものだ。

私も珍しく『花粉症気味』で他人の心配をしている場合ではないのだが

『人の心配』できるだけ『元気な証拠』かもしれない。

天気は晴れてきた。

明日あたりからは暖かくなるらしいが元気で変わらぬ『古武士』と出会って見たいものだ。

『ああ古武士よ古武士よ

元気であれ!』

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