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師走の心(その13)〜銀行待合室〜

少々の用事があって久しぶりに地元の銀行に行った。

今日は25日 ATMは外までお客が並んでいた。

私は窓口に用事があった。

中はさながら病院の待合室。みなさんマスクをされて銀行の外に向かって

一人用の椅子に腰掛けている。

時折窓口の従業員の声はするが連れもなしのお客はじっと呼ばれるのを待っている。これから診断を受けるわけではないのだが、なぜか不安そうに黙って待ち続ける。

多分私も他人が見たらおんなじだと思う。不安そうに所在無げに見えただろう。

病院に限らず市役所、保健所、免許証受領所などなぜか窓口は苦手だ。別に

取り調べを受けるわけではないのだが、何か不備がありはしないかと身構えてしまうのだ。

大したことでもないのだが1時間ほどかかってしまった。

帰りに駅の売店で昼食用の『崎陽軒のシュウマイ弁当を』をカミさんから頼まれていたのだが、時すでに遅し、売り切れてしまい、午後2時過ぎでない届かずと告げられがっかりした。

師走はなかなか予定通りにはいかぬものらしい。

諦めて帰った。

なんだか損をしたような気がした。それほどのことでもないのだが、

『なんだかなあ』と思った。

間も無く二人の孫が我が家に来る。

よし!『元気を』貰おう。

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