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『三船浩さん』〜低音三羽ガラス〜

来し方行く末という言葉があるが思い出すのは『来し方ばかり』

それも遠い遥かな『昔噺』だ。

60年ほど前、昭和30年代初頭の頃歌謡界に『低音三羽ガラス』の異名を持つ若手歌手が3人いた。

浪曲界から『チャンチキおけさ』でデビューしたあの三波春夫さん。

キャバレーで歌を磨いたジャズ歌手のフランク永井さん。デビュー曲は『東京午前3時』。

そしてもう一人が NHKのど自慢新潟県代表三船浩さん。

デビュー曲は『男のブルース』芸名の由来は彼が柔道4段なので当時講道館のレジェンド三船久蔵10段の名前にあやかったものだ。

三波さんと三船さんは共に新潟県出身。フランクさんは宮城出身。

その頃集団就職で全国から少年少女たちが上京する中、田舎育ちの3人の東京での活躍ぶりは大いなる『励ましと応援歌』であったと思う。

三船浩さんは紅白歌合戦に三回出場し、テレビ映画『月光仮面』の主題歌なども歌ったが三波春夫さん、フランク永井さんの活躍の域には至らなかった。後年日本歌手協会の理事長も数年務め平成17年他界された。享年75。ご冥福祈る。

私自身は高音なので逆に『低音ボイス』に憧れいかに『低音』を出すか一人試行錯誤してロシア民謡『ボルガの舟歌』など歌ってみたしもちろん3人の歌手たちの曲を歌ったが、今に至るまで『高音』のままだ。

大いなる脚光を浴びることもなく忘れられたかのような往年の歌手『三船浩さん』のこと、こうして思い出させていただくことでもしかして少しばかりの『供養』になるやもしれぬ。

世の中誰かが何処かできっと見ていてくれるはずだ。

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