『花に嵐の喩えもあるさ・・・』!
桜の花も満開とか。
されど『花に嵐の喩えもあるさ、さよならだけが人生さ』と語ったのは
確か井伏鱒二さんだった。
『三日見ぬ間の桜かな』。
近所の小さな公園の桜もはや散り始めた。
カミさんの母親が生前しみじみと語っていたそうな。
『この桜今年が最後かな』と。
確かに春の桜を見てその年の5月『母の日』に逝った。
あの年の桜が最後の桜だったのだ。
若い頃は桜というものは『咲いて散ってまた咲くもの』と疑いもしなかったが、例え咲いたとしても『見られるか見られないか』は人の命の証が決めるものと『義母』の言葉が染み込んでくる。
かと言ってあまりにしみじみと『これが見納めか』と思うのも『癪の種』。
まだまだ平然とさりげなく何気無く今年の桜眺めることにしようかな。
3月は去る。今日でお終い。
そう言えば明日の4月1日。私の入社式はもう60年も昔のことになる。
『期待』より『不安ばかり』であった。
あの時の仲間は皆どうしているかしら?
所詮、詮なきことのみ思い浮かぶ3月31日。
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