しっかり生きてる!『お疲れさんおばさん』
私が勝手に命名している近所のおばさん。
名前も知らぬが挨拶だけはかわす。別れ際に必ず『お疲れさん!』と言ってくれるので『お疲れさんおばさんと名付けた』。
本人は知らないはずだ。
先日久しぶりにおばさんに出あった。
『元気でしたか?』と私。
『ありがとね!元気でしたおかげさまで』とおばさん。
よかった。なかなか出会わないのでそれこそ『コロナにでも感染か?』と
内心案じていた。
案ずるまでもなかった。おばさんはむしろ以前よりも元気そうだった。
『よかったよかった!』と私。必要以上な『強調』だ。あるいはおばさんは『怪訝に』思ったかもしれない。
『それじゃあお元気で!』と私。それ以上話すことはない。
『ありがとうございます』とおばさん。おばさんだってきっとそうだ。
『お疲れさあん』と私。
おばさんは『お疲れさんでーす!』と大きな声で叫んでくれた。
その声が私の背中越しに聞こえた。
人それぞれしっかりとこのコロナ禍の中『生きている』!
我もまた『生きねば』!『お疲れさんおばさんにあやかって』。
次はいつ会えるやら。それまでさらば!
『お疲れさんおばさん』!