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史上最高席から見た、櫻坂46 As you know?東京ドーム公演2days

なぜか櫻坂だけ、妙に席運がいい。
演劇と違って音楽ライブは、基本最前列も最後方も同じチケット代、最速先行からチャレンジしても運次第。
坂道以外でも何度がドーム・大型アリーナクラスの公演に行ったこともあるが、やはりスタンド席かアリーナの真ん中らへんの人波に埋もれるのが関の山である。
なのに、この度のツアー、As you Know?ファイナルの東京ドーム公演、

1日目:アリーナBエリアの花道すぐ横、さえぎるものなし
2日目:アリーナ2列目

という神席を引いた。別に菅井様推しでもないのに。改名してからの新参Buddiesなのに。がんばりきポーズとウマ娘のゴルシポーズの区別つかなかったくらいでなのに

や、もちろんいつもいつもなんてことはなく、地方公演で唯一休日だった名古屋公演は当たったもののスタンド後方だったためチケトレでお譲りしましたが。
思えば櫻坂箱推しになったきっかけも、去年の全国ツアー@愛知スカイエキスポでやはり後方ながら花道横を引いて、演出とメンバーのきらきらに圧倒されたからだった。

ステージ上の演者と本当に目線合いそうに、いや合ったほど近い席を引いてるのは坂道はおろか他のアイドル・アーティスト含めても櫻坂だけ。その距離で見る坂道は本当にヤバい。

それを語りつくすための2日分のライブレポになります。あと、舞台機構やスタッフの動きもよく見えたので演出関係のこともメモしていきます。

【セットリスト】
Overture
1.条件反射で泣けて来る
2.BAN
3.Dead end
4.断絶
5.流れ弾
(MC)
6.タイムマシーンで Yeah
7.One way stairs
8.ずっと 春だったらなあ
9.制服の人魚
10.五月雨よ
11.なぜ 恋をして来なかったんだろう?
12.Nobody's faul t
13.I'm in
14.Buddies
(MC)
15.車間距離
16.恋が絶滅する日
17.摩擦係数
(ENCORE)
Overture(欅坂)
1日目/2日目
EN1:10月のプールに飛び込んだ/不協和音
EN2:ヒールの高さ/砂塵
EN3:青空が違う/その日まで
EN4:その日まで

【クールで怒涛の序盤】

序盤パートはメンバーからのお願いでペンライト点灯せず。いつものovertureから暗転してステージに英語の字幕が流れる。
As you Know?にかけて「彼女たちのことどれくらい知ってるつもり?これから貴方が知ってることも知らないとこもお目にかけましょう」的な文面だったと記憶している。
導入BGMに合わせメインステージ側から隊列を組んでメンバー登場、2列縦隊的なフォーメーションでステージ上下に分かれるが、ステージに視線が行ってる間に田村・森田・山﨑・藤吉の4人だけ本塁側サブステージからトロッコに仁王立ちで高速移動。ポジションについて条件反射で泣けてくる。天ちゃんの髪は1日目がオールバックのポニーテール、2日目が髪を下ろしてセンター分けであった。菅井様も中~後方でガンガン踊っている。
衣装がパンタロン風の裾が広がったパンツで、膝下に赤い飾りがついていて古墳時代の豪族っぽい感じもするが、1曲目から飛ばしていく。落ちサビで天ちゃんがピアノとともに高速で花道を往復、行きは荒々しくピアノを弾く仕草、帰りはピアノにもたれかかって大人っぽく。

そしてBANで早くも再度花道へ。この花道を使った隊列も巧みで、2列縦隊で行進したまま左右の列が入れ替わったり、膝を曲げながら行進するシュールな瞬間があったり、しかし格好いい。坂道でも櫻にしかできない。
ここでアリーナ中程のムービングステージが起動し、BANを踊りながらステージが上手⇔下手とスライドしていくダイナミックな演出が展開される。てか柵もなくてあの人数なのによく怖くないわ…と舌を巻く。
ちなみにうえむーと有美子会長が東京公演で復帰していたが、骨折が完治していないうえむーは参加曲も少なめゆえBANもいなかったはず。

メインステージで信号機をかたどったセットに明かりが入り、るんちゃん1人だけ暗転の中メインステージに戻ると、ソファにふんぞり返ってDead Endがスタート!しかしほかのメンバーはそのまま花道側でパフォーマンス。1日目サビで目の前にきた天ちゃん、花道走りざまのほにょ(田村)と一瞬目があう。2番サビはサブステージにメンバーが集結しるんちゃんを囲んで輪になって、振り付け的に千手観音とその周囲に侍る小さい仏像、みたいな構図にも思われた。

という怒涛の3曲からダンストラックを挟み、7人での断絶。ドアを叩くような激しい振りがキャッチーだが、れなぁやほにょのようにフェミニンなメンバーにも、髪を整える暇なく踊らせるライブなのでこちらも視線をそらしてなどいられない。

やっぱり、ほにょですよ。

摩擦係数のフォーメーション的にも山﨑・森田がダブルエース、これに田村藤吉が加わった4強が今の櫻の主力な訳だけど、ひな壇にいると笑顔がカワイイのにマジになって髪を乱して踊っている。全然下手でもないしフロントでしっかり役目をを果たしている。5曲出ずっぱりラストの流れ弾でもほにょもどのメンバーもギラギラしていた。

【幸福感バリバリの中盤】

最初のMCで1日目にはうえむーと会長が復活の挨拶。櫻坂と一緒で居られるのもあと2日だけなのにカラッとしている菅井様である。
ここの本編中盤は櫻坂のいろんなジャンルの曲で魅せる。2期生でしばらくトークをつないで、タイムマシーンでYeah!で1期5人でアリーナ外周一周。土生ちゃん・冬優花パイセンがパンツスタイルなのわかりやすい。そして右腕にギブスしててもピンク衣装のうえむーの可愛さたるや。

One-Way-StairsはAs you know?でも限定版収録のレア曲だが、黒のレザーロングスカートのるんちゃん・かりんちゃんクールとキュートが同居してトレンディだ。ダンスも別々にスポットライト当てて見せ場があるし、楽曲にかけてステージかなり上方までのぼっていく。しかし、ガンガン踊るるんちゃんのダンスをみててモーニング娘。の森戸ちぃ(森戸知沙希)を連想してしまった。顔立ちはそこまで似てないんだが色白で小柄で、でもダンサーでパワフルに踊りまくっていくところが似てるかな、と。

ずっと春だったらなあは、生で見ると3人のバランスがすごくいい。日本人形みたいで東洋的なゾノちゃんと西洋的なほの、間をとるいのり(井上)と3人が横でも縦でも並んだ時の構図が美しい、

空気がガラっと変わって制服の人魚はれなぁしか勝たん!といいたいくらいれなぁが美しい。4人がセンターからトロッコで花道へ。しかも1番ではボックスの中で(水族館の魚みたいに)ガラス越しに見る感じだったのが、2人ずつボックスの上に上げていき4人ともボックスの上でパフォーマンスしながらステージに戻っていく演出、シャボン玉も飛ばしていたりしてこの曲のアーバンな感じをよく表現していた。

五月雨よは、下手側ステージに灯がともってゾノちゃんが本を読むシーンから始まる。そう、こういうたおやかさ・奥ゆかしさとか、知的かつ純粋なところ表現させたら彼女の右に出るメンバーはいない。彼女、ほとんど髪型も変えないし染めないのよね。純潔黒髪少女のイメージ作りに見事に成功している。

ここでの共通衣装は白のトップスとデニムっぽい青のボトムで、ボトムに赤いサスペンダーがついている。細かなアクセサリーがメンバーによって違う。
ライブの度に演出がグレードアップしている感があるなぜ恋。ついにワイヤーが光り、夏鈴ちゃんをフライングで飛ばすまでに至った。

Buddiesで再び花道に出てくるのだが、1日目れなぁが目の前!が、それ以上に綺良ちゃんが凄かった。超笑顔。守りたいこの笑顔.
オペラグラス越しなのに視線があったりするし、2日目は前列の増本オタクにしっかりレスをくれて超アイドルしている。序盤の無表情にパフォーマンスしている時とこのクルクル表情が変わる天真爛漫ぶり、ほんと多才な人だわ。
Nobody's faultはサブステージに集結の上るんちゃん1人かなり上方にせり上がる。ただそれより、落ちサビで花道に戻って1人ジャンプするるんちゃんのシーンもまた絵になる。

I'm inで再度リフターが稼働する。サビのコールと振りの幸福感がいいよね。うえむー、あきほ、まつり(松田)などが明るくキラキラしているし、土生ちゃんも格好いい。

【終盤~ENCORE】

2度目のMCもまつりちゃんが仕切って、「早くもラストスパート!」に突入!徐々にゆっかー卒業ムードを高めていく。

ダンストラックは櫻坂になってからのシングル曲のイントロを織り交ぜ、その時センターだったメンバーに照明が入るという演出。
途中ゆっかーが花道途中からステージに駆け上がるシーンがあるが、このスタンバイのために花道脇通路をかけていく彼女もちょっと見えた。その彼女が花道を駆け抜け、エンジン音とともに始まる車間距離。全員黒のレザー衣装になって格好いい!そして再びボックスに入って花道を移動する。ボックス上で踊っているフロントメンバーーもいいけど、パネル越しに踊るメンバーがアンドロイド的な魅力を放っている。特にれなぁの人形っぽさやあきぽや幸阪の目力。さっきまでBuddiesやI.Minで感情を弾けさせていただけ余計にギャップがいい。

続く恋が絶滅する日もまた、2期中心のパワーを実感させるナンバー。最前列3人(山﨑・森田・田村)は言わずもがな、2列目に入ったれなぁ、このライブでめちゃくちゃおいしいポジにいる。個人的どうも今まで大沼・大園・松田・齋藤らに押されてライブでの印象が薄かったんだが、この公演ではビジュアルはもちろん表現力にも磨きがかかっていた。

本編ラストでMVと同じ白い衣装に着替えての摩擦係数をメインステージで披露。バブル時代みたいなダブルのジャケットが迫力を増幅しながら、クラヴァット風のスカーフを首に巻いているのがエレガントに映える。曲自体はやはり坂道というよりジャニーズそれもSixTONESや、King Gnuあたりをどことなく連想させる。
んで、長身で手足の長い天ちゃんと小柄なるんちゃん、スタイル的に対照的な2人のどっちが着ても絵になるってのがいい!天ちゃんだとクールで格好いいし、るんちゃんの場合はパワフル、圧が強い。そこまで考えられてデザインされているか。

そして…すでにご存じの通り、欅坂のOverture・衣装とナンバーまで復活させて、2日がかりで「キャプテン・菅井友香」を送り出した。
欅時代をほとんど知らない筆者には、曲のバックグラウンドとかまで込み入ったことはそこまで分からず平凡なことしか言えん。

ただ1日目にovertureから10月のプールに飛び込んだが始まった時点で隣の客が感極まっていたこと、ほのやゆっかーのように既に声が震えていたメンバーがいたことは覚えている。
研修生を経た5人(大園守屋大沼幸阪増本)はドームはもちろん、欅坂の衣装もほとんど着たことがない。お姉さんメンバーには、正直制服風衣装がきついメンバーもいる。
が、少なくとも今ステージにいるメンバーは全員「欅坂」を知り、そこに憧れて加入し今に至る訳で。そして客席側も当時の記憶や3年前のドーム公演、改名の経緯などを経験してきた上での、あの時間だけの「欅坂」の復活。ステージ側も客席側もいろんな感情が爆散したのが2日目不協和音のどよめきだったと思われる。不協和音の櫓の上に乗ったのは子分・きらちゃん!加入や改名当時こんな未来を誰が予想できたか。

んで、1日目は10プに続いてヒールの高さ青空が違う、そして世界には愛しかないとエモ曲盛りだくさん。いやもうこれだけで欅時代ド素人としては強すぎる。
セレモニー自体も1日目にキャプテンからメンバーに個別に言葉をかけて、2日目はメンバー1人ずつゆっかーにお手紙贈る。休養中のえんぴかちゃん(遠藤)も合流。セレモニー自体は2日目だけではあるが、これは実質2日間かけて、7年間キャプテンが背負ってきた重荷をファンとメンバーで分け合った時間だったと振り返っている。

2日目は不協和音に続いて彼女唯一のセンター曲砂塵。これもサウンドが欅っぽくそしてまたもフライング!
(ここ、ステージ上に突然暗幕が現れたと思ったら裏でスタッフが人力でフライングのロープを操作していた)
ケヤフェスの時のコンセントレーションといい、コロナもあってボロボロだった2020年無観客ライブで不完全燃焼だった時のリベンジを果たしている感もある。

2日目の挨拶、ゆっかーの乱れた髪を直したり持てなくなったお花をもらうとこ、今までだったら冬優花パイセンらが担ったような気配りを天ちゃんらが発揮できているとこともいい光景。

そしてラストは櫻坂の詩でもW-KEYAKIZAKAの詩でもなく、その日まででの全員でのがんばりきポーズでキャプテンを送った。確かに欅も櫻も、どちらかに選ぶことはできないだろう。ただ2日目ダブルアンコールやるかなと思ったら一気にその日までまで披露して終わったのは意外。
ツアー千秋楽までネタバレ禁止のお願い、終演後のステージ撮影OK、序盤のペンラ点灯なし…乃木坂・日向坂のように万人受けするグループではないのは確かな分、色々試行錯誤していることはうかがえる。
その「答え」が何になるか。全く予想はつかない。ドームの客席、もっと人気があれば開放したであろうエリアの暗幕も気になったのも事実。

スーパーエースがいなくなり、チーム名が変わり、功労者の監督も去ったこのグループの「第3章」はこれから始まる。ステージセットやOvertureの直前の客入れ音だけでもワクワクさせてくれるグループ、これからも我々Buddiesを驚かせ続けてください!

【余談:スタッフ・演出も面白い】

特に1日目、花道横にいたのでスタッフや装置の動きとかもなかなか格好よかったです。
・本塁側サブステージからメンバーが出ハケするため(条件反射での山﨑・森田・田村・藤吉など)に、暗幕で覆ったトロッコが行き来している。
トロッコが出てきたから乃木坂みたいに客席に出るかと思いきやこのためだけに使っていて、手押しで高速移動していた。
・バズーカみたいな超望遠レンズで撮影するカメラマンが格好いい。しかも女性!
・BANとI‘minでリフターが起動するたびに花道のそこだけ床板を外す
・花道を行き来するピアノやボックスは全部人力!なぜ恋や砂塵のフライングも人力だった。
・最前列もいいけど映像用のカメラクレーンがちょくちょく視界に入って気になる(笑)MCで全員整列してて推しだけカメラに邪魔されてたり笑)。

こういうところまで見てみると、ライブはもっともっと楽しい。





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