第1263回【nakaちゃんねる 圧巻達成プログラム】(2024/11/16)▲▲富山といえば寿司!ではなくて・・・、の話▲▲
■
投資家・藤野英人さん主催の
みらいまちラボというイベントに参加してきました。
こちらは富山出身の藤野さんが
富山を起点とした地方創生のあり方について、
地元民と語り合うセッションになっておりました。
■
普通この手のイベントは、
役所の偉い人が登壇して絵餅な話をして
メデタシメデタシ!で終わることが多い。
そんなイメージがありますが、
この会は投資家目線で藤野さんが
歯に衣着せぬ物言いでバッサバッサ斬っていく。
しかもゲストスピーカーの
市町村の首長(終盤には県知事も登場)も
相乗りする格好で話が盛り上がっていく。
この本音で語っていくスタイル、
今の地方都市には必要なのだろうと実感しました。
■
藤野さん曰く、
今の富山には「モメンタム」があるそうです。
モメンタムとは、
普段は株の用語でもありますが
「勢い」という意味付けをされることが多いです。
■
富山に起きているモメンタムって
一体何なのか?
富山が掲げているキャッチフレーズが
「幸せ人口1,000万人」を目指すということ。
ちなみに富山の人口は、
今年100万人を割りました。
この先もどんどん減っていく可能性が高いでしょう。
そのような中で1,000万人ってなんだ?じゃないですか。
これは交流人口を増やす、
幸せをまき散らす、
人口の1%をまずは鼓舞させる。
そういうことらしいです。
■
確かに100万人を一気に同じ方向に持っていくには、
それ相応の苦労が伴うでしょう。
というか、多分相当に難しいでしょう。
ここはまずは勢いに乗っかる1万人を
モメンタムメンバーとして育てていく。
■
これ、
自分がかかわる組織論などでも応用できそうですよね。
全員を同じ方向に向かわせるには大変であれば、
まずは先陣組を育てて雰囲気を作る。
あとはその雰囲気を伝播させていく。
組織論って難しいですけれども、
まずは足元から始めることが
結局一番の近道なのかもしれません。
■
ところで最近富山県は
「寿司といえば富山」のキャッチフレーズで
全国区に売りに出し始めています。
県知事の会見時にバックに設置される壁紙も
最近寿司ネタをモチーフにしたものに変わりました。
(私の思い付きが通ったのか?どうかは知りませんが)
CMに石原良純も起用して頑張り始めました。
「食べればわかるよ!」 富山県が石原良純さん起用で「寿司といえば、富山」をPR | TBS NEWS DIG (1ページ)
これポイントは
「富山といえば寿司」ではなくて
「寿司といえば富山」がポイントらしい。
■
今、寿司といってイメージされるのは
・北海道
・金沢
・築地
あたりが上位勢で、
富山はその後塵を拝している状況だとか。
これを10年以内に、
寿司→富山のイメージを作るそうです。
確かに
富山→寿司だと富山の他の良いところに
スポットが当たらずモメンタムは起こらなさそうです。
寿司→富山であれば、
水も美味い、米も美味い、酒も美味い。
それを支えている人もいい人ばかり。
そんな勢いが作れそうですよね。
■
地方が一人で生き残ることは
もはや難しい時代になりました。
周辺地域の影響のある人やモノとコラボしてこそ
その良さが発揮できるのでしょう。
皆様の周りでも組織に地域に勢いを付けるには、
小さく始めて拡散していく。
拡散の方向を間違えない。
ここを意識すると、
じわじわと成果が得られるかもしれません。
今日も素晴らしい一日をお過ごしください。
=======================
★★今日の圧巻人生方程式★★
■
弱者の生存戦略には、
小さく始めてうねりを起こすことが必要。
これは組織や人との関係でも言えることだ。
=======================