第840回【圧巻人生日誌 日々是成長】831(2023/9/18)▲▲落ちこぼれ万歳▲▲
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先日の日経文化欄、
万葉学者の上野誠先生の記事に
改めて救われたような、
落ちこぼれでもいいじゃんと思えました。
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現在は万葉集を大学で教える上野先生ですが、
高校入試、大学入試、大学院入試に失敗し
オーバードクターが2年。
ご自身曰く『華麗な経歴』ですが、
私も院は行ってないけれども
高校入試も大学入試もコケて
就職試験だって氷河期で
第一志望に行けたとは言い難い。
(結局その会社には17年いたから、
相性は良かったのだと思うけれども)
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やはりこの手の黒歴史は、
唯一無二、
有難い経歴、
頭いい奴には分からんやろ、
というポジティブなスタンで受け止めて良いようですね。
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その上野先生は
国学院大学の授業で
学生に対し自分の落ちこぼれの遍歴を
成績表を開示して公開するそうです。
私も数学0点の答案が沢山残っているから、
多分負けないぞ!
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しかし
上野先生の成績を公開する理由が
またいいじゃないですか。
大学は『好き』を極める場所だから
良い成績を取るより
好きな学問に熱中してほしいという
メッセージを伝えたい。
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こういう考え方への許しを
私も学生時代に身に付けたかったです。
どこかで好きでもないことも
いい点数取らないと許されない雰囲気に、
しまいには勉強も嫌いになってしまったようなので。
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しかし大学を出てかなりの時間を経て、
鮒谷周史さんのセミナーでは
Must/shuldの精神が自分を傷みつけることを知り、
もっと開放して生きてもいいんだと知ります。
救われた気分にもなった気がしますね。
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落第生の強みは
弱者の痛みを知っていること。
学びたくても、学べなかった人のいることを
われら落第生は忘れてはならない。
われら落第生は、
幸いなる人なのである。
と、上野先生は仰っています。
落第生の過去を持つ私も、
学ぶ機会を得られたことに感謝し
卑屈にならぬよう生きていきたいと
改めて思うのでした。
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★★今日の圧巻人生方程式★★
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落第生万歳。
落第生は人が経験できなかったことを
体験することができた稀有な存在なのだ。
落第しても
人生を楽しむことができていることを
忘れてはならない。
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