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第976回【圧巻人生日誌 日々是成長】967(2024/2/1)▲▲震災の被害宅訪問で、岸辺のアルバムを思い出した話▲▲
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元旦に発生した震災から
ちょうど一か月が経ちました。
汗かけるやつは、汗をかく。
金を使えるやつは、金を使う。
暫くはこれでいいと思います。
私は汗かくことが出来るので、
今日は被災地に出向いてきました。
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出向いたのは、
富山県の北西に位置する氷見市。
寒ブリで有名な街ですが
このぶりシーズンに震災に見舞われ、
飲食・宿泊業が大打撃を受けている状況です。
(ブリの価格が大きく下落)
今日はこの氷見市で被災したお宅の
片付け諸々のお手伝いに入っていたのですが、
不意に「岸辺のアルバム」というドラマを思い出した。
そんなお話です。
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今日お尋ねしたお宅は
震災で家の中がグチャグチャになり、
家財道具の一切を捨てる決断をされたようでした。
あらかたの家具や電化製品は
全て運び出されていたのですが、
今日仕分けしていた搬出物の中には
葬式の時の記帳台帳や
娘さんが小さい時に書いたと思しき絵、
家族の写真などが含まれていました。
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60代の男性が一人で暮らしている家でしたので
家族の思い出などには興味がないのでしょうか?
(それとも事情があって家族と離れた?)
家族の写真などもゴミにしてしまうものなのかと、
驚きを禁じ得なかったのです。
私が同じ立場だったならば、
多分捨てられませんね。
(なんてったって、
ストレングスの特性第一位が「収集心」ですから)
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例えば東日本大震災の時のように
津波で一切を流されてしまったのであれば、
諦めるしかないでしょう。
(それでも、
瓦礫から写真を集めて復元するプロジェクトも
ありましたよね)
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今回の場合は
ある程度の時間的余裕もあった筈ですが、
それでも捨てる人はいるのだと
思うしかないのでしょうけれども。
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そんな中、
最近お亡くなりになった山田太一さんの代表作
「岸辺のアルバム」というドラマを思い出しました。
幸せそうに見える家族は
実はそれぞれに秘密を抱えており、
家族が崩壊していると言ってもよい状況。
多摩川の決壊で家が流される直前に、
家族が必死に持ち出したのは
「家族のアルバム」だったという話。
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今回お邪魔した家は、
もしかしたらその逆だったのかもしれません。
もちろん私が詮索する権利もなく
単なる想像にすぎませんが、
家族という一番身近で小さいコミュニティも
その思い出も含めて捨てる時は一瞬なのか、
と思わされたのです。
別に今日のエピソードに教訓めいたものは無く、
なんとなく、の、私の雑感なのですが。
余談)
災害などが発生した際に
ボランティアの受け入れなどを担当するのが、
社会福祉協議会(社協)。
かつて深キョンがドラマで演じていましたよね。
ドラマ10 サイレント・プア|番組|NHKアーカイブス
私の組を今日担当してくださったのが、
宮崎・都城から応援に来てくださった社協の方。
遠いうえに、こんな寒い時期に
頭が下がる思いです。
加えてボランティアの詰所には
お茶・お菓子などまで用意くださり、
どちらが助けて頂いているのか
恐縮することしきりでした。
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★★今日の圧巻人生方程式★★
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家族との思い出とは
なんなのだろう。
失ってみて初めて気が付くのだろうか?
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