第498回【筋トレ日誌 その他日々是】489(2022/9/16)▲▲ここで改めて組手について考えてみる▲▲
人は人によって変わっていく。
こちらでもしばしば書いてきた
『100人組手』。
改めて組手について書いてみる。
私、100人組手してるので
応じて頂けますか?
と他者に問いかけると、
当たり前だけど大体の方は
『この人、何したいの?』という
表情をお示しになられる。
普通に考える100人組手は
これだろうから。
そもそも文化系人間の私には
こんな恐ろしいことは出来るはずもない。
100人組手とは、
私がセミナー等でお世話になり尊敬する
鮒谷周史さんのメタファー(比喩)なのだが、
自己成長のために
色んな人(まだよく知らない人が望ましい)に
会って会って会いまくって
自己の未開拓な興味・関心や
強みを発見してみようぜ、
という人的交流のツールと言える。
自分の関心や強みの開拓
と言えば自己分析の場か、
と思われるかもしれないが、
思わぬところで話が発展し
新たなビジネスの展開に繋がったり、
わらしべ的に新たなご縁に巡り会うことも
しばしばあり得るのだ。
(実際私も、
組手のお相手とのご縁で
お仕事を頂戴する運びとなった)
私が鮒谷さんの勧めで
100人組手を始めたのが
ちょうど1年前の8月である。
『100人なら3ヶ月位で終わるだろう』
と甘い見積もりをしていたところ、
実際にはスケジュールの調整に難儀し
結果5ヶ月近い時間を要することとなったのである。
(私の甘い見立てに逆に火が付き
実際に3ヶ月で100人と会いまくった猛者、
尊敬する友人・Kさんの存在も重要)
今はもはやカウントしていないので
どれだけの方とお会いしたかも不明だが、
事あるごとに『組手させてください』と
お願いをさせていただいてきたお陰で
相当数のお方とのご縁を頂戴することができた。
組手の効果・効能はあれこれ多すぎて
ここで語り始めると紙面が足りないのだが、
『① 身構えを知る』
『② 自分を知る』
という点が外せないだろう。
人間が生きていく上での
大きな悩みの一つは人間関係である故、
わざわざ知らない相手との関係を
積極的に構築していこうとは
考えないものである。
知っている者同士でつるむ方が
断然楽である。
敢えて知らない間柄の方に
自らアポを取って時間を調整いただき、
話がフリーズしてしまわないように
お相手のことを可能な限り調べてから臨む。
これを行うだけでもなかなか大変なのだが、
人と接する際の構え方を勉強することになる。
つまりは
『気を入れて』人と接するプロセスを
体得することになるわけだ。
実際のところ
中にはどう足掻いても話が弾まないケースや、
話の盛り上がりに欠けてしまうことも
ゼロではない。
しかしこれも一種の修行である。
盛り上がる必要まではないものの、
いかにお相手に価値貢献できるかを
その場その場で考えながら進めるのも
組手の妙味と言える。
(私は初めてお会いする方と組手を行うと、
汗でビッショリということがよくある)
よくお相手への価値貢献、と言うと、
相手に何かを授けることだ
と思いがちである。
しかし組手を実際に行ってみると、
お相手に知識をお渡しすることだけが
価値貢献ではないことに気付くのである。
『お相手のことを知りたい、
話を聞かせてください』
というスタンスで構えるだけでも
十分な価値貢献になるのである。
そもそも人間は
話したがりの動物である。
貴方の話を聞かせて欲しい
とお願いをして、
嫌な気持ちになる人はそう多くはない。
『しょうがないなー』などと前置きしながらも、
話をしてくださるのが人の常だ。
この『人の話を聞く(話して頂く)』
というプロセスも
組手においては大きな効果・効能を示すのだが、
こちらは明日に譲ることとしたい。