第943回【圧巻人生日誌 日々是成長】934(2023/12/30)▲▲身を晒し自制心を保つ▲▲
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根っからのファンというわけではありませんが、
ボクシングの試合を見るのが結構好きなのです。
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沢木耕太郎さんの
『一瞬の夏』や
『春に散る』を読んだことも
影響しているように思えます。
そんな中、
以前伊集院静さんのエッセイを目にしたことが
記憶の中に残っておりました。
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それはマイク・タイソンを見出した
カス・ダマトとのエピソードなのですが、
少年院にいたタイソンを見て
可能性を見出したと言います。
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ダマトは
『私の言うことを全て聞き、
それを守ると約束し、
それが全てできるのであれば
君はチャンピオンになれるだろう』
と言いました。
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それを聞いたタイソンは、
『チャンピオンになったら、
シルベスター・スタローンに会えるかな?』
と問うたそうですが、
ダマトはこのように答えます。
『チャンピオンになったら、
スタローンの方から君に会いに来るだろう』
と。
その後のタイソンの勢いはご存知の通り。
世界最強のヘビー級チャンピオンの座を
手にしました。
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しかしダマト死後の
タイソンの凋落ぶりはこれまたご存知の通り。
自制心を失い、
豪邸に虎まで飼う贅沢の極みのような
生活を続けていきます。
そして、
耳を齧る事件が起きたりもしました。
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このエピソードからは、
人間どこかで自分を制する心構えがないと
一気に崩れ去ることは容易いことを感じます。
ダマトはタイソンに
『恐怖をコントロールできれば
生き物は普段の何倍もの能力、
潜在能力を発揮できる。
恐怖は生きていくために必要である。』
と言っています。
恐怖を常に持ち続ける、とまでいかなくとも、
衆人に己を晒しながら
自制心を持ち続けていないと・・・
答えは明白ですよね。
今日も素晴らしい一日をお過ごしください。