第428回【筋トレ日誌 その他日々是】419(2022/7/8)▲▲鍛えた翼は強いし、難産の子はよく育つ▲▲
昨日からバトンを受け継ぐ格好の話になりますが、
2007年7月8日は
ボーイングの主力機・ボーイング787(B787)が
初めて世にお披露目された日でした。
ご存知の方も多いかと思いますが、
B787は従来の飛行機とは全く異なる思想で
設計された最新鋭機。
ローンチカスタマーのANAも
当初は2008年北京オリンピックに就航させる予定でしたが、
設計・製造は大幅に遅延。
日本に初めてB787がその姿を見せたのは
2011年7月3日。
ちょうど今頃の時期ですね。
早朝の眩しい朝日に照らされながら
羽田空港の滑走路ナンバーR34に着陸する様子に、
航空ファンならずとも興奮した暑い日でした。
(本当に朝から暑かった記憶がありますが)
2011年11月から
ANAは国内線に機材配置。
就航当初は物珍しさもあってお祭り騒ぎ。
私も広島への就航初便というプラチナチケットを手にし、
空港から一歩も出ることなくとんぼ返りしたことを
覚えています。
しかしここからがB787にとっての
試練の連続の日。
リチウムイオンバッテリーを利用するという
従来にはない構造を採用した結果、
数々のトラブルが頻発。
2013年1月にはJALのB787が
ボストン空港でバッテリーから発火。
その9日後にはANAのB787が
バッテリーからの発煙を検知し
エマージェンシーランディング。
日本の航空会社で
脱出用のスライドシューターが展開されるような
緊急事案はなかなか起きるものではありませんので、
衝撃の一言でした。
その後全世界的にB787は運行を中止。
世界で華々しく空を舞っていた主役が
地上から飛び立つこともできない試練の日。
航空会社にとっては
鳴り物入りで導入した機材を
地上で遊ばせておくほど、
無駄で非効率なことはないでしょう。
『飛ばない豚はただの豚だ』
なんてセリフが映画でありましたが、
飛ばない飛行機はただの金属の塊。
航空会社にとっても
メーカーにとっても
ファンにとっても辛い思いはあったでしょう。
しかし現在の活躍は
皆さんの知るところ。
今や大手航空会社だけではなく
LCCですらB787を採用する時代なのです。
航空業界の主役なのです。
『鍛えた翼は強い』
と遠藤憲一が言っていたのはANAのCMでしたが、
『難産の子ほどよく育つ』
ともB787には言えそうです。
私たちだって同じ。
苦境を味わっても
鍛えていれば強くなるし、
産みの苦しみがあっても
鍛錬するほどに大きな存在となれそうです。
私の守備範囲の飛行機ネタから
寝技に持ち込んだようなオチですが、
日々弛まず鍛錬したいものですね。
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