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【アイドル論】日本とアメリカのアイドルファン文化の違い

本日は、コンサートのために世界中飛び回っていて一番よく聞かれる質問についてです。

「日本のファンと海外のファンの違いは何か」

私の推しのBTSは世界中でコンサートをしていて、アジア・アメリカ・オーストラリア・ヨーロッパ・中東。文字どうり、世界各国。私の少ない知見の中での話にはなりますが、アジア・アメリカ・中東へ足を運んで感じたことをもとにまとめます。

海外といっても各国それぞれ特徴があるので、今回は日本とアメリカのBTSファンの特徴についてお話ししていこうと思います。コンサートを通して知ったこと、ツイッターを見ていて感じること、実際に各国のファンと話していて思うことなど中心に書かせていただきます。

(もちろん各国、人により例外はありますので悪しからず。各国のマジョリティーがどのように楽しんでいるかという個人的見解です) 

まず、圧倒的に違うのはコンテンツを消費しているか、コンテンツに参加しているかだと感じています。

これは文化の違いもあるのではないかと思っているのですが、日本のアイドルファンは基本的に「与えられたものを与えられた範囲の中で楽しむ」スタイルの応援の仕方です。BTSのファンの例外ではないと思っています。

コンサートが決まればコンサートに行き、CDが発売されれば買い、イベントがあれば行き、事務所がコンテンツを提供してファンが金払って買う。基本的にみんな同じ楽しみ方。
私の周りもみんなこんな感じです。違うことといえば、グッズ集めるのが好きか、コンサート行くのが好きか、遠くの国まで行くのが好きか、前の席が好きかとかそんな程度。

パフォーマンスは「観るもの・聴くもの」というのが基本的な概念で、みんなと違うところで騒いだりするのはあまり良しとされない雰囲気を感じます(個人的に)。みんなと同じを大切にするファン文化。ある意味日本文化そのものなのかも知れませんが・・・。故に、海外でよくあるファン発信の企画とか日本は極端に少ない印象。みんなと違うことしてる人に風当たり強いな〜〜って。

いいところは、それなりの秩序があるところ。ジャニオタからしたら無秩序さに最初の方戸惑ったりしたけど、世界と比較したら席移動とかは相当少ないこと(まあ普通に見ますけど)。


一方アメリカはというと、

と・に・か・く、自由!!

こちらも文化の色が強いのだけど、コンサート中も応援の仕方も本当に自由だし、他人の応援の仕方に色々いう人あんまり見ないんですよね。マジで自由。

日本の消費的応援の仕方と比べると、アメリカは参加型の応援の仕方。

BTSのアルバムにはシークレットストーリーみたいなものが忍ばせてあって、公式には真相は明かされていないので、そのストーリーとか前作とのつながりを予想するっていうのが一つの楽しみだったりします。そのシークレットストーリーの予想を世界各国のファンが行うんですが、英語圏の方が絶対盛り上がってますね。(英語喋る人が多いのはもちろんあると思いますが…)

ここは言語的な障壁もあるし、英語の方が圧倒的にスピーカー多いので厳密ではないですが、日本と比較したら、勝手に予想して勝手に盛り上がって勝手に楽しんでる勢が圧倒的に多いかなと。

そして、ファンが主体になって始まるプロジェクトが多いことも特徴。 チャリティープロジェクトだったり、メンバーの誕生日に向けたプロジェクトだったり。

例えば、LAのコンサートの時に色付きのビニール袋を使って、会場中のペンライトを色分けして虹を作ったり。 

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※イメージです

BTSがやっているUNICEFのチャリティーに賛同して、ファンが作詞した曲に、ファンが曲をつけて、ファンが一説づつ歌って世界中にバトンを繋いでいくっていうのを先導切ってやっていたのもアメリカのファンの子達だった気がします。 

コンサート中は、みんなそれぞれ歌うし叫ぶし踊る。近くで本人たちを見たい勢ももちろんいるけど、スタンディングのアリーナ席の端の方で勝手に友達と踊ってる人たちもかなりいて、初めてアメリカ公演行った時はおったまげました。クラブかよw

とにかく、全員が自分の好きなところで好きなだけ叫んで、歌って、騒ぐから会場のボルテージがめちゃくちゃ高い。パフォーマンスを見てるってよりは、観客も参加してる感じ。私はアメリカの公演に行って、会場全体で作る公演ってこういうことなのか〜と学びましたね。

消費する応援と、参加する応援。日本もだんだん参加型のエンターテイメントが増えていくんでしょうけど、日本のアーティストが海外進出していくなら、海外のトレンドの一歩先に行って海外のファンを巻き込んでいかなきゃいけないわけなので、コンテンツの供給の仕方も変わりますよね。

さらに詳しく、7ヶ国のアイドルオタク比較はこちらの記事で!

ではまた。


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