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「心は女」という性自認男性による性暴力事件

下記の文春オンラインのURLからこの事件の背景と内容が把握できます。
https://bunshun.jp/articles/-/60652

高石市の性暴力事件:第1回公判の傍聴報告
 3月10日午前11時から大阪府堺市の大阪地方裁判所堺支部にて第1回公判が行われた。腰縄で入廷した渡辺和美被告(55歳)は、オレンジの色柄ものTシャツとズボン、素足のサンダル履きで、髪も伸びてはいるが流石に女装はしていない。
今回の公判では、冒頭手続きが行われた。裁判官から人定質問があり、渡辺被告に姓名、生年月日(1967年3月20日)、本籍地、職業が問われた。裁判官は続いて今回は準強制わいせつ罪で起訴されたこと、起訴の被害者の氏名はAさんと呼ぶように被告人に確認させた。
検察官から起訴状朗読があった。内容は高石市の一般社団法人「あかり」の代表理事であった渡辺和美被告は、令和3年3月中頃事務所で従業員の女性Aさんに「エステを習っていた。マッサージをしてあげる」と語りかけ、マッサージで床にうつ伏せにして抗拒不能の中、スカートやパンツの中に指を入れ、陰部を押すなどしわいせつ行為をした。よって準強制わいせつ罪の第178条および第179条により起訴するというものだ。
裁判官から被告人への黙秘権告知と後罪状認否があり、弁護士の意見が問われた。弁護士は他の起訴状が揃って全体像を見てから証拠調べに入りたいといった。この事件だけでなく、余罪がいっぱいあるが1件起訴状作成中で、さらに1件追起訴を予定しているようだ。被告は起訴された事件の罪状、準強制わいせつ罪については認めることも否認することもせず、先送りにした。
次回公判は、4月24日13時半から202法廷にて行われる。ここから証拠調べ手続きで、冒頭陳述→立証→被告人質問、という流れになるだろう。今後も、私たちは、傍聴活動を通じて皆さんにこの卑劣な事件がいかに裁かれるのかお伝えし、また何よりもこの公判の中で被告人や弁護側から被害にあった女性たちが二次加害を受けないように見守っていく。また、「心は女」という性自認が、被害者にどのような影響を与えたのか、警戒心を奪うことになったのかについて、冒頭陳述で明かになることを期待して傍聴していきたい。
 
傍聴の感想
2月7日に新聞でこの事件を知ったのが始まりだ。とても卑劣な犯罪である。渡辺被告は職場で女性従業員たちに「うまく排泄ができなくて、いやいや恥ずかしい姿を自分たちに見せる障害者の方もいる。僕らもその気持ちを知らないといけない。だから下着姿になれ」と命令し、写真を撮りばら撒くと脅し服従させ、挙句にレイプなど性暴力を受けた女性たちがいる。中には車の中で裸にされ高速道路の路肩や畑のど真ん中に降ろされた女性もいる。また渡辺被告が経営していた相談施設に相談に来た女性利用者も性暴力被害にあっている。
ところで、被告人は職場では「心は女」といい女装や化粧をしていた。自身のフェースブックにもその姿をアップしている。逮捕された時、自らが性同一性障害であると主張し無罪を訴えていた。だが彼は性同一性障害では断じてない。妻と息子が一人いる。彼は女装をして「女性になった自分」を妄想し性的に興奮する男、すなわちオートガイネフィリアであろう。
「性自認」を含むLGBT法案なるものが自民党、公明党、野党のLGBT議員連盟で検討されて国会に提出されることになっている。米国からもG7サミットまでに成立せよと圧力がかかっている。「男性が『心は女性』といえば自認しているのだから、女性だ」ということになればどういう事態になるのか。現在でも男性の性暴力事件は訴えにくい。その上今でさえトランス活動家とその支持者たちは、「女性の安全スペースと思っていたところに、こういった男たちが入り込む」と危惧の声を女性たちがあげれば、「トランスジェンダーをすべて犯罪者扱いする。差別だ」と糾弾してくる。法的に「性自認」を認め、野党案のように「差別禁止」を認めてしまうと、実際は生物学的男性の性暴力なのに、「同じ女性だし、差別はいかん」と訴えにくくする圧力に法的根拠を与えてしまうことになる。政治家、知識人、メディア、市民の皆さんに、この高石市の事件をきっかけに考えてほしい。
 なお、今日はこの裁判所で同じ時間にさらに1件の性暴力事件の裁判があった。いかに性暴力事件が多いか改めて実感した次第である。なぜなら訴え起訴した性暴力事件のみが事件として裁判所で取り上げられる。その氷山の一角の水面下では、訴えられない事件や起訴されない事件が山ほどあるから。


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