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LGBTの圧倒的多数はT(トランスの人)~急増したオートガイネフィリア~

「トランスジェンダリズムとは?」の冊子版より一部引用しています。
関心のある方は以下のURLから読むことができます。
(1) プロジェクト紫-生物学的女性の権利を守る会 (@murasakiproject) / X (twitter.com)

(前から続いて)



ほとんどのトランスが生来の性器を保持
つまり、ストーンウォールのトランスの定義によれば、身体的に性別が曖昧な訳ではな い人、性別違和感 gender dysphoria があると医学的に診断されないような人でもトラン スに含まれると言っているのです。「性別違和感がなく、体に変化を加える意図がなく、したがってペニスがあっても女性 になり得ると主張する多くの人々が含まれる」、「パートタイムのクロスドレッサー(女装 家など)もトランスと見なされる」(FPFW)。 そして、「ほとんどのトランスジェンダーの人々は社会的移行のみを行い、一部の人は 自分の体の外観を変えるために異性間ホルモンを摂取しています。一部のトランスジェン ダーの人々は、豊胸手術などの美容整形手術も受けていますが、ほとんどの場合、出生時 の性器を保持しています」(FPFW)。 生物学的男性のトランスジェンダー(トランス女性)のほとんどがペニスを保持してい るという点は、留意しておくべきでしょう。

LGBT の大部分がトランスジェンダー  
トランスの定義をこのような広い定義に変える以前、2004 年に英国でジェンダー認定 法が導入された当時は、法律上の性別を変更するのは 5000 人程度と予想され、実際 2018 年までに変更したのは 5000 人未満、そのほとんどが男性だったそうです。しかし、「『ト ランス』であるという考え方は再定義され、ストーンウォールは『人口の約 1%が非バイ ナリと特定する人々を含めてトランスと特定する可能性がある』と推定しています。それ は英国で約 60 万人のトランスおよび非バイナリの人々を意味します」(FPFW)。 これは、下のグラフでも明らかで、LGBT の全人口に占める割合は、ここ 20 年くらいの 間に急激に増えていますが、増加分は、ほぼ T(トランス)の増加であり、現在 LGBT 人口のうち圧倒的多数を占めているのがトランスの人たちだということがわかります。

急増したトランスはオートガイネフィリア
 Ray Blanchard 博士によれば、男性から女性へトランスしたトランスジェンダーの中に は、まったく違う2つのグループが存在するということです。  1 つ目は、他の男性へのアピール力をさらに強力にしたいと思うゲイの男性、2 つ目は ヘテロ(異性愛者)のオートガイネフィリア(自分自身を女性と考えることを好む)の男 性です。前者をアンドロフィリックトランス、後者をオートガイネフィリックトランスと しています。アンドロフィリックトランスは通常、30 歳になる前に医学的移行のプロセ スを開始するのに対し、オートガイネフィリックトランスは人生の後半に移行する可能性 が高く、その時点までは男性的だということです。また、オートガイネフィリックトラン スは増加していますが、アンドロフィリックトランスは 40 年前と変わらないそうです。 ということは、近年急増しているトランスジェンダーのうち、女性にトランスする人の 多くがオートガイネフィリアだと考えられます。これは前回の原稿に登場した、トランス 当事者のツイートの文言「トランス女性=女好きの女装おじさん」とも一致します。 しかし、TRA(トランス権利活動家) は「トランス女性にはオートガイネフィリアが含まれる」という見解を敵 視しており、このことは TRA によって政治問題と化したため、今はこの問題についてちゃ んとした学問的論争をすることはほぼ不可能なのだそうです。 どうやらオートガイネフィリアが、問題の謎を解くカギを握っていると思われます。

「オートガイネフィリアは性的倒錯、性癖」  
 トランス問題で日本で唯一まともなことを言っている学者・三浦俊彦さんが、著書でオー トガイネフィリアを取り上げています。 「多くの当事者が証言しているが、医師から性同一性障害(原文ママ)の診断書をもら うのは簡単なことだ」、「男性の場合、パラフィリア(性的倒錯)の比率が高い。窃視、痴漢、 幼児愛(原文ママ)などの嗜好が男性に多い」、「実はトランス女性ではなく、ガイネフィ リア(=女らしさ偏愛)男性であるに過ぎない。『性同一性障害』ではなく、『ただの性癖』 と診断されるべき症例なのである」。  「しかし、現在の風潮では、『嗜好です』『性癖です』と片付けてしまうと、『LGBT に理 解のない医師』の烙印を押され、『人権意識が薄い』と悪評を招きかねない」。 「誤診されたオートガイネフィリア男性は、性別適合手術を受けて戸籍を女性に変えた 後はレズビアンとなるが、社会的に女性として暮らし続けるのは難しい。男性的な性格と 欲望を持ち続けているからだ」。(『論理パラドクス・心のワナ編 人はどう考えるかを考える 77 問』より)。 「LGBT に理解を」のあまり、腫れ物に触るように「性自認は女性? はい、わかりました」 と済ませるのは、当事者のためにもよくないと三浦さんは言っています。 性癖だ、パラフィリア(性的倒錯)の一種だと言われるオートガイネフィリア。人生の 後半で突然、「女性になります」という人たち。しかし、表向きには決してオートガイネフィ リアとは認めたくないようです。彼らはどんな気持ちでいるのでしょうか。

「トランス」を利用しているだけの男性  
 自身が科学者・教師で、オートガイネフィリア当事者でもある男性 Debbie Hayton さ んは、冷静に分析してこう述べています。  「特に移行プロセスが妻や子どもに外傷性の影響を与える可能性があるため、突然自分 自身がトランスであると宣言するオートガイネフィリアの男性は、しばしば不安感や恥を 感じることがあります」。 「セックスセラピストなら誰でも証明できるように、人々はしばしば異常な性的性癖に ついて恥ずかしく感じます。恥は強力な感情であり、それに苦しむ人は、しばしば自己価 値を保護する方法で物語を制御するように駆り立てられます」。 「彼らが、自身を実際の女性として認識するよう世界に要求することは、彼らの責任を 免除するための戦略です。性別が身長や性的指向などの生来の質である場合、道徳的にど のように責任を負うことができますか? ジェンダーイデオロギーは、彼らがその感情反 射を正当化するために使用するツールです」。 彼は、オートガイネフィリアは「トランス女性」を利用しているだけの、単なる異性愛 者の男性であり、それはシンプルな真実だと言います。その上で、彼はこう提案します。 「オートガイネフィリアの性質を調査したくない人々の感情的な脆弱性を保護するので はなく、より良い戦略は、単純にオートガイネフィリア自体の謎を解き、汚名を返上する ことです(私たちが犠牲者のないパラフィリアの多くを謎解きし、汚名を返上したのと同 じように)、そして付随する医学的影響を理解しているトランスアダルトが治療を利用で きるようにします」。 率直にオートガイネフィリアであると認め、治療することが最良の道、というわけです ね。でも、Debbie Hayton さんのようなオートガイネフィリア男性の存在はおそらく非常 に稀だと思われます。

自己陶酔・傷つきやすさ・怒りやすさ  
 では、多くのオートガイネフィリアを持つ男性たちは、どんな感じで生きているのでしょ うか? Susan Hawthorne さんの『The New Backlash』では、彼らがどのように「女性を 感じて」いるかを詳らかにしています。  「オートガイネフィリアを持つ男性の一般的なエロチックなファンタジーは、他の人か ら女性として賞賛されることです」。 「さらに、『常に女性のように感じられる』という話をしたりオートガイネフィリアにつ いて議論したりすることは、オートガイネフィリアを持つ人々に『自己陶酔的傷害』とそ れに対応する『自己陶酔的怒り』を経験させる可能性があります」(S.H)。 そういえば、トランス女性が、ちょっとしたことで傷つき、爆発的に怒り出すという話は、 相談活動をしている人(女性)から、直接聞いたことがあります。 ここでは、ある女性が交際相手であるトランス女性から暴力を受けた時のことを書いた 文章(海外記事)を引用します。 「…私たちは駐車場に駐車した。私が返事をしたので、They(トランス女性を示すための 中立的な代名詞として He、She の代わりに使われる)は私に対してもっと怒った。私は喧嘩が 何であったかを覚えていない。助手席から、They は私に突進し、運転席の窓に私の頭を 3 回叩きつけた。ぼうっとして、視界がぼやけ、They の爪のせいで頬から血が流れた。耳 はぼんやりとしか聞こえない。私が They を見ると、They はうつむき、涙をためていた。(中 略)私は They を抱きしめた。私は They の髪をよしよしと撫でてやり、『何もかも大丈夫よ』 と言い続けた」。そして「私がそのことを思い出すことは They を傷つけた。私が 1 年後も それについてまだ怒っていることが They を傷つけた」。 このトランス女性は、子ども時代の DV 被害者だそうですが、ささいなことで怒り、女 性に暴力を振るい、自分が傷つけた当の相手から慰めてもらい、そのくせ相手が自分の暴 力を怒っていると言って傷つく。なんと典型的な DV 男性のパターンかとため息が出ます。

突然夫がトランスした女性の DV 被害  
 また、人生の後半で突然夫が「自分は女だ」と言い始めた場合、女性はやはり虐待的な 環境に置かれるかもしれません。古典的な DV に加えて、オートガイネフィリアのファン タジー世界を共有するよう強制制御されるのです。  『The Rainbow Reich』から引用します。 「Evan Stark のような専門家は、強制制御を人質にたとえています。彼は次のように述 べています。被害者は虐待者によって作られた非現実の世界に囚われ、混乱、矛盾、恐れ の世界に閉じ込められます。その世界では、あなたが現実だと思っていることが却下され るため、混乱と恐怖につながります。社会が、これ(夫が女性になること…筆者)は勇敢 で驚くべきことであると言っているとき、『もしあなたがそれを受け入れたならあなたは 逃げ場を失うことになるだろう』と言う人は、狂信者(bigot)でしょうか?  あなたのニー ズと欲求は、トランスするパートナーに従属し、あなたの感情的および財政的資源はトラ ンスするパートナーの利益のために使われ、あなたの抵抗は使い果たされ、拒否されます」。  つまり、DV 夫がトランスしたら、女性はもっと奪われることになります。「オートガイ ネフィリアを持つ男性のエロチックなファンタジーは、他の人から女性として賞賛される こと」だそうですから、もし、夫の(イマイチな)女装を見て、妻の褒め称え方が足りな いと夫が思えば、「傷付いた!」と激怒して男性の筋肉で殴ってくると予想されます。そ の時、DV 夫が自分は女性だと言い出す前とは違って、世間は夫の味方です。なぜなら、 今や夫は「女性よりもっと脆弱で差別されているトランス女性」なのだから。

女は「ホットな女性」か「卑劣なフェミ」  
 ところでこのようなオートガイネフィリアの男性は、自分を女性と信じながら、目の前 の妻や交際相手といった女性のことはいったいなんと思っているのでしょうか。 再び『The New Backlash』に戻りましょう。 彼らにとって「女性 female は実際には 2 つのタイプしかありません。ホットな女性 women と卑劣なフェミニストです」(S.H)。 そして、彼らは「その 2 つのタイプに激怒してい」ます。なぜなら、「ホットな女性」は、 自分たちを嫌ってデートしてくれないから。「こんなナイスガイにチャンスを与えないと は!(怒)」というわけです(え? でもトランスして女性になったのでは? 不可解な んですが)。また、「卑劣なフェミニスト」の方は、女性なのに「使用人」にはならず、男性を「マ スター(主人)」にしてくれないからです(え? おかしいなあ。女性はこんなことは思 わんが。「心は女性」なんじゃなかったっけ)?

ファンタジーの女性は生活感のないスター  
 では、彼らが思い浮かべるホットな女性とは、どんな女性でしょうか?  それはスーパーモデルやポルノスター、または少なくともロマンチックコメディのヒロ インなのだそうです。彼らのファンタジーの「女性」は、「家族、学校、職場、街路、メディア、 医療機関、議会での性差別による障害に直面したことはない」(S.H)のです。  なるほど。現実の家庭や職場や学校で生きている女性のことは、眼中にないということ ですね。「私は超ホットなスーパーモデルよ!」などと妄想する一方、パートナーの女性 はメイドとして主人である自分に従属し、「イケてるいい女」である自分を賞賛してくれる。 これが彼らの言う「自分は女性だと感じる」ファンタジーが実現した理想的な生活という ことなのでしょう。自分が、家族、学校、職場、街路、メディア、医療機関、議会で性差 別される女性たちの「お仲間」になったのだとは、まるで思ってないってことですね。(略)


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