欠けてはならない　/　散らかる文　青紗蘭

私は、ジグソーパズルが好きだ。
狼や梟などをはじめ、動物たちのあらゆる瞬間をとらえたものがお気に入りかもしれない。

ジグソーパズルをしていて思うことは、
このピースがひとつかけても完成しないのだということだ。

当然に聞こえるかもしれないが、これは大切な教えだなと私自身は感じている。

もうひとつ。時計の裏蓋を開けて歯車や色々なパーツが緻密に組み合わさり、動いている姿をみるのが、好きだ。

時を刻む音。それらは、どのパーツがなくなっても、壊れても刻まれることはない。

どんなに小さなパーツであってもだ。

人とて、同じだ。
色々な人がいる。

気に食わない奴もいれば、心が通いやすいひともいる。様々な人がいるからこそ、人は発展しただろうし、戦争も起こしてきた。
学んだ人もいれば、これこそが正義という人もいる。

相変わらず、人の数だけ様々なことが起こる。地球の表面上で勝手な考えをのべ、その人の懐く善悪、最善を口にしている。

そう、私も含めて。

それでも、失っていい人は、いないのだ。
誰もが何処かで役割をはたしている。

私は、そう考えている。