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忘れられるわけないだろ/散らかる文 青紗蘭

一緒に暮らした君を忘れられるわけないだろ。
君と出会ったのは、ホームセンターだったね。売れ残りと呼ばれた君。私は、君の懸命に生きる姿が何よりも輝いてみえた。

ホームセンターが倒産することになり、処分されるときき、私は、君とよんでいたラムを迎えることにした。ラムには、もともと幾つかの疾患があったが、それは上手く付き合って生き方を覚えたらいいと思えた。

そこから、私とラムの14年間の旅が始まった。最初の一年ほど医者にかかることがおおかったが、あっという間に丈夫なチワワに育った。先祖返りしたラムは、チワワというよりはフレンチブルドックくらいどっしりしていた。去勢後(疾病のため)は、とにかく話には聞いていたが、食いしん坊に拍車がかかった(笑)


体重管理は、なかなか大変だったが愛嬌のある優しい子に育ってくれた。

一緒に寝転びながら見上げた流星群。
綺麗だったなぁ。

私が哀しみの中にあれば、お気に入りのぬいぐるみを私の周りに沢山集めてくれたね。
泣いちゃうし、笑うしかないじゃん。
ラム、君は優しい。

そんな鏤められた想い出は、数え切れない。間違いなく、ラムは私の中で生きている。

だからさ、忘れられるわけないだろ。

私の彩りに、永遠になってくれてありがとう。また、会おうね。ラム。





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青紗蘭 (せい しゃらん)
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