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燻り / 散らかる文 青紗蘭

何度手折られても
自ら地に伏しても

燻るものがある。

命より大事なものは無いと言うが
己が中にある燻りを失うなら
死んだも同然だ。

燻りとは、もう一度立ちあがるためにある存在。
灰の中にのこる小さな熱は、新しい薪を用意してやれば、やがて燃え上がる。
パチッとしりしりと余計な水分が抜け、
再び宿り燃える。

甦りの光。焚きつける熱情を。

どんな険しい道でも。
あなたが、心から臨むなら挫折を越えられる。
簡単ではないだろう。
試されるのだから。
それでも、何度でも挑戦する。
人の強さはそこにある。

心に宿りし燻りは。
いつかの炎。托された希望。
前進するちから。

あなたの歓びも哀しみも。
活かす為にある。




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