ビア子の愛車 トヨタオリジン
先月、名古屋出張のついでに
トヨタ博物館に寄り道しました。
今日は、パートナーのビア子さんの愛車、
「トヨタオリジン」という車のお話です。
1.原付を買いに行ったら車を買ってきた
自分の車を持っていなかったビア子さん。
10年ほど前のある休日に、
「通勤用に原付バイクを買ってくる」と家を出た。
帰ってくるなり、
ビ「車を契約してきたよ。」
ひ「原付を買いに行ったんじゃないの??」
ビ「ナンバープレートが私の誕生日と同じだった。
これはもう運命だと思ったので買った!」
ブランドものや高価なモノに一切興味なく、
ビール以外ほぼ物欲はない人ですが、何年かに一度
ほぼ直感で、こういう買い物をする。
ローバーミニの35周年記念モデル、という
シックでかわいらしい小さい車。
これがビア子さんの愛車遍歴の始まり。
ミニ→ハンターカブCT110→フィアット500
と乗り継ぎ、現在は「トヨタオリジン」という
ちょっと古いトヨタの車に乗っています。
こちらがその写真です。納車日に、
雨あがりのイオンで撮影しました。
2.トヨタオリジンという車
この車のことを知っている人は少ないと思います。
トヨタ博物館には、オリジンの原型となった、
初代トヨペット・クラウンが展示されていました。
戦後の1955年に発売、日本初の純国産設計車です。
当時は社用車や公用車、タクシーなどに
使われていたそうです。なんて美しい車…
実物を見たのは初めてでしたが、確かに
オリジンは初代クラウンによく似ていた。
3.樹木希林さんが愛した最後の車
この車を知ったのは、ある番組がきっかけ。
「愛車遍歴」という番組で、毎回著名人の
ゲストを呼び、愛車遍歴を辿る番組です。
キャッチコピーがとても素敵です。
「愛車遍歴を辿れば、その人の人生が見えてくる」
2013年に放送された、樹木希林さんの回。
ジャガーやバンデンプラプリンセスなど、
センス良き車が次々と紹介された後、
最後に登場したのが、トヨタオリジンでした。
わたしたちは、この車の可愛らしさと
おじさん味の絶妙バランスに一目惚れ。
「これが最後の車よ。気に入ってるし、私は
全身ガンだから、来年のことはわからないから」
と、樹木希林さんが亡くなる最後まで
愛した車がトヨタオリジンでした。
https://www.bs4.jp/aisya_henreki/archive/onair/78/index.html
4.トヨタオリジンを買う
「いつかオリジンに乗る」
その決意は、ビア子さんの心に刻まれました。
愛車遍歴を見た日から9年が経ったある夜、
ビア子さんがビールを飲みながら呟いた。
「わたし、オリジンに乗りたい。」
この車に乗ることはずっと前から決まっていた
と感じたわたしは、すぐさま賛成。
岐阜の大手中古車チェーン店に、状態のよい
オリジンが販売されていることを知り、
すぐに予約を入れ、翌週わたしたちは岐阜にいた。
担当営業マンから前オーナーのお話を聞く。
地元で長年医者をされていたおじいさんが、
手入れをしながら大切に乗っていた車だそうです。
中古車って、ただの古くて安い車じゃなくて、
そういう人の想いを受け継いでいくのがいい。
10分ほど車の状態を見て、購入を決めた。
ビア子さんの9年愛が叶った瞬間です。
ちなみに田村家は、NOT金持ちです(笑)
購入当時は、そこまで高くなかった。
新車のシエンタと同じくらいだったと思う。
毎日、この車に乗るたびに幸せな気持ちになるなら、
この投資はすごくいい。
ということで、現在も絶賛ローン支払い中です。
写真は、岐阜からのオリジン初ドライブ。
5.これからもずっと乗り続けたい
トヨタオリジン、今も絶好調です。
毎日通勤で活躍しているし、ビア子さんの宝物。
駐車場で、おじいさんによく声をかけられるそう。
「ずいぶんと、すてきな車に乗っていますね」
「クラウン、私の憧れだったんです」
個人的に、10年、20年後、トヨタオリジンは
人気車になるのでは、と密かに思ってます(笑)
乗り心地も、見た目も上品だし、
丸目、観音開きのドア、アナログ時計、
どれも高貴でめっちゃかわいい。
見る角度によっては、ちょいイカついのと、
内装がおじさんくさいのはご愛嬌。
年齢関係なく、樹木希林さんのような
素敵な女性によく似合う車だと思います。
6.車を足ではなく相棒
家への考え方と似ているのですが、
わたしたちにとって、車を選ぶときに重要視するのは
コスパや移動手段ではなく、相棒感。
オリジンは今の所順調ですが、
クラシックカーや個性的な車は故障もするし、
故障した時の整備費も高くなることも。
整備してくれる、感度のいい車屋さんとの
お付き合いも必要です。
みなさんの相棒も教えてくださいね。
それでは、ごきげんよう!