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【カシアスパイス】ケイヒ、ニッケイ、ニッキ

 カシアは最も古いスパイスのひとつです。原産地はアッサム地方とミャンマー北部ですが、紀元前2700年の中国の植物誌にすでに名があがっています。聖書にも、モーゼが神との会見の幕屋を清めるのに用いたスパイスのひとつとして登場しています。また、アラブとフェニキアの商人が、古代にカシアをヨーロッパに運び込んだ記録も残っています。カシアはクスノキ科の木の皮を乾燥したものでシナモンとは親戚筋にあたり、チャイニーズシナモンとも呼ばれています。アメリカなどではカシアをシナモンと称している場合もあり、世界中でシナモンと相互に使われています。
日本ではどちらもニッキと呼ばれ親しまれてきました。カシアのほうがシナモンよりも少し厚くざらざらとしていて、味はやや繊細さに欠けています。
カシアは甘い味の料理よりも塩味の料理によく合います。中華料理には欠かせないスパイスで、粉末にしたものは五香粉の成分のひとつとなっていますが、炒め物やスパイスソースの味付けにホールのものを加える場合もあります。
その他、インドではカレーやビリヤニに、ドイツやロシアではチョコレートのフレーバーに、またいろいろな国で煮たフルーツ、特にリンゴの味付けにと、幅広く利用されています。モロッコのクスクスやオオムギなどの穀類や、皮をむいた干しエンドウ、レンズ豆などと一緒に使ってみると楽しめます。
 
 薬用では、強壮剤として処方されるほか、下痢、吐き気、おなかの張りなどにも効果的です。
#スパイス図鑑  30ページより

お知らせ
次回の「スパイス大学カレーゼミ!」は、
2023年11月3日文化の日金曜日です。
場所は、神戸北野の海外移住と文化の交流センター内カフェ「sumico
15時半から18時半
参加費2800えん
スペシャルスパイスプレート&スパイスチャイ付き!!
です!
ご予約順になりますので、お早めに!



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