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過去のために。

創作大賞2025の準備を始めています。
前回は創作大賞というコンテスト自体に気付くのが遅く、
完成が本当にギリギリになってしまい、かなり無理をしたので……。
今度こそ、賞をいただけるように頑張ります。

さて、今回は仕事や大学と両立するとはいえ、
期間的には若干余裕があります。
これまで、いろいろな賞に応募して気づきましたが、
僕の作品って、気迫が足りないと思うんです。
先日、最終選考までいったけれど受賞には至らなかった文学賞で、
ありがたいことに、作家さんや編集者さんから書評をいただいたのですが、
その中でも「もう少し個性、作者がこのストーリーで伝えたいことがあるとよかったです」というコメントがありました。

これまでの自分を振り返りました。
「どこかでブレーキをかけていなかっただろうか?」と。
僕は自分の個性を表に出すたびに、攻撃されることがとても多くて
いつの間にか、「普通にならなきゃ」と頑張るようになり、
それが小説にも反映されてしまったのではないか……と思います。

以前出した創作大賞では、締め切りがギリギリだったのもあり
ブレーキをかける余裕がなく、ひたすらに書くしかなかったので、
いいところまで行ったのかもしれません。

ブレーキを壊すためには。
僕らしさを全面に出すためには。
僕の過去に潜る必要があります。

今でも、当時のことを思い出すと、苦しくなることもあります。
でも過去の僕が、そんな中でも生きていてくれたから
今の僕がいて、今、小説を書くことができているのです。
過去の僕に、今の僕ができること。
君が頑張ってくれたから、未来はこんなに美しいんだよって、
伝えられればいいな、と思いながら。
過去の僕を抱きしめるように、紡いでいけたらいいなと思います。

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