5月2日②

全ての検査結果からも
悪性の肺がんであることを知らされた。

唯一、MRIでの脳への転移はみられなかった。
その事だけはホッとしたのを覚えている。

8cm程の腫瘍…
手術はできないので、化学療法になる話。

その時の気持ちを聞かれると、
なんだか違う人の話を聞いているような感覚

結果を聞くまで、
ガンなんだろうとは思っていたけど、
まさかのステージに、
信じられない気持ちになった。

ステージ4b

明日からゴールデンウィーク
休み明けから、抗がん剤治療をはじめる話に進んでいた。

治療をしたくない。
そうは思わなかったが、
とにかく、その場から一旦離れて
気持ちを整えたかった。

隣に座っている美香ちゃんは
仕事柄か、
ノートに書き留めながら
治療のことや、薬の内容、
副作用のことを医師に質問していた。
まるで記者会見かのような質問攻め。
私のために必死で聞いてくれている。

それが、
村上美香ちゃんだとは気付いていない様子の医師。
少し質問攻めにイラッとした表情で
失礼ですが、医療関係の方ですか？と言われた。
いえ、違いますが…

それが後には笑い話になっているが、
その時は、みんなが少しパニックになっている感じだった。

30分で戻ってくると医師に了承を得て
とにかく外の空気を吸おうと
外に出た。

30分の間、
美香ちゃんがあらゆる繋がりから
他の医師に相談してくれた。

手術ができない状態で、
治療法を伝えると、どの病院も
同じ治療法になるとのことだった。

あとは、
同じ治療でも
どの病院で治療するかは選べる。

ありがとう。
ここで治療しようと思う。
と、美香ちゃんに言った。

分かった。
後のことは、またしっかり話そう。
と言ってくれた。

治療することを医師に伝え、
連休明けから入院できるよう、
手配してくれた。

それから、
化学療法の医師から治療説明を聞いた。