「これはみなきゃ」濱田岳作品おすすめ3選
独特なキャラクターで各作品のバイプレイヤーを務める濱田岳。独特なキャラクターで各作品のバイプレイヤーを務める濱田岳。
特に伊坂幸太郎原作作品に多く出演している。
どこか少年のような、アンニュイな雰囲気を醸す彼のおすすめ出演作を紹介していく。
①アヒルと鴨のコインロッカー
この作品も一見タイトルからは想像がつかない、悲しく切ない話。
舞台は、仙台の大学に入学した、濱田岳演じる、大学1年男子。
隣人の外国人と交流し、「本屋を襲撃しないか」という提案を受け、主人公の物語が展開していく。
伊坂幸太郎作品が数多く映像化されているが、この作品が最も心に残っている。
「広辞苑」と「広辞林」間違いが終盤で涙を誘う。
中村義洋監督は濱田岳の起用が多いのはここからはじまった気がする。
どなたにも見て欲しい、マストの一作。
②ポテチ
伊坂幸太郎原作の作品のなかでは知名度が一番低い作品かもしれない。
「ある野球選手」と「僕」に関する、少し笑えて切ない話。
母の愛に気づく作品だ。68分という見やすい長さ。
作中で出てくる「ポテチ」という隠喩に気づくと、感じるものも多いだろう。
アヒルと鴨のコインロッカーと同様、仙台での暮らしも見えてくる。
仙台や東北出身者にとってもどこか懐かしい風景が目に入ってくる。
伊坂幸太郎作品は、表題で引き込んでいき、作中で意味を理解した時、染みてくる。
③みなさん、さようなら
経済成長期を舞台に、当時の暮らしの軸にあたる「団地」をもとに少年の生涯を描いている。
「団地」というクローズドな社会で生きていくことの過酷さ。それでも自己肯定をしていく葛藤。
濱田が演じることでコミカルに描かれているが、
どこか今の環境、生きていた環境をどう位置づけ、肯定するか、客観視できるか、
その問いが自分にも投げられているような作品だった。
幼なじみの倉科カナ、波瑠がとにかく各世代の魅力を猛烈に出してくる。
エレカシの主題歌も心に響いた。
■今年9月公開の「喜劇 愛妻物語」
こちらも予告編を見るに、水川あさみとの掛け合いが微笑ましく、
頼りないクズ夫を可愛く演じているので、まだ公開中であったら、
ぜひ見に行きたいと思う。
お読みいただきありがとうございました。