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【コンペ受賞作品】SHElikesに入会したら、叶えたい夢が増えたという話

この記事は、2021年7月のSHElikesライターコンペで1位をいただいたものです。

人は、いつ夢を見なくなるのだろう。

7月7日、ショッピングモールに飾られていた七夕の短冊を見て思った。

小さいころは「お花屋さんになりたい」とか、「サッカー選手になりたい」とか、夢あふれていたはず。なのに、いつの間にか「世界平和」だの「無病息災」だの、なにやら抽象的なものを祈り始める。

「海賊王に、俺はなる!」と本気で短冊に書いても良いのは小学生くらいまでだと思うし、もし周りの友人が海賊になるため旅立とうとしていたら全力で止める。

大人になるということは、そういうことだ。腕がゴムのように伸びることは決してないし、一緒に船に乗ってくれる仲間が見つかることもない。そんな現実を噛み締めながら、夢に目を背けて、たとえ辛くても、日々を堅実に生きていくこと。

それが、正しい大人の姿だ。


そう思ってました。この春までは。

SHElikesに出会うまでは……!


今日は、私に夢を持つということを思い出させてくれた、キャリアスクールSHElikesについて書いてみたいと思う。

「好き」は「得意」に直結しないから

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あなたは自分の特技を把握しているだろうか。

私は残念ながらこれっぽっちも自分の特技がわからない。そもそも自分がわからない。

動物が好きで、就職活動をしていた当時、野生動物調査の研究職に就くことも考えていた。研究室もそういう系統だった。

研究では、山で拾ってきた動物のフンの表面に残る細胞を抽出し、PCRをやってDNAを増やし、塩基配列を読み取って、そのフンが何の動物のものか、オスかメスか、どの系統の遺伝子を持っているかなどを調査していた。たとえばAという系統のメスのクマは、B川の東側にしか生息しない、とか。

上の見出しにつけた写真を見てほしい。このように、「ピペット」と呼ばれる超精密なスポイドのような器具でDNAを含んだ溶液を吸い取るのだが、

私はこの取り扱いが究極にヘタクソだった。

さらに残念なことに、私がそれを自覚したのは研究室に入った後のことだった。


研究を始めて間もないころ、京都の山でフンを拾ってきて、DNAを抽出し、その配列を機械で読んだ。

さて、何かな、キツネかな、タヌキかな、クマかn

結果:シマウマ

すごい!京都の山にはシマウマが生息しているのか〜〜〜〜〜!

そんなアホな。
※シマウマの生息域は、アフリカなどのサバンナ地帯です。

最近、PCR検査で陽性者のサンプルが混ざってしまって、本来陰性の人の結果まで陽性に……!みたいなニュースを耳にする。あってはならないことだけれど、私はあの気持ちがよくわかる。

不器用な私は、研究室でたぶん同じことをやらかしたのだ。アフリカ帰りの先輩の実験を手伝ったときに、ピペットに溶液がはねてしまい、それをそのまま自分のサンプルにぶちまけたのだ……!

実験してもしてもシマウマ祭り。しまいには先輩のサンプルさえも、本当にシマウマなのか怪しいという結論に至った。

あのときの能面みたいな先輩の顔は一生忘れない。めちゃくちゃ怖かった。当たり前だ。アフリカで拾ったフンなのである。ちょっと拾いなおしてくるわ〜というわけにはいかないのである。

そんなわけで、私は実験をやるような職種には絶対に就けないということを身をもって悟った。動物は好きだ。でも、調査研究には向いていない。

「好き」は決して、「得意」や「楽しい」には直結するとは限らないということを知った。

話がそれてしまったけれど、こんなふうに学生のうちは、研究室やインターンシップで、実際にやってみることで自分の適性を思う存分に確認できると思う。

でも、社会に出てからは?

ただでさえ自分のことがわからないのに、どうやって楽しいと思えることを探せばいいんだろう。

長すぎる残業時間や、見えないキャリアパスには常に悩まされてきた。社会人8年目にして、転職したい気持ちもあった。しかも、同じような仕事ではなく、できれば家で働いて、家族との時間も大切にしたい。

漠然とやりたいことはある。勉強する気概もある。でも、何から始めたらいいかがわからない。喜び勇んで勉強を始めてみて、自分に合わなかったらどうしよう。

お金も時間も無駄になるし、そんなにのんびり寄り道していていいような年齢でもないのに。

そう悶々と悩んでいた時に出会ったのが、オンラインキャリアスクールSHElikesだった。


SHElikesは、スキルを「つまみ食いして」得意を見つける

世の中のほとんどのスクールは、何かひとつのスキルだけが学べる分野特化型だ。

でも、SHElikes(以下SHE)は違う。なんと、入会すれば、公開されている20種類以上のコース全てを好きに受講できる。

つまり、自分が何に「楽しい」「得意」と思えるのかを確認できる。

実際、SHEを卒業した先輩シーメイト(SHE受講生)さんから、

「ライターコースに興味があって入会したけれど、Webデザインを始めてみたら楽しくてWebデザイナーになった!」

というような、そのスキルに触れてみて改めて自分の適性を知り、特技を伸ばして転職したという話を聞く。

また、

「カメラ・写真コースとライティングコースを学び、フリーライター兼フォトグラファーとして活動を始めた!」

といったような、ひとつのスキルだけで完結するのではなく、「得意」にさらに別のスキルを掛け算できた!という話も。これぞ、SHEならでは!

さて私はというと、まだ何ものにもなってはいないものの、 SHEに入って3か月が経った今、なんと叶えたい夢ができた。

一つ目は、外国人にインタビューするライターになりたいという夢。

ライターコースは、最後にインタビュー記事を書くという課題がある。私は恥ずかしながら、SHEに入って初めてインタビューもライターの仕事なんだということに気づいた。つまり、この夢はSHEに入らなければ出てこなかったと思う。

二つ目は、小説の表紙を作りたいという夢。

これは、趣味で小説を書いている友人の悩みを聞いたのがきっかけ。彼女が言うには、自費出版でイベントに出す小説の表紙作りが難航し、締め切りに間に合いそうにないので片っ端から有料のデザインサイトを検索しているのだそうだ。おぉ、デザインを学べばこんな仕事にもつながるかも。なんて思って、先日、デザインコースを本格的に受講開始した。


「ワクワク」というふわっとした言葉で片付けたくないのだけれど、今の私は間違いなく自分の未来にそんな感情を抱いている。

漠然と抱えていた転職への不安を取っ払うどころか、前向きにしてくれる。しかも、「努力次第でその夢叶うよ」という、具体的な道標を示してくれる。それがSHElikesのすごいところだと思う。


人は、いつ夢を見なくなるのだろう。

7月7日、ショッピングモールに飾られていた七夕の短冊を見て思った。

で、自由に願い事を書いて良いよとのことだったので、スタッフさんに短冊をもらった。

「世界平和」なんて当たり障りのない言葉を書きたくなる気持ちに心の中で大きくバツをしつつ、「ライター&デザイナーになりたい!」としたためた。

子どもたちのかわいらしい願いが踊るなか、自分が飾った短冊がひらりとはためくさまは、照れくさいけれど誇らしかった。


これは決して、夢見心地の夢ではない。夢で終わらせるつもりもない。うまくいくかもわからない。もしかしたら「やっぱり向いてないわ」という気づきを得るかもしれない。それでもいい。あえて今、言葉にする。

だれに笑われたっていい。

私に新たな夢を与えてくれたSHElikesと、大海原に漕ぎ出そうと思う。

こんなところまで見てくださってありがとうございます! もしサポートをいただけましたら、わが家のうさぎにおいしい牧草を買います!