第6話「高校進学と気付かぬ限界」
高校1年生
中学時代、あんなに休んでた頃からは想像できない自分。
僕は、高校の入学式に出席した。
ちょっとだけ立ちくらみ。
前なら思いっきり倒れたんだろうなぁと思った。
あれ、中学の頃と雰囲気が違うな。
高校のクラスは周りをうかがう人が多かった。
みんな仲いいようで、そうでもない感じ。
いじめはなかったけど
心から居心地の良い場所とは言えないくらいかな。
それでも、順調に学校に通える今を楽しんだ。
夜遅くまで学際準備、テストでは学年1位も取った。
学校めんどいなぁという声が聞こえるけど
僕は学校に通えるありがたさをかみしめていた。
このときは自分治ったんだな、そう思っていた。
しかし、残念なことに夏で力尽きた。
無理したからではないと思ってる。
単純に、体調が良い時期が伸びただけ。
成長期が終わりに近づいていて
少しずつ良くなってるだけ。
それでも、まだまだ治ってる途中。
高校からは留年があるため、正直苦しかった。
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8月以降は1度も学校に行けなかった。
先生はすごく心配してくれたし優しかった。
僕もなんとか学校に行きたい気持ちはあった。
でも、無理だった。
結局、その高校では留年が決まった。
ありえないくらいショックな出来事。
とても怖かった。
留年することより
留年したところで来年進級できる自信がない自分が。
決めた。
通信制高校に転入することを。
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