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第一部 ー完ー あとがき【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

これまで読んでくださった皆様ありがとうございました。

「夢をかなえたら本当の夢をかなえよう」は、一つの大きな節目を迎えたので、第77話をもって第一部をしめくくらせていただきます。(まだ続きますよ)

「読みやすい」「すらすら読めてどんどん進んじゃう」「そんな人生もあるんだね」などさまざまな反響をいただいていて感謝しております。

日本二周の旅もそうでしたが、ぼくは何かスタートするときに、ちゃんと準備しようとしすぎてスタートできないというジレンマによく遭遇します。

「いや、そんなことしてたらいつまでたっても始められないよ。」

そうなんです。完全な準備にこだわると、もたもたして機を逃してしまいます。

なので「準備よりもやりはじめることが大事!」と言い聞かせて、結局そうやって日本二周を始めましたし、このnoteの小説も同様に始めました。

悪く言えば見切り発車ですが、よく言えば・・・なんといえばいいのでしょうか。思い切りのよさでしょうか。

でも、ぼくはそれでいいと、やらないよりかはその方がいいと思っています。

もちろんノープラン、ノー対策は無謀や無茶になります。

日本二周で車に乗せてくださったある方は、

「無理はしても無茶はしちゃいけない。」

とおっしゃっていました。

まさにそうですね。

ぼくは、おちいりそうな最悪の状況は想定してスタートしました。

そういった想像力というものはとても大切です。

あとはどれだけ「えいやっ」とやっちまえるかです。

それとよく言われるのが、

「よくそんな旅ができるね。」「すごいね。」

という言葉です。

でもぼくは基本的に臆病で怖がりなのです。

なので20代のころはいつも「勇気のある人になりたいな。」「こんなびくびくしているのなんていやだな。」と思いながら生きていました。

小さいころは一人で買い物に行けなかったし、10代のころも渋谷に買い物行くのだって手に汗握っていったものです。

だから全国の臆病者連合会の人達に、ぜひ読んでもらいたいです。ほんの少しでも明るい気持ちになってくれたらうれしいなと思います。

また、そんな臆病者でもこんな旅ができたのは、

「どうしてもやらないと。今やらないと取り返しのつかないことになる。」

そういう思いがあったからです。

だから怖くて一歩を踏み出せない自分に、まさにムチを打って、自分を傷つけながら進んでいった感じです。

もう一つ、何かはじめるということはリスクが伴います。

失敗だってありえます。

ぼくはちゃんと二周を果たしました。

でも、はたしてそもそもこの旅は成功だったのでしょうか。失敗だったのでしょうか。

それとも違う尺度で読む必要があるのでしょうか。

ちなみに小説の中のSEGEはまだ日本を一周もしていません。

でも沖縄から離れるここが一つの節目となります。

読んでいる方々は感じておられるかもしれませんが、この小説は日本を何周まわったかを基準に流れていっているのではないのです。

この先に何があるのでしょうか。ぼくの心の旅はどこへ向かっていくのでしょうか。

ぜひこの先を読み進めてください。

最後に、この小説を書くことができるのはぼくに日本を二周させてくださった、198台の車をのドライバーの方々、そして旅先でささやかだったり、もったいないくらいだったりのお世話をしてくださった方々、そして旅出させてくれた家族や彼女のおかげです。

反対に、厳しい言葉を投げかけてくださった方々や、思いもよらない災難でさえ、ぼくの人生にとって貴重な糧となっています。

改めて感謝の気持をかみしめるとともに、第二部へ移っていきたいと思います。

SEGE

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