流れていった、金色の、優しい彗星
BEASTARSという漫画をご存じだろうか。
擬人化された動物たち(肉食獣・草食獣)たちが共存する世界が舞台だ。
ディズニーの「ズートピア」に似たものがあるが、あそこまでファンタジー感はなく良くも悪くも綺麗、汚いを美しく描いている。
先日原作が完結し、アニメの二期目も終わりを告げた。
この二期、最も好きなキャラクターがキーパーソン(この場合キービーストか?)で登場している。
彼の名前はイブキ。
シシ組という極道の、No.2である。
原作なりアニメなりをみていただいた方がよくわかると思うので、詳しい紹介は割愛する。
ここからは私的な解釈になるのだが
イブキはルイ(アカシカの青年:草食獣なのに理由あってシシ組のボスをやっている)と同じような境遇もあって、彼のことを心配し、そして愛しているように感じた。
決してボーイズラブとかそういったものではなく、もっと先の種族とか立場とかすべてひっくるめた、そしてはぎ取ったありのままの姿を愛していたのではないか。
そして、ルイに自分を重ねた。
彼を愛す=自分を愛す=最期には自分を認めることができたのではないだろうか、と思っている。
もともとイブキは若きルイを裏社会に巻き込んでしまった事に罪悪感を抱えていた。
ルイは自分が草食獣であるが故のコンプレックスを持っていた。
それを埋めるためにシシ組にいたと思うのだが、学園で起こったある出来事を解決すべく動く親友の心を汲み、シシ組離脱を心に決める。
そう思えばイブキは若干のメンヘラな気質なのかもしれない。
「アナタをコロして私もタヒぬ」的な。
それもイブキの覚悟だったんだろうなと。
ルイは、イブキ亡き後、自分に気を使って献身的に支えていた事に気づき、心を閉ざしていた事を強く悔むようになって行く。
賽は投げられ、時すでに遅し。
それをすべて纏めた曲がYOASOBIの「優しい彗星」だと思っている。
この、美しいエンディングの中を
何も考えず、ただ見ていただきたい。
ちなみに2番目に好きなのはサグワンさん、次いでレゴシとヤフヤかな。
さぁ次は灼熱カバディだ。
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