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読書記録、日記など

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最近の記事

2024/05/13

 『鵼の碑』の続きが気になるが眼が痛いし図書館の本も読まなくちゃいけなくて忙しい。体力が欲しい。

    • 夜の人々/アンダースン

      レイモンド・チャンドラー激賞というふれこみだったので気になって読んでみた。1937年に発表された作品らしく時代を感じるがそこがまたいい。文庫で300ページ強、読むのに時間がかかるかなと思ったけど読みやすい文体で案外さくさく進んだ。ときどき挟まれる社会への鋭いまなざしが全体をピリッと引き締めていた。作中に出てくる音楽を実際に聞いてみるといかにも物語の時代に入り込んだような気になってなかなかよかった。チャンドラー激賞と書いていなければおそらく手に取ることはなかったと思われるのでチ

      • 積読のはなし

        積読が40冊くらいになったので今年は図書館へ行くのを控えて家にある本を順番に読んでいます。とはいっても年間で30冊前後しか読まないしどうしても欲しい新刊は買わなくてはいけないから20冊くらい積読を減らせられればいいかなーくらいのゆるい感じ。ちなみに本は買う時いつもブックカバー(書皮)をつけてもらって、読む時は本自体のカバーを一旦外して書皮のみをつけて読んでます。そうすると書皮のみをかけている状態になり、中の本自体のカバーがずれることなく痛むことなく読むことができてストレスフリ

        • 夜の声/スティーヴン・ミルハウザー

          スティーヴン・ミルハウザー『夜の声』を読んだ。発売されてすぐ買って積読してました。ミルハウザーの小説は柴田元幸さんの朗読で『ホーム・ラン』を聞いたくらいでほぼ初読。8つの短編が収められていてどの物語にも豊かな想像力を感じてすごいと思った。けっこう不思議なこと、現実に起こるはずのないようなことが書かれているんだけど、文章に説得力があるからぎりぎりのところでリアリティを保っているというか。『近日開店』が特に好き。散歩している街について描写したような話でラストがなんとも気持ちよく終

          オラクル・ナイト/ポール・オースター

          ポール・オースター『オラクル・ナイト』を再読した。 冒頭の病み上がりの描写がすばらしい。いつも思うけど、オースターはなんでもないことを魅力的に書くのが本当に上手い。するすると引き込まれていって気がつくとえらいこっちゃみたいなことになっている。今回もみんななにかしらよくないことに巻き込まれていくんだけど、それはお互いに隠していることやあえて言わないことの報いを受けているようでもあるのかなと思った。だんだん善いことと悪いことの境目がよくわからなくなってくるというか、起きたことをジ

          オラクル・ナイト/ポール・オースター