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Spotifyの公式プレイリストに入ったけど…
ビートメーカーseekxです。
恒例となっているSpotify月間リスナー報告ですが、
9万人を超えました!!
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相変わらずアンビエント名義widx.が好調。
◎Spotify公式(エディトリアル)プレイリストに選出された
そのwidx.で9月にリリースしたcalling(slowed+reverb)がspotifyの公式プレイリスト"Ambient Japan"に選出されました。
公式プレイリスト(エディトリアルプレイリスト)はSpotify側が選曲・更新を行う、影響力が大きいプレイリストです。
現在は5曲に入っていますが、前回の更新が入る前はなんと1曲目でした。
アーティスト向けツールのspotify for artistを見ると、このプレイリスト経由でリスナーが1万人、再生回数は2万回増えていることが確認できます。
この曲以外にも複数の曲がエディトリアルに入っており、アルゴリズムプレイリストも含めると、今月はSpotifyの運営するプレイリスト経由で約10万回の再生回数を獲得しています。
◎公式プレイリストの選曲基準
ではこの公式プレイリストはどういう基準で曲を選んでいるのか。
これについてはSpotify公式サイトで説明があります。
要約すると以下のような内容
・アーティスト向けツールのspotify for artistからリリース前の楽曲を提出してください。
・フォロワー数や月間リスナー数は関係ない。
・レーベルの所属有無は関係ない。
・Spotify内部の人間とコネクションを持っても選曲に対して有利になることはない。
なんともクリーンな運営方針を掲げているようで頭が下がる思いですね。
◎筆者の公式プレイリスト選曲歴
では僕のこれまでのリリースはどうだったのか。
今までのリリース回数は約50回。
最初の13作品は自主リリース。
その後レーベルではありませんが、FRIENDSHIP.からリリース。
※FRIEDSHIP.は配信手続きだけでなくプロモーションもサポートしてくれる、いわばレーベルに近いディストリビューター。
それと並行してレーベルを通してのリリース。
要するに最初の12作が自主、それ以外はレーベル経由ということです。
で、最初の13作品ですが1曲目を除いて全てspotify for artistからピッチを行いました。
…その結果、1曲も公式プレイリストに入ることはありませんでした。
そしてFRIENDSHIP.からのリリースした最初の作品"I Think"は公式プレイリストに入りました。
これ以降のリリースもちょくちょく公式プレイリストに入っています。
…..あれ?
自主のときに比べて大きく音楽性を変えたわけでもありません。
アンビエント名義のwidx.も全てレーベル経由でのリリースです。
もちろん今回公式プレイリストに入った曲も。
ここで先ほどのSpotify公式サイトの説明を見てみましょう。
・レーベルの所属有無は関係ない。
・Spotify内部の人間とコネクションを持っても選曲に対して有利になることはない。
…あれ?
◎フェイクアーティスト問題
以前にも呟いたSpotify側がfake Artistを大量に作り主要プレイリストに入れてアーティストへの分配を減らそうという動き、この2年でほとんどのプレイリストで見られひどいところではプレイリストの2/3にまで侵食しているそう。すっかり忘れられてるけどこれもっと話題にした方がいい。 https://t.co/coB5SX8uhF
— BROCKBEATS (@brockbeats) October 17, 2023
BROCKBEATSさんの呟きの引用ですが、Spotify側が自社で用意したフェイクアーティストの楽曲を、自社が管理するプレイリストに入れて恣意的に再生回数を増やしているという疑惑です。
Spotifyでしか楽曲が配信されておらず、SNS等もない。そんな実在するのかも不明なアーティストの楽曲が公式プレイリストに多数入っているよ、というお話。
仕組みとしては、Spotifyが安い価格(再生回数で得られる収益よりも安価)で雇った作曲者もしくはAI=フェイクアーティストに曲を作らせて、再生回数を稼ぎます。
Spotifyは"分配金総額÷Spotify上の全ての再生回数"で1再生あたりの還元額を算出してアーティストへ還元しているので、アーティストへの還元金額が減ることになります。
Spotify側がアーティストに還元する金額を減らすためにフェイクアーティストを導入しているということですね。
しかもプラットフォーム側が操作を行うのでその割合をコントロールできてしまう。
こわいですね。
あくまで疑惑ですが、海外の記事でも頻繁に取り上げられており、実際にプレイリストを見てみると、おそらくクロではないかと思ってしまいます。
このプレイリストなんかはフェイクアーティストっぽい曲が大半です。
こういった話を聞くと、公式プレイリストについてSpotifyが掲げているクリーンな運営方針というのは本当なの?と思ってしまいます。
もちろん自主リリースの作品がプレイリストインしているのを見ることもありますし、全ての曲がそうではないんでしょうけど。
◎これからのインディペンデントアーティストに求められる立ち回り
今回はSpotify公式プレイリストについてのお話でした。
僕はspotifyのプレイリスト文化が好きですし、それによって今まで聴いたことのないことのない新しい音楽に出会えたことも数多くあるので、廃れて欲しくはありません。
Spotify公式プレイリストに選出されたことがキッカケで大ブレーク!みたいな話もたまに見かけますが、"いつかSpotifyがピックアップしてくれるはず…!"という考えでリリースするのは得策とは言えないかもしれません。
記事では触れませんでしたが、今年の頭に公式プレイリスト入りを目指して複数の名義で自主リリース(10曲くらい)を試してみました。
全滅でした。
プレイリストの強いレーベルからのリリースを目指したり、ファンを増やしたりと、プラットフォーム側に依存しない立ち回りが求められそうですね。
このnoteではビートメイク/曲作りや音楽配信についてなど音楽に関する記事を配信していますので、今回の記事が気に入った方はチェックしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
それではまた次回!