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断捨離について

大学3年生ごろから、断捨離を続けている。断捨離の詳しい定義については、各自で調べてほしい。

大学3年当時、私は完全なる汚部屋の住人だった。ひとり暮らしのアパートも実家のひとり部屋も、不要なもので溢れていた。
そんな状態になんの疑問も持たず日々を過ごしていた私は、あるYouTube動画に出会う。それが、やましたひでこさんの断捨離を紹介する動画だった。
世界が180度変わったようだった。断捨離という概念を知って、自分の現状に懐疑的な目を向けるようになった。(当時ある種の燃え尽き症候群のようなものに襲われ、3年春学期の科目を必修以外ほぼ落とすというクズと化していた)
このままじゃいけないと思っていたところにふっと現れた断捨離。
私はずぶずぶと断捨離の沼にハマっていった。完全なミニマリストになることは難しくても、好きなものに囲まれて暮らすという精神の一部は取り入れられるんじゃないかと思った。アパートの部屋はどんどん綺麗になっていった。世間一般でよく言われる断捨離の効果はよく分からなかったけど(お金が貯まるとか人間関係に悩まなくなるとか。むしろその逆だった)、気持ちはスッキリしたし、綺麗な部屋に満足もした。
実家も、帰省するたびに少しずつ片付けていって、2年前に完全に実家に戻った時にはすっからかんと言っていいほどの状態だった。それから京都から持ち帰ったお気に入りたちを配置して、さあ理想のお部屋の完成。とは、いかなかった。
やはり、まだものが多い気がする。確かに好きなものに囲まれているのだけれど、落ち着かない。これまできちんとした方法に則って断捨離をしてこなかったツケが回ってきたのかもしれない。どこかでまだ足りないと思っていたのも確かだ。私は、ものへの執着を完全に手放せていなかった。以来、改めて断捨離について調べて考え、さらに断捨離を続けている。

2020年の秋にこんまりさんのメソッド(彼女はキュンとするものだけを残すという方法を提唱している)を実践して、服の断捨離を行なった。こんなに自分は洋服を持っていたのかと驚愕しつつも、半分程度に減らすことができた。
このメソッドでは場所ごとに片付けるのではなく、もののカテゴリごとに片付けを行うのだが、その方法が私には合っていたのか、サクサクと進めることができた。まだ全カテゴリを制覇できたわけではないのだけれど。
こんまりさんも片付けは一生に一度の祭りで、半年かかってもいいと言っていた。

あれから仕事を始めて、また洋服が増えた。キュンとしないけれど必要なものを衝動買いしてしまったのだ。
けれども、焦りはない。また断捨離すればいいだけの話だし、リバウンドも服以外はしていない。
それに、やはり私は完全なミニマリストになることは難しそうだということが改めて浮き彫りになってきた。もともと買い物は好きだし、衝動買いもしてしまう。
スッキリした部屋もいいが、いい意味で雑多な部屋も好きだ。実家に戻ってきた当初は違和感を覚えた部屋だったが、これは逆にものが少なすぎたせいだったのかもしれない。
だから私は、スタンスを変えることにした。ミニマリストではなくシンプリストを目指すのだ。
物を増やしすぎないように、けれども減らしすぎないように、必要なもの、好きなものだけを身の回りに置く。気持ち少なめで頑張る。そうすれば、断捨離の正しい効果を得られるはずだ。

そうして今日も、私は断捨離を敢行する。今日は化粧品。買って数年経つものは思い切って処分した。マスクのおかげで出番が減ったリップやチークも。
ものへの執着を手放す必要はないけれど、不要なものへの執着は手放した方がいい。何よりストレス発散になる。趣味:断捨離とも言える。
とりあえずの目標は、今年中にこんまりさんのメソッドを終わらせること。完遂したら見えてくる世界もあるかもしれない。
理想の部屋の完成も近い、きっと。



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