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続・約束されたメェ作『Goat Simulator 3』の2周年祝いが素直に喜べない

2024年12月12日……日本時間だと日付が変わってからなので12月13日。私がその鳥か飛行機かと見間違うような地獄からの使者の襲撃に気付いたのは、目はとっくに覚めてるけど寒すぎるあまり布団からなかなか出れずにいた金曜日の朝のことでした。

『Goat Simulator 3: Super Duper Pack』本日発売

スウェーデン発の伝説誕生から王のデジタルリマスター凱旋までを見届けた観測者のみなさんならご存じのように、2024年は『Goat Simulator』アニバーサリーイヤー。その愛らしさとお茶目っぷりで全人類を骨(ボーン)抜きにしたバフォメット系ヒロインの生誕10周年を迎えた今年、次々と宇宙規模のヤギニュースが発表されました。
最近だとデジタルリマスター帰還(『Goat Simulator: Remastered』)を果たした直後に魔法学校への入学(『Goat Simulator 3: Hocus Pocus Pack』)が決まったことで、世界中のヤギ愛好家がなけなしのレンガ貯金(もしくはフラフープ貯金)を崩してその交通費と入学金に充てたことでしょう。

そしてクリスマス休暇目前の12月。伝書フクロウというオフラインフレンドを手に入れたサン・アンゴラホグワーツ生の前に、またもやヤギ報が電撃発表されました。
なんと最近になってようやく1より大きくて3より小さい数字を数えられるようになったCoffee Stain Northが、『Goat Simulator 3』“2”周年を記念した“2”つの追加コンテンツ第“2”弾1“2”月1“2”日の今日(日本時間だと13日)リリースだと言ったのです。

ひとつは無料アップデート。着せ替え大好きゲーマーとおしゃれ大好きゴートが長らく待ち望んだ、お気に入りのギアの組み合わせを登録できる「ギアセット(GEAR SETS)」機能の実装です。

もうひとつは有料DLC。「スーパー6」を名乗るエクセルシオールなヒーローチームのコスチュームと、小さくて頼りになるサイドキック(物理)がセットになっています。

おそらく多次元宇宙に遍在する全スーパーゴート愛好家は、当初は数えられなかった“2”を数え直すどころか倍プッシュするマーベラスでミラクルなヤギの知能に驚愕し、感動し、拍手喝采を送り、気絶ヤギのようにブッ倒れ、ビジネス街の空にゴートシグナルを投影しつつ、ヤギの鳴き真似をするブルックリン男子の叫び声に似たような声で「It's clobberin' time!(ムッシュムラムラ)」と雄叫びを上げたことでしょう。少なくとも私はそうした。

このツイ……Xのポストが目に飛び込んできた瞬間、寒い朝だというのにラグドール状態だったボディが毛布と羽毛布団を蹴飛ばして一瞬でTポーズ化したのを覚えてる。ちょうどアラームが鳴る直前で、5時50分のことだった。

だけど手放しには喜べません。いえ、アメコミ好きだし嬉しくないと言えば嘘になるのですが、今この時点ではちょっと……

だって『Goat Simulator: Remastered』が発売されてまだほんの1ヶ月しか経ってないのに無茶言うなよCoffee Stain North!!!!

こちとら先日ようやくオリジナル版とリマスター版の比較作業に一区切りついたとこで、いまだにニンBAAAス2024の購入もしてなけりゃブロブフィッシュを釣り上げてもないし、それ以前にGoatVille Highにも行けてないんだぞ!?!?

あとなんでCDPRはこんな忙しい時期に「ジョニーと気まぐれドライブデート」なんて頭シルヴァーハンドな神機能追加アプデをリリースしちゃうかなもう!!!!

そんなわけで失われた“2”のアンコールと無駄に胡散臭いヒーローチームが発足した記念すべき日だというのに、己の怠惰と相変わらず三半規管を攻撃し続けるデジタルリマスターゴートのせいで素直に喜べずにいる私。ちょっと真面目に1より大きくて3より小さい数のことや絶世の美ヤギのコスプレ七変化について考えようにも、何故かしれっと脳内レイフィールドの助手席にシルヴァーハンドが座っているせいで気が散ってしまって仕方ありません。
サン・アンゴラに直帰するか途中でナイトシティに立ち寄るかはさておき、とりあえずゲームのアップデートだけはしておこうと決めた金曜日の帰路でした。

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SeeE
こんな記事に投げ銭なんかするより、いい感じの帽子とか山積みのレンガとか大量のフラフープとか本物のヤギとかを買ったほうがずっと有意義だぞ。