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ヤギ愛好家によるヤギ愛好家のためのGoat Simulator Pinball簡易ルール解説

2024年8月29日……日本時間だと日付が変わってからなので8月30日。ついにこの日が来てしまいました。
これまでピンボールのことを「パチンコじゃない方のなんかボール弾くやつ」としか認識していなかった私が、急遽Steam版『Pinball FX』とiOS版『Williams Pinball』をインストールし、ピンボール修行と称してプレイすること早1ヶ月弱。とうとうその特訓の成果を発揮する時が訪れたのです。

そう、すべてはこの約束されたコラボDLC『Pinball FX - Goat Simulator Pinball』のために……!

いったいZen Studiosは『Goat Simulator 3』の世界をどういう風にピンボール上に表現したのだろう? アナウンストレイラーで見られた1へのリスペクトだけでなく、テーブルのモチーフとなった3への敬意もしっかり感じられる出来なのだろうか? そもそもCoffee Stainから名前と画像と音楽と3Dモデルを借りて、テキトーにでっち上げただけのおざなりなコラボになってたらどうしてくれよう?
この1ヶ月間、私がほぼ毎日魚を釣ったり(『Fish Tales』)火星人と戦ったり(『Attack from Marz』)してたのは、かの偉大なるヤギとのコラボを知ったと同時に湧いて出た数々の疑問を確かめるため。買う買わないはさて置いて、いち『Goat Simulator』ファンとしてはヤギへの敬意が込められたコラボか否かを見極める義務がありますし、正当な評価を下すにはコラボ元への理解を深める必要があったからです。

ところが意気揚々と2分間の試遊の数回繰り返したところで、本テーブルの面白さがさっぱりわからない。
とりあえず「ゴートタワーが重要なギミックなんだろうな」ということだけはフィーリングで感じ取ったのですが、それ以上のルールを把握しようにもタイムオーバーになってしまってわからずじまいです。

それどころか翻訳アプリ片手にテーブルガイドを読んでも、ルールがぜっんぜん頭に入ってこない。
とりあえず「メインイベントを全部完了させたらラスボス戦に行ける」ということだけは理解できても、肝心のメインイベントについては「君の目で確かみてみろ!(超意訳)」と言わんばかりに説明が無かったので、正直公式SNSアカウントにクソリプ連投してやろうかと思う程度にイラッとしましたね。

……ので、買いました。リリース記念セールなんて有情なものは存在しない、完全な定価の640円で。

普段から大型セール以外でゲームを買うことはなく、今回だってオータムセールまでは試遊で食い繋ぐ気でいた私にとって思わぬ出費となりましたが、まあフラペチーノ1杯分の値段でルールがわからないストレスを激減できたと思えば安いものです。

そして腰を据えてじっくりプレイ――具体的には私の腕前だとイベント2〜3個クリアが関の山だと悟り、Practiceモードに切り替えて2回ほど最終イベントをクリアしたところで、ようやく本テーブルの魅力に気付くことができました。
たしかにこれは『Goat Simulator 3』……それも私のような厄介なファンから見ても、ちゃんとヤギらしさを踏まえた上でピンボールゲームとして成立している良いコラボだ、と。

そんなわけで自身の備忘録を兼ねて、自称ヤギ愛好家による真のヤギ愛好家のみなさまのためのヤギ台解説こと『Pinball FX』用DLC『Goat Simulator Pinball』の簡単なテーブルガイドをここに記します。
本DLCの購入を検討している方や、遊んでみたけど楽しみ方がいまいちよくわからないという方、それと日本語以外の長文を見ると頭痛が痛くなるなんて外国語アレルギーの方々のお力になれれば幸いです。

なお本記事は、真面目にピンボール(ビデオゲーム)をプレイし始めたのがほんの1ヶ月前という超初心者が執筆しているため、スコア稼ぎよりもゲームクリアを重視した内容になっています。
ピンボール玄人にとってはあまり参考にならないかと思われますが、あくまでも「好きな作品とのコラボイベントをきっかけに始めてみようと思った」人向けのスタンスで書いているので、何卒ご了承ください。


プレイフィールド構成

プレイフィールドの全貌はこんな感じ。ぱっと見おもちゃ箱をひっくり返したような『Goat Simulator』らしいデザインのように感じられますが、割とボールの軌道が読みやすい素直な作りになっています。
ちなみに各部分の名称は『Pinball FX』のテーブルガイドと『Goat Simulator 3』のゲーム本編とGoogle翻訳を参考に私が勝手に呼んでいるだけなので、あまり深く受け止めないでください。

ゴートタワー

本テーブルの象徴であり、ゲーム上最も重要な役割を果たすホール。一定の条件を満たした状態(ゴートタワー手前のライトの点灯状況で確認可能)で入ると、メインイベントの開始やエクストラボールの獲得、後述のゴートアワードの抽選などが行われます。
ただし、複数の条件を満たした状態でゴートタワーに突入してもイベントは1種類ずつしか発生しません。その優先順位も決まっており、進行中メインイベントのギミック要素>エクストラボール獲得>メインイベント開始>ゴートアワード抽選の順で発動します。

トリックレーン

電波塔バンパーエリアに繋がるレーン。通過するとピルゴールが華麗なトリックを決めてくれます。
テーブルガイドによると「T」「R」「I」「C」「K」の文字ライトをすべて点灯させることで「スペル・TRICK」が発動するようなのですが、スコアとカルマ以外の部分に影響が出ることはない……はずです。多分。

グラインドランプ

左リターンレーンに繋がるランプ。通過するとピルゴールが華麗なグラインドを見せてくれます。
テーブルガイドによると「G」「R」「I」「N」「D」の文字ライトをすべて点灯させると「スペル・GRIND」が発動するとのことですが、これもスコアとカルマ以外の部分に影響を及ぼさない……はずです。多分。

ドロップターゲット

NPCを模した5枚のターゲット。沈めるとピルゴールがサン・アンゴラの住民にヘッドバットしたことになります。
さらに帯電or炎上状態のボールで攻撃すると、通常より多くのスコアとカルマを入手できます。

バレリーナスピナー

農場主オービットに繋がるスピナーが設置されたレーン。通過するとバレリーナが回転するのか風を切る音がします。

エモートランプ

右リターンレーンに繋がるランプ。通過するとピルゴールがお尻フリフリやラグドール化といったかわいいエモートをしてくれます。

農場主オービット

バレリーナスピナーのあるレーンと繋がっているオービット。通過すると農場主がプレイフィールド上にアイテムを投げ入れてきます。

アイテムを大きく分けると、爆発物トロフィーの2種類。爆発物を取得すると一定時間ボールが炎上状態になり、トロフィーはカルマの増加やエクストラボール獲得条件に影響します。

電波塔バンパー

上部にある「B」「A」「A」と描かれたライトがあるバンパーエリア。出口はゴートタワーの2階もしくは3階部分です。
ここのライトをすべて点灯させると「スペル・BAA」が発動して、最大×10までボーナス乗数を上げることができます。ライトの点灯場所は左右のフリッパーで操作可能なので、積極的に揃えていきましょう。

ジャンプランプ

ミニフィールドに繋がるランプ。通常は電波塔バンパーエリアへ繋がる右オービットになっているのですが、一度通過して車を奪った(「HIJACK」ライトが点灯した)状態でもう一度通すと、ミニフィールドへアクセスできます。

ミニフィールド

ジャンプランプから繋がる2レーンの小さなフィールド。上を通るとカージャンプ成功扱いになり、バスケットゴールを通って電波塔バンパーエリアに落下。下を通ると華麗にグラインドレーンへ帰還。失敗するとエモートランプから右リターンレーンへ転がり落ちます。

電源ボックス

ゴートタワーの入り口横に設置されたオブジェクト。ボールを当てると感電して、一定時間帯電状態になります。

豆の木

どう見ても階段な豆の木。登ろうとするとボールの勢いに応じて、画面左上に位置する小さなディスプレイに豆の木が成長する様子が映し出されます。ゴートタワーの2階部分と繋がっているように見えますが、急勾配の坂になっているため登りきることはありません。

スペル・GOATとゴートアワード

アウトレーンとリターンレーンの上部にある「G」「O」「A」「T」の文字ライトをすべて点灯させると「スペル・GOAT」が発動。「ゴートアワード」と呼ばれるスペシャルボーナスの獲得権利が得られます。
ゴートアワードの内容は下記の全7種類。アワード獲得権がある状態でゴートタワーにボールを入れると抽選が始まります。

  • カルマ獲得

  • スコア獲得

  • キックバック有効化

  • ボールセーブ有効化

  • ボーナス倍率アップ

  • エクストラボール獲得

  • ダム破壊(スーパースキルショットに挑戦可能)

ライトの点灯位置が左右のフリッパーで操作可能なこともあって、ゴートアワードは意外と獲得しやすいです。どの報酬も強力かつ有益なものばかりなので、積極的に狙っていきましょう。

エクストラボール獲得条件

テーブルガイドによると、エクストラボール獲得条件は下記の通り。意外と入手機会が多いのがありがたいです。

  • ゴートアワードのランダム報酬

  • 農場主が投げ入れたトロフィーを拾う

  • ボーナス乗数を×10まで上げた状態で「スペル・BAA」を発動

  • ミニフィールドからのカージャンプに成功

  • 最終イベント開始時

なおゴートアワードと同様、上記のアクションを達成した時点では“条件”を満たしただけの状態なので、ボールをちゃんと“獲得”するためにも必ずゴートタワーを訪れましょう。

ゲーム開始からイベント発生まで

本テーブルの進め方は、基本的に「カルマを集めてメインイベントを発生させる→発生させたイベントをクリアする」という流れになっています。しかし、そのメインイベントに挑む前にいくつかの手順を踏む必要があるので、ゲーム最序盤の流れをここでご紹介します。

スキルショット

デアデビルキャノン(プランジャー)から射出後、グラインドランプ→エモートランプの順に通せばスキルショット成功となります。さらにゴートアワードで「ダム破壊」が当たった場合、再射出後にグラインドランプ→エモートランプ→ゴートタワーの順に通すとスーパースキルショットに進化します。
一定時間が経過し、農場主が「See that thing, that tower? You see it?」と言ってゴートタワーを指し示したらスキルショット挑戦時間は終了です。

ゴートタワーとシンクロ

各メインイベントへのアクセス権を入手するためには、ゲーム本編と同様にゴートタワーとシンクロする必要があります。といっても、スキルショット終了後にゴートタワーへ1回入るだけでOKです。
なおプランジャーから打ち出した直後にゴートタワーに入っても、スキルショット挑戦時間が終わる(農場主の台詞が始まる)まではシンクロできないので注意してください。

カルマ収集

ゲーム本編ではギア購入のための通貨的な役割を果たしたカルマポイントですが、このピンボール台においてはメインイベントを開始するためのノルマ&最終イベント後のジャックポットに影響する数値になっています。
スコアと同じくテキトーに遊んでいるうちに勝手に貯まるっていくものとはいえ、効率を考えるのであれば「スペル・GRINDやスペル・TRICKを狙う」「農場主が投げ入れたアイテムを拾う」「帯電or炎上状態でNPCドロップターゲットに攻撃する」あたりを意識して打つといいかもしれません。

イベント開始とギア装備

一定数カルマを集めた状態でゴートタワーに突入すると、いよいよ本テーブルの目玉であるメインイベントに挑戦することができます。
必要カルマ数は500→1000→1500……と、イベント1つにつき500ポイント。カルマさえ貯まっていれば、複数のイベントを同時に攻略することも可能です。

メインイベント「THE BALLERINA EFFECT」の対応ギア

ゴートタワーにボールを入れたら、発生させるメインイベントとそのイベントに対応したギアをひとつずつ選択します。
ギアの効果はイベント内容によって異なりますが、だいたい「クリア重視タイプ(ノルマ減少等)」「スコア重視タイプ(カルマ増加等)」の2パターンになっていることが多いです。

メインイベント攻略

本テーブルには『Goat Simulator 3』のメインミッションを基にした6つのメインイベントが収録されています。
ところがテーブルガイドを読んでみても、最終イベントについてはきちんとルールが説明されている反面、メインイベントに関する遊び方は何故か「必要な情報はその都度ディスプレイに表示する」とだけしか記載がありません。
なので私のような「ディスプレイをチラ見する余裕もなくボールを弾くだけでも精一杯」という初心者プレイヤーのためにも、全6種類のメインイベントの攻略手順を簡単にご紹介します。

THE BALLERINA EFFECT

  1. バレリーナスピナーを3回回転させて竜巻を発生させる

  2. 竜巻の中心にボールを3回打ち込む

  3. 竜巻に吸い込まれたボールが放出されてマルチボール発生

ゴートタワーもを覆い隠す巨大な竜巻が印象的なメインイベント。フィールド上を動き回る竜巻にボールを打ち込むのは少々コツがいるものの、スピナー自体は狙いやすい位置にあるため、派手な見た目に反して難易度はそう高くありません。
さらにマルチボール発生中に再び竜巻の中心にボールを打ち込むと、高得点&大量のカルマが獲得できるので、初心者にも上級者にもおいしいイベントとなっています。

FAMER'S GOT TALENT

  1. エモートランプを一定回数通過する

特定のレーンを何回か通過するだけという最もシンプルなメインイベント。クリア条件はギアによって異なり、ECO HORNS選択時は4回、GOLDEN HORNS選択時は8回になります。

CLEAN ENERGY

  1. 農場主オービットを通過し、フィールドに電池を投げ入れてもらう

  2. 電池を拾う

  3. グラインドランプを通って、拾った電池をピルゴールに舐めさせる

  4. ボールをゴートタワーへ入れる

  5. 1~4をもう1度繰り返す

アイテムを拾って指定の場所に持っていくメインイベント。一見すると簡単そうですが、わざわざピルゴールに舐めさせるというひと手間が挟まれるせいで「頼むから自力で運ばせてくれ!」と叫びたくなること必至です。

OCTO-BONK

  1. ジャンプランプを通過して「BOOST」の文字ライトを完成させる

  2. ミニフィールドに行く

  3. 上のレーンを通り、カージャンプを成功させる

ミニフィールドのギミックを活用したメインイベント。必然的に電波塔バンパーエリアに行く機会が増えるので、後述の「5G UPGREADE」と並行して攻略すると効率が良いかもしれません。

余談ですがこのイベントの発生中にボールアウトすると、トラクターが爆発して吹っ飛ばされた後、しれっと運転席に戻るピルゴールの姿を見ることができます。わざとミスる価値がありますね。

THE BIG RED BUTTON

  1. ドロップターゲットを全部沈める

  2. ターゲットを沈めた先にあるスクープへボールを入れる

  3. ドロップターゲットが復活するのでもう一度全部沈める

ルール自体はシンプルながらも、ターゲットの数が多いうえに狙いづらい場所にあるので、人によっては苦戦するであろうメインイベント。早い段階でイベントを発生させて、他のイベントと並行しつつ攻略するのがいいのかもしれません。

5G UPGREADE

  1. 電源ボックスのオブジェクトを叩き、ボールを帯電状態にさせる

  2. 帯電状態のまま3つの電波塔バンパーにボールを当てる

  3. 2を3回繰り返す

  4. 出現した3機のUFOを撃墜する

個人的には本テーブルで最も厄介だと感じたメインイベント。前半は帯電状態をキープしつつすばやく電波塔バンパーエリアへ向かうためのボールコントロール、後半は無駄に硬いUFOを複数回叩くためのショット精度が求められます。

しかも面倒なことに、UFOは正面からの攻撃以外受け付けません。例えば農場主オービットの手前に鎮座するUFOをバレリーナスピナーレーンを通って背後から攻撃しようとしても、コツンと硬い音がするだけでノーダメージです。そもそもなんでゲーム本編と違って呼び寄せたUFOを撃退する必要があるっていうね。

最終イベント攻略

上記で紹介した6種類のイベントをすべてクリアすると、本テーブルの最終イベントである「Boss Fight Wizard Mode」――すなわちゲーム本編同様、ラスボス(農場主)に挑むことができます。

フリッパーの上にある扉のライトが点滅した(メインイベントを6つとも完了させた)状態でゴートタワーに2回入るとバトルスタート。プレイヤーとボスにそれぞれ8ライフが付与されるので、どちらかが0になった時点で勝敗が決まります。
ボスの形態はライフに応じて3段階に変化。ここでは「アドリブ攻撃フェーズ(第1形態)」「農場主と隠れんぼフェーズ(第2形態)」「サーバー破壊フェーズ(最終形態)」と表記することにします。

アドリブ攻撃フェーズ

農場主が攻撃を繰り出そうとしているので、制限時間内に指定のレーンに移動して攻撃を回避します。攻撃回避用のレーンはパターン化されており、トリックレーン&グラインドランプ→エモートランプ&農場主オービットが交互に指定されます。

攻撃回避に成功すると、農場主がフィールドに降りてくるので反撃のチャンス。直接ボールを当ててシバきます。与えられるダメージは1回のチャンスにつき1ライフのみなので、何度もボールを当てたところで瞬殺はできません。
回避と反撃を繰り返し、4ライフ削ったところで「農場主と隠れんぼフェーズ」に移行します。

農場主と隠れんぼフェーズ

点滅するいずれかレーンに農場主が隠れているので、制限時間内に指定のレーンを通過して探し出します。こちらも「アドリブ攻撃フェーズ」と同様、与えられるダメージは1回発見につき1ライフだけです。はずれのレーンを通過しても制限時間が少し伸びるので、焦らずに行きましょう。
農場主を3回発見したところで、レトロ地獄を飛ばして最後の「サーバー破壊フェーズ」に移行します。

サーバー破壊フェーズ

農場主のライフが残り1のときにゴートタワーへボールを入れると、メインサーバー(プレイガイド曰く「ピンボールシミュレーターを構成するサーバー」)が破壊されて、プレイヤーの勝利が確定します。この間、ボスは攻撃してこないし制限時間もありません。

その後、勝利のお祝いとして4ボールのマルチボールが始まります。どのレーンに入れてもジャックポット扱いになるという超ボーナスタイムなうえ、ジャックポット乗数は獲得カルマ数×100という大盤振る舞い。これまで集めてきたカルマポイントが多ければ多いほどハイスコアが目指せます。

ボス戦もマルチボールも終了したらカルマもギアもメインイベント進行状況もリセットされ、ゴートタワーシンクロ直後の状態に戻ります。

なおサーバー破壊前にプレイヤー側が敗北した場合、もう一度ゴートタワーにボールを入れれば再戦可能です。しかしボス戦進行状況は引き継がれず、お互い8ライフの「アドリブ攻撃フェーズ」からになります。

注意点

本記事に記載した攻略情報については、『Pinball FX - Goat Simulator Pinball』配信時点における『Pinball FX』最新バージョン(August 29 Update 1.0.19)をプレイし、筆者自らが確認したものになります。検証不足による誤り等がございましたら、ご指摘いただけると幸いです。


実を言うとコラボ発表当初、そこまでのクオリティを期待していませんでした。たしかに1リスペクトのトレイラーはファン心に刺さりはしたものの、まさかボールを弾き続けるだけでヤギの疑似体験が体験できるとは思ってもみなかったのです。
しかし、ゴートタワーのシンクロに始まり、悪ふざけでしかないイベントを進め、いつの間にか手に汗握るボス戦と感動的なエンディングに到達する流れは、私の知る『Goat Simulator 3』とほとんど同じ。『Goat Simulator』シリーズが好きで好きでたまらない自称ヤギ愛好家としては、本当に『Goat Simulator 3』というビデオゲームをうまくピンボールゲームという形に落とし込んだ本テーブルの出来には驚きました。

また、ピンボール歴1ヶ月未満の超初心者としてはボールコントロールが未熟ゆえに苦戦する場面が多かったものの、それでも30~40分程度で最終イベントまで到達できたときは「ピンボールって理不尽な無理ゲーじゃないんだな」というのを実感しました。
マルチボール発生チャンスが少ない代わりにエクストラボール獲得機会が多く、さらに豪華なゴートアワードやイベントの難易度を下げるギアなどの救済策もいろいろと用意されていたのが本当にありがたかったです。おかげで私のような超初心者でも比較的長い時間ヤギになることができましたし、おそらく歴戦のピンボールプレイヤーからしたら「クレイジーな見た目に反して意外と易しい台」と感じるのではないでしょうか。

さて、長くなりましたが、ここまで読んでくださった『Goat Simulator』シリーズを愛してやまない真のヤギ愛好家のみなさま。これを機に『Pinball FX』でデジピン化した『Goat Simulator 3』を体験してしてみてはいかがでしょうか。
定価640円と1のDLCより少し高めの値段設定ですが、それでもピンボール台という小さな舞台に凝縮されたヤギの世界は本当に素晴らしく、ファンなら一見の価値があります。

それと……もしもこの10年間で『Goat Simulator』の存在を知らずに生きてきて『Pinball FX』で初めてその存在を認知したという稀有すぎるピンボールファンがいたとしたら、すみやかに『Goat Simulator』と『Goat Simulator 3』を買ってヤギになりましょう。

うるせえつべこべ言わずヤギになれ。口答えは「メエェ」か「BAAA」以外受け付けないからな。

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SeeE
こんな記事に投げ銭なんかするより、いい感じの帽子とか山積みのレンガとか大量のフラフープとか本物のヤギとかを買ったほうがずっと有意義だぞ。