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約束されたメェ作『Goat Simulator 3』に手を出した自称ヤギ好きの弁解

五月病……と言えばいいんでしょうか。大型連休が過ぎ去ってもう2週間になるというのに、体に染みついた疲れがずっと取れずにいます。

規則正しい生活をしているはずなのに、なかなか寝付けない。そのくせ変な時間に目が覚めるし、起きても頭がスッキリしない。残業も少ないはずなのに、家に帰るとヘロヘロで何かをする気力も起きない。休日に出かけると、どこもかしこも人だらけですぐ酔ってしまう。
純粋な体の不調に加え、仕事のことや将来の不安を漠然と考えるだけでも気分が悪くなり、自然と「つらい」「もうやだ」「いきたくない」というフレーズが口から飛び出します。

このままではいけない。いくらストレス耐性皆無のクソ雑魚豆腐メンタルヒューマンの甘えでしかなくても、こんな状態が続いたら本当に心身ともに動けなくなってしまうかもしれない。何にも楽しみを見出せないほど無気力になってしまったら、生への執着をふらっと手放してしまうかもしれない。

そう思った私は、重い体に鞭打ってある行動に出ました。

EGSランチャーをインストールし、アカウントを作成!

3頭のヤギをショッピングゴートへシュゥゥゥーッ!!!

超!!!エキサイティング!!!

……ええ、そうです。長らく購入を渋っていた『Goat Simulator 3』についに手を出したのです。

過去にあれだけ「EGS独占配信が気に食わない」「豪華すぎて逆に不安」「もしかしたら私はヤギ愛好家の皮を被っただけの変人気取りの凡人だったのかもしれない」などと言いがかりをつけていたというのに、清々しいほどの手のひら返しっぷり。いったいどういう心境の変化かと驚かれる方もいるかもしれませんが、別にその考えが180度改まったというわけではありません。
EGSに対する不信感は相変わらず払拭できませんし、豪華すぎることへのコレジャナイ感も依然としてそのまま。むしろ妙に重くて使いづらいランチャーのせいで、その印象はさらに悪化しました。

なのに何故購入したかと問われれば、その動機はいたってシンプル。「人間をお休みしてヤギになりたかったから」――ただそれだけです。

というのも、私たち人間は“悩む”生き物です。悩みを抱え込みすぎるとストレスになり、膨れ上がったストレスはやがて心身に悪影響を及ぼします。
そして、考えすぎてボロボロになってしまった心と体を癒すには、不調の原因である人間特有の悩みやストレス等から一旦距離を置く必要があります。

ストレス発散や現実逃避の手段としてよく挙げられるのが、「生活習慣の見直し」「趣味への没頭」「親しい人との会話」などなど。それ以外にも動物たちの力を借りる「アニマルセラピー」や、2016年にイグノーベル賞を受賞したGoatMan Projectのように「人間以外の生物に本気でなりきる」なんてのも効果的ですよね。

それなら「ヤギになりたい」という全人類の夢を叶えた次世代ヤギシミュレーター『Goat Simulator』こそストレス社会に生きる現代人が求めた究極の”癒し”も同然。ましてやシリーズ最新作なら、3頭のヤギで癒し効果も3倍になっているに違いありません。

五月病にはヤギが効く。そう信じて、無料配布中のEGS版『DEATH STRANDING』を確保するついでに『Goat Simulator 3』のデジタルダウングレードバージョンをポチったというわけです。

まあそんな人間の都合なんて、ヤギが知ったこっちゃないけどね!

人間も「ヤギは面白い生き物」だってこと以外、何も知りたくない!

ヤギ!! やはりヤギ!! ヤギは全てを解決する!!

おいお前、おヤギ様に対してそんな口きいていいのか?

私はCoffee Stain公認「 本 物 の ヤ ギ 愛 好 家 」だぞ?

そんなわけで自身のメンタルヘルスのために『Goat Simulator 3』を購入し、サン・アンゴラの地に降り立った私。リアルライフでどんなに嫌なことがあっても、しばらくの間は「まあ家に帰ればヤギになれるしな」と思えば多少耐えられそうな気がします。
私の心で荒ぶる内なるヤギとともに、声高々にメェーしていこう。そう心に決めた週末でした。

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SeeE
こんな記事に投げ銭なんかするより、いい感じの帽子とか山積みのレンガとか大量のフラフープとか本物のヤギとかを買ったほうがずっと有意義だぞ。