WBC決勝 大谷選手の言葉・翻訳の深み
にわかファンと言われようとも、やはり日本の最高峰の選手が集結しての国別対抗戦は燃えてしまいます。しまいました。
自分自身はボールを使う競技、団体で行うスポーツは苦手なほうですが、今回のWBC日本代表は「スマートで野球好きの少年たち」のようで、真剣な試合なのは分かっているのに微笑ましいなあ、と観ていました。(自分の息子でもおかしくない年齢の選手たちも多くいらしたからかな。)
多くの感動がありましたが、決勝戦前の大谷選手のスピーチはすごかったですね!
とは言ってもそのシーンをリアルタイムで観ておらず、ダルビッシュ選手の言葉だと思い込んでおり、翌日に時間差で驚きました。海外の新聞もこぞって掲載をしていました。
「憧れる」という言葉をヘルナンデス記者は"admire"と訳しました。
"look up for"とか"respect"という選択もあったかもしれません。
でも、"admire"には「尊敬する」「崇める」「純粋に愛してやまない」「その人みたいになりたい」といった存在そのものを肯定するような響きがあります。ですので、世界のベストセラーである聖書では神は"respect"するのではなく"admire"する存在です。
大谷選手が「恐れるのをやめましょう」ではなく「憧れるのをやめましょう」という言葉を選択したのに対して、記者はその意図、ニュアンスをもしっかり伝えているように思います。
マザーテレサがかつて語った、
「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。 言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。 行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。 習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。」
WBCは多くの学びがあった期間でしたが、その思考をいつも頭と心に巡らせようと決意した春です。
Kiyomi Maezawa