オンライン大学院、我流のDistinction取得術
イギリスオンライン大学院に1年通って、レポートを沢山書いた。レポートの成績は下からFail、Pass、Meri、Distinctionの4段階あり、Fail以外であれば合格で単位取得となる。私の場合、Meritの時もあれば、Distinctionの時もあるという感じだったが、1年通ってみて徐々にDistinctioが取れるレポートにはある種の傾向・ポイントがあると思うに至った。あくまで我流であるが、今回特に私が重要と考えるポイントを取り合えず2点書いてみたい。なお、私の専門分野は行政学(公共経営)なので、あくまで社会科学の大学院生の一例とご承知おきいただきたい。
1. ニッチなテーマを選ぶ
メジャーなテーマを正面から扱ってしまうと、押さえるべき先行研究が膨大になってしまう。また担当教員もメジャーなテーマについてはある程度知識があることが想定され、重要な先行研究を参照し忘れた場合に「あれ、なんで有名なA論文を参照していないんだろう」と思わせ、減点につながってしまう可能性がある。
その点、ニッチなテーマであれば先行研究のレビューは少なくて済むし、担当教員から突っ込みが入れられる可能性を減らすことができる。しかしながら、ただニッチな内容をdiscriptiveに書くだけでは学術的に意味は薄い。特定の理論や方法論を使って分析し、当該理論や方法論の限界を指摘することが必要となる。限界を指摘することで、批判的に分析しているという評価につながり、高い点数が狙える。
2. 参考文献を多く引く
参考文献は多い方がいい。「数じゃない、効果的な参照が大事だ」という人もいるが、個人的には3,000 wordsのレポートだとして、参考文献30本は目指したい。参考文献の数は先行研究にどれだけ当たったかを示す証明になる。とはいえ、参考文献で30本を取り上げようとすると、実際に引用しない論文も見越して、少なくとも倍の60本は読まないといけないだろう。
とりあえずGoogle Scholarで調べまくって、文献管理ソフトにガンガン追加し、暇なときに読む。そして、頭の中でそれぞれの文献の関連性をマッピングしていくことが大事。この作業は散歩の中でするのがお勧め。
残りは追々別の記事で書きたい。
今週も頑張ったーーー、とスイーツをモグモグ食べる土曜の昼下がり。