イギリスのオンライン大学院で学ぶようになって驚いたことの一つは、授業期間の中盤に書くFormative Essay(形成的エッセイ)と終盤に書くSummative Essay(総括的エッセイ)のいずれにも担当教員からフィードバックが来ることである。日本の大学でも期末レポートはあったが、成績だけ開示されて、レポートの内容についてコメントをもらうことはなかった。 ちなみに、形成的エッセイと総括的エッセイの少ししておくと、形成的エッセイは授業期間の半ば(中間あたり)に書くものであ
今回は少し趣向を変えて、ひそかな野望をひそかにnoteに書いてみたい。私は今の組織勤めのビジネスパーソンで、組織から言われた仕事をこなしているが、いつかは組織にいるとしても、組織から出るとしても自分の名前で仕事を取ってこれるようになりたい。これがひそかな夢。 もちろん手をこまねいていても実現しないことから、今の自分に足りないところを色々伸ばしていかないといけない。周囲を見ていて専門の知識もまだまだだし、人的なネットワークもないし、実績もない。すぐには難しいと思うが、着実に前
今回はタイトルのとおり、オンライン大学院に入学が決まったら授業の開始に備えてどのような準備をすべきか、自身の経験を踏まえて考えてみたい。戦略的に考えることで、勉強を少しスムーズに効率的に進めることができるかもしれない。 1. シラバスと教員を改めて読む・眺める 大学にもよるがシラバスや教員情報が一般に公開になっていることが多いと思う。多くの方はきっとそうした情報は既に大学院への出願検討の際に読んでいると思うが、入学が決まったタイミングで改めて読んでみたい。例えばシラバスに
今月はなかなか気分が乗らない。やっと締め切り直前になって、エッセイの筆が進み始めた。
早いものでイギリスのオンライン大学院に通い始めて1年経った。私の大学院では、①動画を見て、②指定文献を読んで、③オンライン掲示板で他の学生と議論をし、④エッセイを書く、という手順で1つの授業が進行する。この一連の過程も既に6回終えたので、ある程度授業の勘所が分かり、自分なりの学習スタイルが確立してきたように思う。今回はそんな私のスタイルに必須の学習ツールについて書いてみたい。 1. 英語補助ツール(DeepL、Grammarly) 英語力増強のためなるべく自力で読むように
私は高校生までは勉強は心の底から大嫌いで、自他ともに認める勉強量の少なさであったが、大学2年生の時ある先生と出会ったことで、学問の面白さの虜となった。その先生が教えていたのは「国際政治」であった。国際政治学は「国際関係論」とも呼ばれ、平和や戦争、国境を超える諸課題(グローバルイシュー)を学ぶものである。主たる分析単位は国家で国家間でどういった競争や協調が行われているのかを実証的に分析するのが主流かと思う。結局大学時代は国際政治にどっぷりつかって、卒業論文も内戦について書いた。
イギリスオンライン大学院に1年通って、レポートを沢山書いた。レポートの成績は下からFail、Pass、Meri、Distinctionの4段階あり、Fail以外であれば合格で単位取得となる。私の場合、Meritの時もあれば、Distinctionの時もあるという感じだったが、1年通ってみて徐々にDistinctioが取れるレポートにはある種の傾向・ポイントがあると思うに至った。あくまで我流であるが、今回特に私が重要と考えるポイントを取り合えず2点書いてみたい。なお、私の専門分
私は元来、自分の評価を他者と比較してしか見つけられない性分。 社会人になった今も同世代の同僚や他社のエースたちを見て触発されるとともに、彼ら(彼女ら)の成長をうらやましく思い、自分の現状にとてつもない焦燥感を感じることがある。 そんな話を友人にすると、友人は「マイペースで生きればいいんだよ」と言ってくれるが、いかんせんこのマイペースが分からない。多分本当の意味で自分が何を大切にしたいのか、自分の価値観・軸といったものを認識できていないのだと思う。だから、職場の上司の一言一言
先日機会があって、某大学の大学生の前で少しお話をする機会があった。学生さんにこれまでも自分の仕事を話す機会はあったが、今回は事情が異なり、ある決められたトピックについて話をして欲しいとのことだった。知り合いの先生からの依頼で安請け合いしたのだが、これがなかなか難しかった・・・ 自分の仕事について話すのは普段やっていることを伝えれば良いだけだし大きな準備は要らないが、今回のようにあるトピックについて掘り下げて話をするとなると、既存の自分の知識だけで太刀打ちできず、事前にリサー
オンライン大学院で学ぶと決めたとき、国内か海外かまず選択しなければならない。国内と海外、どちらも一長一短だと思うが、私の場合は国内はあまり検討の俎上に乗らなかったのが正直なところ。なぜイギリスのオンライン大学院を選んだのか、少し思い出してみたい。 1. 英語で修士論文をかける 一つ目の理由は英語を磨くことができること、そして学位論文を英語で書けることであった。私は自分に能力がないことは自覚があるが、そのくせ将来的には博士課程に進みたいと思っている。そのため、修士課程修了後
オンライン大学(院)や通信制大学(院)に通っている人たちの集まるオンラインコミュニティはあるのかな?色々苦労もあるだろうから、互いに共有したり、励まし合える場があればいいのに。情報交換したい!
過去ポストに書いたように、私は今オンライン大学院に通っている。大学院で勉強しているのはMPAというものだ。え、MBAじゃなくて?と多く質問されるが、そうMBAとは似て非なるものだ。 MPAはMaster of Public Administrationの略で、日本語では行政学修士や公共経営修士と訳される(ちなみに、現外務大臣の上川氏もMPAホルダー)。日本では専門職学位と括られることが多い。MBAとの違いはというと、MBAは民間ビジネスセクターを主たる対象として経営資源(ヒ
コーヒーが大好き。ただ、コーヒーの豆や焙煎に詳しいわけでは全くない。逆に言うと、どんなコーヒーでも美味しく飲むことができる。元々温かい飲み物は好きではなかったが、二十歳ぐらいから徐々にコーヒーを飲むようになり、今や毎日コーヒーを仕事中、そして仕事終わりに飲むのが日課。コーヒーのない生活は考えられない!海外出張に行くと、その土地のコーヒー豆を買うのが習慣(全く味の違いはわからない・・・笑)。 そしてこのコーヒー生活、オンライン大学院をはじめて更に加速した。やはりコーヒーとレポ
「趣味は?」と聞かれることは多々ある。その日の気分や相手によって適当に答え方は変えているが、私の趣味、いや生活に欠かせないものといえば紙の本だ。あえて「紙の」と書いているのは、私自身電子書籍を読むことはほとんどないため。 私が本(といっても新書や学術書が多いが)にハマったのは、大学生のとき。大学生で一人暮らしを始めた私は家に帰ったあと、毎日が退屈でさみしくて仕方なかった。もちろん恋人や友達と遊びにいったり、飲みに行くこともあったが、どうしても1人の時間ができてしまう。そんな
社会人大学院というと、どうしても仕事との両立が大変という話に終始してしまいがちであるが、私にとってオンライン大学院は家でも会社でもないサードプレイスとして居心地の良い場所になっている。仕事が上手くいかないとき、プライベートに疲れたとき、ある種の「逃げ場所」として大学院の課題を進めている。 論文の海に溺れる オンライン大学院に入学し、改めて自分の好きなことを好きなだけ学べることの素晴らしさを感じる。特に感じるのが論文を好きなだけ読めること。トップジャーナルの論文は1本購入す
以前の投稿で少し言及したとおり、昨年からイギリスのオンライン大学(文系)に約1年通っている。今回は、これまでの所感を備忘録もかねて書いてみたい。 1. アカデミックライティングは要自習 オンライン大学院では授業はリーディングとレポートの執筆が主たる活動になる。リーディングは気合か翻訳ツールを使いつつ読み進めるしかないが、問題はレポートの執筆。大学がWriting Centerのサポートや執筆要領などを用意しているものの、体系だった指導はない。 英文アカデミックライティン