生まれ変わったら駅前のハトになりたい
言ってしまえば、タイトルが全てである。
もっと欲を言えば、田舎の駅前のハトではなく、都会の駅前のハトだ。
両者は同じハトであることには間違いないのだが、これまでの経験上、田舎のハトより都会のハトの方がまるまると太っていることが多く、警戒心も小さい。
きっと、焼いたらうまいのだろう。
そもそも、野生であるにも関わらず、太れるというのはつまり、それだけ栄養状態が良いということの証左に他ならない。
本来、自然は厳しいものだが、人間社会に半従属している駅前の鳩社会は人間が食べこぼしたおこぼれを拾い食いするだけで生き永らえることが出来る上、天敵も少ない。
なんて、素晴らしい世界なんだ。
そこを踏まえてもう一度、言わせていただこう。
駅前のハトになりたい。出来れば都会ので頼みます。
あれ、でも、おかしいな。
そんな環境ならハトだらけになっていてもおかしくないはずなのに……。
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