デザインブ2周年企画を開催しました!
毎年7月は『デザインブの誕生月』です。
おかげさまで2周年を迎えました。
おはようございます!
デザインブを運営しております、デザイン講師ブロガーのセッジです!
デザインブとは、
『先輩が後輩に教える』というスタンスのデザインの学び場です。
最近SNSをみているとデザイナー志望の人がとても多くなったのを感じます。
でも…
デザイナーを目指すというのにプログラムを勉強していたり、カタチを作れなかったり、「?」となるコトもしばしば。
デザインをシンプルにいうと「考えをカタチにして問題解決する」コトになります。
あなたや誰かの考えているコトはあなたやその人にしかわかりません。
他人に伝えるには、言葉にする・絵にするなど…考えを何かカタチあるモノに変換する必要があるのです。
この「考えをカタチにする」コトこそがデザイナーにとって最も大事なスキルです。
こういったスキルは長い時間をかけて育んでいくモノですが、他業種の方だと知らないモノかもしれません。
それに気づかせてくれるのが「専門学校や大学」だったりするのですが、社会人だと改めて通うというのは難しいですよね。
『デザインブ』はそういった方にむけた「大人のデザインの部活動」という主旨のもと、2020年7月に誕生しました。
そしてデザインブは2周年を迎えまして、それを記念して2つの企画を行いました。
デザインブ:暑中見舞展2022
印刷工場見学ツアー
それぞれどのようなコトを行ったのか、解説していきますね。
デザインブ:暑中見舞展2022
ということで、まずデザインブ2周年企画第一弾。
昨年も行った暑中見舞作品です。これは2022年7月に行いました。
昨年の様子はこちらです▼
こういった作品展(展示はnoteですが)は節目に行われており、年始には年賀状展なども行っています。
ただ、せっかくポストカードサイズで作っているのに画面でしか見られない、印刷するモノなのに画面の色と刷りだした色の違いを知らないという人が増えているコトもあり、
「せっかくだから印刷したいなぁ」とずっと考えていました。
今回は日本印刷さんの多大なるご協力の結果、実際に印刷できるコトになりましたので「印刷できるコトを前提とした原稿データ作り」を各メンバーに行ってもらいました。
…と前置きが長くなりましたが、各メンバーの作品をご紹介します!
ニシさんの暑中見舞作品
まずは「デザインブ作品展」皆勤賞!
ニシさんの作品です。
今回の暑中見舞展のテーマは「見て涼しくなる作品」だったのですが、
ニシさんはこのような答えを出してくれました(笑)
ご本人も「これアリですか??」と問い合わせてくる内容でした。
「見て涼しくなる」はパッと視覚的に見て「涼しい色(カタチ)だなぁ」と感じさせるのも正しいですし、このようにホラー系で連想的に感じさせるのも正しいと思います。
個人的にはもっと怖くしても良かったんじゃないかなと思いました。
それと、幽霊(?)のイラストを描いてくれたので、それもっとみせた方が良いんじゃないかな?と思いました。
ニシさんの制作後コメントも貼っておきますね▼
あなかるさんの暑中見舞作品
つづいては作品展は2回めの参加になる、
あなかるさんの作品です。
パッと見「色的にこれは涼しい色なのかな…?」とも思ったのですが、散りばめられているトンボやモミジのシンボルから、
「そうか、未来を見せてるのか」
という解釈になりました。
そうですよね、今年、猛暑を通りこして「酷暑」ですもんね🥵
夏には夏の楽しさ…がありますが、暑すぎて外に居続けると命の危険すらありますので、早く通り過ぎて「秋」になって欲しいですよね。
私の投げかけた「テーマ=問いかけ」に対して、こういう回答になるのがとてもおもしろく感じました。
あなかるさんの制作後コメントはこちら▼
こむえれさんの暑中見舞作品
暑中見舞展ラストはデザインブアドバイザーのこむえれさんの作品です。
せっかく印刷までやるという企画なのに、参加者が少ないコトを嘆いていたら「それなら!」ととても短い期間で制作してくれました。
ストライプの青空に、赤紫のあさがおがとても映えていてキレイですね。
暑い中のちょっとした朝のさわやかな一瞬を切り取ったかのようです。
ご本人も気にされていましたが、この赤紫が印刷で出るかなぁというのが少し心配ではありましたが、刷り上がりはとてもキレイになっていましたので、良かったです。
他の参加者とちょっと違う点が1つあります。
それは「自分ではない誰かが使う」というコトが考えられている点ですね。
右下の雲の部分が空欄になっています。
これはそこにメッセージが書き込めるというコトを意味しています。
自分の作品でありつつも「商品」を意識しているのはさすがです。
あなかるさんの制作後コメントです▼
印刷工場見学ツアー
デザインブ2周年企画第二弾が『印刷工場見学ツアー』です。
画面で見るだけのモノと違い、印刷する場合にはそれにあわせたルールがあります。
なにより「光の色」である画面と「インクと紙の色」である印刷でどう違うのかという理解が必要です。
仕事でそれを試すのはリスクがありすぎますし、
自腹を切るのもためらいがありますよね。
そういう意味で暑中見舞展作品の印刷は、とても意義のある企画だったと思います。
そんな多大なるご協力をいただいた日本印刷さんですが、さらにご厚意をいただき、なんと「印刷工場」の見学をさせていただけるコトになりました。
いまはネットプリントで格安で印刷できるようになりましたが、
その分利用者の頭の中から抜けてしまっている部分があります。
それは例えば…
画面の色と印刷の色の出方の違い
商業印刷機と家庭用プリンターの違い
オンデマンドとオフセットの違い
印刷はPC→印刷で直結ではない
職人(オペレーター)のワザがある
他にももっとあると思いますが、こういったコトを感じる機会はほとんど無くなっているのではないでしょうか?
かつてはデザイナーは印刷会社にでむき、印刷会社の社員さんと一緒にモノ作りをしてきました。
広い意味でいえばデザイナーと印刷会社は仲間でもあるのです。
しかし現在はデザイナーは単なる発注者、印刷会社は単なる受注者のイメージになってはいないでしょうか?
それは自分が依頼した印刷物がどのような工程、どのような人が関わって作られていくのかを「知らない」からだと思うのです。
本来ならば、印刷会社に直接いって見学するのが一番勉強になりますが、
流行り病の問題もありますし、印刷機械の中をくぐり抜けていくため、危険もともないます。
したがって今回はオンライン視聴というカタチになりました。
オンデマンド印刷とは?
オフセット印刷とは?
刷版機とは?
裁断とは?
『印刷工場見学ツアー』ではこのような普段なかなか意識しにくい部分を知るコトができます。
ご覧になったメンバーからご感想をいただきました。
こむえれさんの視聴ご感想
あなかるさんの視聴ご感想
ニシさんの視聴ご感想
まめなすさんの視聴ご感想
デザインブ2周年企画
ということで、デザインブ2周年の企画を2つ行いました。
デザインブ2022暑中見舞展
印刷工場見学ツアー
暑中見舞は単純にデザインするだけでなく、業務用の印刷機で印刷するという普段なかなかできないところまで行ったのがポイントです。
参加したメンバーはぜひ、画面と印刷されたポストカードを見比べてみて、自分が考えたモノが実体化する楽しさを感じてもらえればと思います。
印刷工場見学ツアーは、本当にレアだと思っています。
いつかは全て自動化される…かもしれませんが、現時点での印刷はかならず人が関わっています。
そうなるとその会社や、その人にしかできないコトがあるわけで…。
印刷会社さんと仲良くなっていれば別ですが、それを見せてもらえる機会というのはそうそうありません。
今回のイベントはとても貴重なモノだったのではないでしょうか。
この記事をご覧いただきありがとうございます。
もしあなたがデザインに興味があり、「考えをカタチにするコト」が必要だと共感していただけたなら、
ぜひ『デザインブ』にご参加ください!
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