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集英社さんから自分の書いたラノベが発売された【日記】

集英社ダッシュエックス文庫さんから自分が書いたライトノベルが本として売り出されることになった。
というか、出た。3日前の2024年10月25日に。

この『東京LV99』は、冒頭20Pだけで審査してくれる『集英社ライトノベル新人賞:IP小説部門』に『元・異世界勇者が現代の魔法少女にボコボコにされたらどうなる?』と思考実験で書いた短編がいつの間にか受賞していたという、奇妙な経緯を持つ作品だ。
(最初の20ページしか本文が無いので、後で続きを書くのに苦労した)

さっそく本屋さんのライトノベル売り場に行ってみると、自分のペンネームや見知った文言が印刷された文庫本が平積みで置いてある。
表紙を目立つよう工夫していただいたので、かなりの存在感を放っていた。
(↓画像はその一例。かなり目立っていて良い)


さらには、サイン本が飾ってあるお店もあった。
改めて考えても、とんでもないことだ。

たしかに小説を書いて賞に送ったし、
編集さんと色々なやり取りをしたし、
何度も何度も何度も原稿を書き直したし、
キャラクターデザインや表紙についても色々お願いをしたし、
書店特典用のSSも書いたし、
集英社さんに行って出来上がった文庫本にサインを書いたりもした。

一つ一つの出来事については確かに記憶がある。
が、自分の本が全国の書店に出回っているというのは、やはり自分一人の力や認識を大きく超えた現象であり、圧倒されるしかない。

なんだか知らない内に遠くまで来てしまったような気持ちだ……
と書くとまるで旅人みたいだが、どちらかと言えば迷子の気分だ。

色々特殊なことは起こったが、基本的にいつもと同じ創作のやり方を行っただけだ(やや意識的にサービスシーンを取り入れはしたが、誤差)。
それがここまでのことになったのは、ひとえに『集英社ダッシュエックス文庫』という偉大な出版システムに参加させてもらったこと、ただその一点に尽きるように思う。

自分は誰かが作ってくれた『乗り物』に乗せてもらい、遠くまで運ばれて来た乗客に過ぎない。
今はそんな思いが強くなっている。

そして、今回は偶然乗れたこの『乗り物』だが、次からはキチンと乗車券を買って列に並ばなければならない。
『東京LV99』が商業的にどうなるかに関わらず、その事実は変わらない。
そのことを思うと、少しだけ気が重くなる。

が、たとえ商業だろうと全国流通だろうと、基本はやはり「文章を書いて本にまとめること」なのだと分かったのは大きな収穫だ。
基本は変わらないし、小説を書くことはやはり楽しい。
その中で、自分なりの道を見つけていきたい。

……まあ、上にも書いたように、もともと計画して始めたことではない。
行き先が分からないなりに、とりあえず目の前のことを精一杯やってみようと思う。

◆おまけ

『東京LV99』が気になった人には、↓で前日譚だけでも読んでもらいたい。
「魔法少女が『祠』をぶっ壊す」という鮮度命なネタなので、お早めに。

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