バリウム(胃部X線)検査って?~Fin~
バリウム検査でなにがわかるの?
友人「バリウム検査ってどんな病気がわかるん?」
技師「胃・食道・十二指腸のがん疾患のほかに、胃潰瘍や胃炎、ポリープとかがわかったりするかな。これ見てみ。」
友人「へー!こんな風に写るんや!すごい・・・」
技師「人によって胃の形も違うし、人間の体っておもしろいよな!」
内視鏡(胃カメラ)検査ってどんなの?
友人「内視鏡(胃カメラ)検査ってどんなんなん?」
技師「内視鏡スコープ(カメラ)っていう管を鼻・口に入れて、上部消化管(食道、胃、十二指腸)の観察したりする検査かな。経鼻用の内視鏡の太さは約5~6mmで、経口用は約8~10cmのが突っ込まれるんよ。」
友人「なかなかきつそうな検査やな💦きつくないようにできるん?」
技師「俺も経口でしたけどきつすぎて泣いたわ。一応検査前にのどに麻酔したり、鎮静かけたりするねんけどな。ちなみに俺は鎮静が効かなかったけど😥。」
友人「鎮静ってなに?」
技師「鎮静剤っていう、点滴したら意識がウトウトして、寝てるみたいにフワフワしてる感じになる薬があるねんけど。その薬を使うことを”鎮静あり”って表現するねん。鎮静が効けばしんどくなかった言ってる人がほとんどかな。あと鎮静無しでも検査は出来るよ!」
友人「そーなんや!検査時間は変わらんの?」
技師「鎮静ありなしでも約10~15分ぐらいかな。ただ、鎮静ありの場合は検査終わってから1時間くらい病院で安静してもらってるよ。あと鼻からでも口からでもするのにかかわらんと麻酔するから検査後1時間くらいは飲食はさけてもらってるよ。」
友人「なんで休むの?」
技師「意識がはっきりしてない状態やと危ないやろ?鎮静ありの場合は当日自転車とか車で病院やクリニックに来るのはやめてくださいって前もって説明もしてくれるわ。」
友人「事故の原因になるからってことやんな。なるほど!」
内視鏡(胃カメラ)検査でなにがわかるの?
友人「内視鏡(胃カメラ)検査はどんな病気がわかるん?」
技師「胃・食道・十二指腸のがん疾患のほかに、胃・十二指腸潰瘍や胃炎、ポリープに逆流性食道炎、十二指腸潰瘍とかかな。」
友人「バリウム検査とそんなに変わらん感じ?」
技師「ざっくり言うとね。😅」
バリウム検査と内視鏡(胃カメラ)検査ってどっちがいいの?
友人「実際バリウム検査と内視鏡(胃カメラ)検査ってどっちが多いの?」
技師「勤めてる病院はバリウム検査が多いよ!医師が不足してるのもあるし件数を多くこなすことも難しいねん!簡単に違いだけ紹介するな。」
友人「わかりやすい!診断能力が○ってよくないの?」
技師「内視鏡と比べると○ってだけやで😂。内視鏡(胃カメラ)検査は機器が発展して細胞に近い大きさまで観察できるようになったけど、胃の粘膜しか見れてなくて。バリウム検査は胃の全体像が見れて、形の変化が観察できるから一長一短かな。でもバリウム検査は病気が見つかっても、後日精密検査として異常部分の細胞を取れる内視鏡(胃カメラ)検査をする事になってしまうねん。」
友人「そーなんや!ふたつともメリット・デメリットがあるねんな!」
まとめ
今回Vol.1・2・Finの3章でお分かりいただけたでしょうか?
私は診療放射線技師なので今回、バリウム検査について書かせてもらいました。正直バリウム検査も内視鏡検査もメリット・デメリットがそれぞれあるので、読者の皆様がこれを読んで少しでも参考になればと思います。😂
がんは発見が遅れてしまうと生存率が下がってしまいます!
大切な人が悲しむ前に勇気を出して胃の健診(検診)検査を受けてみよう!!!
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