四国八十八ケ所 約1200km通し歩き②歩き遍路の人を分析してみた?
四国のお遍路を歩いている人はどんな人か? 私が歩く前の想像では。
① 四国観光で何か見るべき場所はないかと探し、有名なお寺に来た観光客。
② 区切り遍路(人によって出来る範囲の日程で八十八ケ所踏破を目指す方々)。
③ 長距離(1200km以上通しで)歩く事を楽しみたいトレッキング愛好者(外国人が多そう)
④ 辛い思いをかかえて弘法大師と共に修行の道を歩きたい方々
など、いろんな人がいるのであろうと想像していた私。
実際は6割以上が、70歳前後(65歳で退職して登山で鍛えた足腰を駆使出来る)の男性、
⑤元モーレツサラリーマンが退職後に生きがいを求めて歩いている?と思われた人々だった。(個人の印象です)
四国を歩いていると、なぜか必ず聞かれる事は「何回目のお遍路ですか?」だ。
へ?何回目って、初めてですけど。あなたは?
「私は、まだ4回目です。」
「私?いやー、まだまだ8回目です。」
「こちらの方は、10回目なんですよ!すごいんです!」
と、口々におっしゃられる。
何っ?お遍路した回数が多い人が尊敬を受けるのか?
ここは、この地を歩いている方々の価値観を共有せねば!と、お話を伺ってみた。
「こちらの方は、前回35日で回られまして。すごいんですよ!」
そうか、それって、この世界ではすごいんですね?きっと。
「ふふふ。自分を信じる事が大事。この日程(35日?)で回れると。」
自分を信じる?いやー、私は今(お遍路4日目)、全く自分を信じられないんですけど。自分が1200kmを50日間位で歩くとか、全く信じられません、すいません。
私の知らない業界の人々の、私の知らない価値観に触れるのは、新鮮だった。
より速く?、より効率的に?、前回の失敗?を改善して、もっともっと満足出来る結果を残すために、何度でも挑戦し続ける、プロジェクトⅩが、ここ四国には、あった。
これこそ、このPDCAサイクルを回し続ける事が日本の改善文化だ!と胸が熱くなる。
1回四国を回り終えた私も今、もう一度、様々な計画に改善を加えて、再度挑戦したくてウズウズしている。
日本人よ、四国に行け!そこには、失われようとしている(してないかもだけど)、やりがいとロマンがある!(あくまで個人の感想です)