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久留実さんでがっつり豚バラと歴史探訪ライド【酒々井】
ある所に孝行息子がおったそうな。
酒好きの年老いた父に酒を買って帰るのが日課であった。ある日、酒を買うお金が稼げず、「私はなんて親不孝ものだろう」と、とぼとぼと家に向かう途中、ぷぅんと何やらいい匂いがする。匂いの元に行ってみると井戸があり、その水を飲んで見るとたいそう美味い酒じゃった。孝行息子はその酒を持って帰り父親に飲ませると、「うまい酒じゃ、ありがたいありがたい」と喜んだそうな。
という酒々井に行って来ました。
ルートはこんな感じ。
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前週は日曜出勤。休め休めと上司がうるさいので水曜にお休みを取りました。
せっかくの平日休み。何か有意義に過ごせないものかと思案するも、休みが決まったのが前日のことで何も思いつかない。
私は割と近場が分からない。何があるのか、どう道がつかながっているのか、とんと見当がつかないのです。
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なので、今日は謎のエリアを開拓しようと。朝遅めに出で夕方帰れる範囲で行ったことのないお食事処に行ってみることに。目指すお店は、酒々井です。
出発は7:30。いいお天気です。
ちょうど通勤通学の時間帯。駅に向かう勤め人や学生たち一人ひとりに、心の中で「僕は休みで〜〜す!」と叫びながら手賀沼に向かいます。
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平日だけあってロードの人はほぼゼロ。気温はこの季節にしては高めで寒くない。ソロだし目的地は50km位なのでノンビリと進みます。
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木下辺りから印西を抜けて行きます。県道は平日もあって車は多いし大型も多い。平日だなぁ。
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武蔵野うどんを左折して酒々井への県道に入ると、車は減って走りやすくなりました。酒々井が近くなっても時間が早い。チェックしていた麻賀多神社を先に回るかと、迂回して麻賀多神社を目指します。
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大鳥居から神社への道は通行止めだったので、迂回して到着です。
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うっそうとした森に囲まれた、雰囲気抜群の神社です。
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境内に天然記念物の大杉があります。
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森に囲まれた神社のこういう雰囲気、好きだなぁ。
さて、開店時間も近づいたので目指すお店にむかいましょう。
ちょうど開店時間に到着。
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YouTubeでも動画が上がってる人気店です。
メニューはホワイトボードを渡されます。
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左でメイン、右で小鉢を選びます。米高騰の昨今、ライスおかわり1杯無料は大サービスです。
11時開店で一番に入店しましたが、その後も続々お客がやってくる。ホントに人気店なんだなぁ。
待つことしばし、来ました来ました。
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でかい豚バラがド〜〜ンと鎮座してます。実に肉肉しくて美しい!
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見た目はがっつりって感じですが、味付けは割とあっさりしていて優しいです。中ライスにしたけどボリューム満点なので米不足におちいり、小ライスおかわり😅大満足です。
お腹いっぱいになったので、ここからは歴史探訪です。
店からほど近い、冒頭のエピソードにあった井戸。
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ボタンを押すと、井戸の由来を音声で解説してくれます。
井戸からちょっと行くと、今日の目玉、本佐倉城趾です。
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本佐倉城は、国の指定史跡です。鎌倉幕府創設に貢献した千葉氏の居城。太閤の小田原攻めで陥落し廃城となってます。
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駐車場に案内所があったので写真撮ってたら、中から管理人さんがでてきました。
「中にどうぞ」と言うので中に入ると、パネルや模型で城の歴史などが展示されてます。
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すると、管理人さんが次々とパンフレットをくれて、千葉氏の経歴などを、とてもとても熱心に説明してくれます。
管理人「千葉氏を研究されているのですか?」
せ 「いえ、そういうわけでは…」
千葉氏を研究している人は、こんなピチピチの服着て聖地に来ないと思うよ。。
通りすがりの緑のおじさんでも、城にはちょっと興味があるので見て回りましょう。
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話によると、近いエリアだけでも全部見たら40〜50分かかるらしい。手前の東山と城山だけ見てきましょう。
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多数あるのがばえる❤
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東山の上からは、遠く筑波山が見えます。今は手前が田んぼですが、当時はそこまで海(印旛沼?)だったそうです。
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こんな切り通しを抜けて城山へ。切り通しには少しワクワクします。自然なのか人口なのか分からないけど、地形を生かした防御なのね。結構な斜度の坂を登って着きました。
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いわゆる戦国時代より古い城なので天守閣はなかったそう。発掘調査が始まったのが平成15年で、比較的最近なので城山も今は何もないです。
見物が終わって駐車場に戻ると、くだんの管理人さんが外にいる。
なんか、もうちょっと説明したいオーラを感じる。。
幸い別な見物客が、管理人さんに城スタンプの事を聞いているので、その隙にそ〜と再出発。
すまんの、あと50km位自転車こいで帰らねばならないので😅
帰りは、何の花も咲いてない佐倉ふるさと広場に出て、印旛沼を少し走りましょう。
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季節の花が楽しめる広場なのだ
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こんなのあったっけ?
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久しぶりだな印旛沼。
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ちゃんとしたの作ろうよ
あとは印旛沼から木下に出て、手賀沼通って帰宅です。
そうそう。
今日Anchorだったのには訳がある。
いつものSuperSixのホイールは19c、Anchor RS8のホイールは17c。なので、
19cホイール―28cタイヤ
17cホイール―25cタイヤ
で運用してきました。
今はSuperSixがメインバイクなので、Anchorはタイヤの減り方が圧倒的に遅い。AnchorにNEWタイヤ履かせても、使い切るまでに何年もかかりそう。なので、SuperSixで半分位使ったタイヤをAnchorにまわして運用できないかと考えた。しかし、固定観念で17cホイール=25cタイヤが頭にこびりついていて、17cに28cタイヤってどうよと思ってましたが、まずは試してみようと。
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1日走ってみましたが、コーナーでよれたりするとこもなく、走りに問題は全くない。それどころか、エアボリュームが増えた影響か、アスファルトのひび割れなんかの衝撃がマイルドになって、すごく快適。
これはいいとほくそ笑みながら、家路を急ぐ緑のおじさんであった。
おしまい