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大人のクレヨン

ー バルセロナ きらきら太陽の真下のカフェで ー

◇このエッセイは二十年ほど前のバルセロナのお話しです◇

 これは大人のクレヨンかもしれない。
 パッケージのデザインは事務的な濃紺と白色で、その中心を挟んで光のような黄色いラインがすぅっと一本入っている。そして、中央のあたりには気取りのない文字で「MANLEYマンレイ」と書いてあるのだ。
日本のクレヨンの様に、子どもに気に入られようとして派手な色を使ったり、キャラクターなどでごまかしたりもしていない。
 箱をスライドさせると、そこにはバルセロナにぴったりの色の組み合わせで、選りすぐりの10色が元気一杯かがやいている。さらに、クレヨン一本一本に巻かれた金色の帯がどの色にも似合っていてカッコいい。ちょっと手にとって描いてみると、しっとり、そしてこってりと心地が良いのだ。
 この大人のクレヨンを、私はよく友だちのバルセロナみやげに買っていく。サイズはCDケースほどで小さいのでかさばらず、お手ごろ値段なのがとても良い。日本なら12色が普通だけれど10色って?と、2本少ないことに首をかしげるが、まあそれは良いとして、、、。
 おみやげにメイド・イン・バルセロナのクレヨン「MANLEYマンレイ」を買うにはデパート「El Corte Ingles エル・コルテ・イングレス」の文房具売り場へ行ってみると良い。ちょっと目立たないところに置いてあるけれど、きっと見つけられるはず。

ここからは二十数年前からヒューッともどり、現在のことをかきます。

 このマンレイのクレヨンは現在でも販売されていて
文房具屋さんで買うことができるのだ。
ただ、どこもかしこもというほど必ず売っている商品ではないので
あえて、観光客のかたのために売り場をエル・コルテ・イングレスのデパートに設定したほうが、迷える子羊ちゃんにならなくていいかと思ったのである。
ここでは10色入りのクレヨンを紹介したが、6色、15色、24色、30色、50色とかなり広範囲な色を納めた箱がある。
ぜひ、手にとって色の発色を見て欲しい。
日本のクレヨンにはないデザインの美しさに、つい買ってしまうだろう。

それでは今日はこの辺で。良い一日を ボン・ディア!

ちょっと汚れているが、私のマンレイのクレヨン


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