「笑顔」の話
second placeの佐藤です。
どうぞよろしくお願いします。
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とあるスポーツの国際試合の中継を観ていたときの話です。
その試合は公式戦ではなく、いわゆる親善試合だったのですが、試合終盤にとある選手の「笑顔」が映し出されていました。その試合で素晴らしいパフォーマンスを発揮したのかな、という私の予想通り、その選手は個人的に素晴らしい結果を残したようでしたが、試合全体の得点を確認してみると、その選手が所属しているチームがまさに大敗している状況で、「ん…」と何とも言えない気持ちになってしまいました。
以前、別のスポーツの大きな国際大会の試合で、試合中に「笑顔」を見せていた選手に対して、テレビ中継の解説者が批判をしたことがニュースになったことを覚えています。のちにこの選手が、当時背負っていた非常に大きな精神的なプレッシャーを少しでも和らげるために、意図的に作り出した「笑顔」であったという話を聞き、本当にギリギリの戦いをしていたんだな、と感じたことを記憶しています。
一方で、自分の限られた経験を振り返ってみますと、自分のパフォーマンスに関わらず、試合が劣勢のときに「笑顔」になることはできなかったと記憶しています。とても「笑顔」になる余裕はなかった、といった方が正しいかもしれません。また、本当に追い込まれた状況の中でプレーをしているアスリートの皆さんを想像したときに、そこに「笑顔」はやはり出てこない印象があります。
最近は、素晴らしい才能を持つ若いアスリートの皆さんから、スポーツとの新しい向き合い方、「笑顔」との関係性を見せてもらっています。そんな最高のパフォーマンスを発揮する新しい方法を見せてくれる若いアスリートの皆さんの、非常に厳しい逆境の中でもプレーを継続し、それをやり切った後の、達成感を全身で受け止めるような、まるで安堵の気持ちを表現するような「笑顔」にも注目しながら、これからもスポーツ観戦を楽しんでいきたいと思っています。
second place 佐藤
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